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宝石珊瑚について

 宝石珊瑚について





●珊瑚が重宝されるシチュエーション

珊瑚は3月の誕生石です。3月生まれの方への誕生日プレゼントとして、また自分へのご褒美として大変人気があります。


3月生まれの方だけでなく、赤やピンクのきれいな色合いを持つ珊瑚は、耳元や胸元を華やかに彩るアクセサリーとして多くの方の心を魅了しております。


珊瑚は古来より魔除けの効果があるとされ、小学校の入学祝でランドセルの目印に珊瑚の根付を安全祈願の意味を込めてプレゼントされるなど、大切な方の旅立ちの時にも贈られます。


また、珊瑚の数珠は親から子へ譲ることができる唯一の念珠といわれており、別名ゆずり念珠と呼ばれます。そのため結納や嫁入り道具として選ばれることも多くございます。



●珊瑚婚式について

結婚35周年の記念日を祝うイベントのことを珊瑚婚式といいます。


珊瑚婚式の意味や由来としては、35がさんごと読めることからという説や珊瑚は大きく成長するのに長い年月がかかるため、長い年月を共にした夫婦と海の中でゆっくり成長するサンゴを重ね合わせ、このように呼ばれることとなったという説があります。


珊瑚アクセサリーは長く寄り添ったご夫婦に、これまで通り仲良く健康で長生きしてほしいという意味をこめて、ギフトとして贈られます。


お子様からご両親にペアアクセサリーをプレゼントされたり、大切なパートナーへお互いにプレゼントされるなど、贈り物として珊瑚製品が選ばれております。

宝石サンゴには血赤珊瑚、桃珊瑚、深海珊瑚、白珊瑚などいくつかの種類があります。




宝石珊瑚について
【宝石珊瑚とは】

珊瑚は、宝石のほとんどが鉱物質であるのとは違い、動物がつくりあげる有機質起源の特別な宝石です。

原材料の植物のような外見から昆布や海藻などの仲間に思われている人も多いかもしれませんが、そうではなく珊瑚虫(ちゅう)と呼ばれる動物の骨軸を研磨したものが宝石珊瑚です。

学術的には『腔腸動物・花虫綱・八方サンゴ亜綱・ヤギ目・サンゴ科』に分類されるものです。
花虫綱の仲間には2つの種類があって口の周囲にある触手の数によって八放サンゴと六放サンゴに分かれています。

【宝石珊瑚と造礁珊瑚の違い】

沖縄県などで多く見られるサンゴ礁は造礁珊瑚(ゾウショウサンゴ)と呼ばれていて、口の周囲にある 触手の数が6本なので六放サンゴに分類されます。イソギンチャクなども同じ仲間になります。

造礁珊瑚は浅海に生息していてその成長は早いとされていますが、柔らかくスポンジ状の穴があるため アクセサリーやジュエリーなどへの加工には適していません。

当店で扱う宝石珊瑚はこのようなサンゴ礁とは種類が異なり、口の周囲にある触手の数が8本 なので八放サンゴに分類されます。

どうやら一般の人達のには造礁珊瑚と宝石珊瑚とが混同されている人が多いようです。

【宝石珊瑚の特徴】

珊瑚の硬さはモース硬度(主に鉱物に対する硬さの尺度の1つ)が3.5と人間の歯とほぼ同じ硬さがありアクセサリーやジュエリーなど宝飾品への加工に適しています。

また、主成分が炭酸カルシウムで酸に弱いという特徴があり、取り扱いには注意が必要です。

珊瑚は動物であると説明しましたが、その樹木のような外見からか原材料ことを業者間では原木と呼びます。
そして岩礁にサンゴ虫が付着し樹立して生きている状態であったものを 生木(セイキ)と、また珊瑚が岩礁上に固まってはいるが、サンゴ虫が死んで枯死してしまったものを枯木(カレキ)など呼んでいます。

【珊瑚の加工について】

珊瑚の加工は、歯科で使用されているようなマイクロモーターやハンドピースといわれる機械を使用して細かい彫刻が行われます。

珊瑚の艶を出す時には、研磨剤(業界ではバフといいます。)によって磨き上げる場合と薄めた塩酸で表面を少し溶かすことよって艶を出す場合があります。
珊瑚の主成分は炭酸カルシウムなので、塩酸に浸けるとみるみる泡を出して表面が溶けていきます。

血赤珊瑚、桃珊瑚などの原木には中心付近に「フ」と呼ばれる白い軸が通っています。
これは、もともと白い色の珊瑚の成長端の周りに赤い骨軸が成長したためだと言われています。
さんごは海流の上流側での成長が早いので、この白い軸は原木の中心ではなくて偏芯している場合が多いのです。

また成長過程で珊瑚に付着したフジツボや腔腸動物を取り囲むように成長するため、それらの生物の住みあとがキズや穴として残ることがあります。
そして、珊瑚の原木には深海から引き上げる時の水圧の急激な変化などによって生じる「ヒ」と呼ばれる筋目状のヒビが見られること があります。

グレードの高いジュエリーとして加工する場合には、熟練した技術持った珊瑚職人がこれらの「フ」や「ヒ」やキズなどを避けて加工を行ないます。
そのため、原材料のうちのほんの僅かしかグレードの高い商品にはなりません。

ですから宝石珊瑚とは、海底での神秘的な命の営みよって生み出された、それ自体が深海の芸術品とも言える珊瑚の原木から、熟練した職人が新たな命を吹き込んだとても貴重で他に類を見ない宝石であるのではないでしょうか。

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