フランスの生産者さんは、最初にお付き合いが始まったところを
大変大切に長くパートナーシップを組むのが習慣です。
だから、どんなに沢山のオーダーを契約をするからと新規に持ちかけても、
絶対に先約の商売先をないがしろにしたりはせず、
その態度は厳しいくらいはっきりしています。
一度結婚した相手を絶対裏切らない、
そんな貞操の固さには驚かされるほどです。
4年ぶりでしょうか、プルゾーさんのワインをフルラインナップ、
11アイテムを、試飲しました。
ガメイとカベルネフランの赤、それからシュナンブランとソーヴィニョンの白。
特別仕込みのサンドリヨン(赤)とシナブル(白)。
どれもこれも、フルーツの香りがたっぷりと塗り込められ、まろやかで、
それでいて酸味のフレッシュさが、なんて心地よいのでしょう。
オークのバニラフレーヴァーがきれいな酒質に華やぎを添えて、
どれも見事な出来栄えです。
現在ワインプレスでは、プルゾーさんのワインは
トゥーレーヌ・シュナン一種類のみ。
なぜかと申しますと、シュナン意外の4年前の同じアイテムの奥行きに
物足りなさというかパワーが不足していたため、
入荷アイテムをひとつに絞ったのでした。
しかし、あれから4年、誠に私達もうっかりしていましたが、
かつてのあのバランスの脆さはどこへやら、骨格がはっきりとできあがり、
豊かな果実の筋肉が堂々として、でもしなやかでとっても魅力的なワインに
大変身していました。
私と社長はもう、嬉しくって嬉しくって、内心はプルゾーさん達に
抱きついてキスしたいくらいでした。
4年の間、プルゾーさん達は一生懸命、きっとうんとうんと努力をされたに
違いない、それでなければ、ここまで品質を一気に上げる事など
できるはずがありません。
いい蔵は必ず毎年成長する、そう信じて見てきた私達ですが、
うっかりプルゾーさん達の努力を見過ごしてしまった事に
深い反省を抱いたのでした。
本当にごめんなさい。本当にありがとう。
こんなに素晴らしいロワールワインを作ってくださって、
お二人に心から拍手とお礼を言葉を送らせていただきます。
日本から持参したお土産をもらっていただいてから、お二人とツーショット。
貴方がたのような立派な作り手さんのワインを分けていただけて、
私達、インポーター冥利に尽きます。
なんだか胸がいっぱいになりました。
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