ヴェリタス〜輸入直販ワイン専門店


ドメーヌ・デュ・ペルショワ




ドメーヌ・デュ・ペルショワ【A】




無口で温かな人柄に触れて

人家と見過ごしそうな小さな蔵
人家と見過ごしそうな小さな蔵
簡素な小さなシェの入口
簡素な小さなシェの入口
必要な道具がかわいく吊るされて
必要な道具がかわいく吊るされて


人家と見間違えて、通り過ごしてしまいそうなプチ・ドメーヌ。そこがペルショワでした。

小山のようなかっぷくのいいエマニュエル・デシェールさんが、優しいまなざしで蔵から出迎えてくれました。シェの入り口の扉には、お道具がさりげなく整然と、しかもおしゃれにかけられてあります。

こりゃ、なかなか仕事はきっちりしてると見た。入ると、一番収穫のボジョレー・ヴィラージュが発酵を終え、ワインを移し替えた後の沈んだ果帽の残りを、タンクから掻き出している真っ最中でした。

一番収穫の赤ちゃんワインを早速グラスに入れてくれ試飲をさせていただくことに。


かなり色味がしっかりとした赤紫で、グラスにできるアルコールの脚がまったりとゆっくり落ちていく様は、良質でエキス分の豊かさを感じさせます。


口に含むと、渋みはやわらかでブドウの濃縮液を飲んでいるような感じですが、果汁のフルーティさと凝縮感の両方があり、これから熟成によってコクがありつつも、エレガントなヴィラージュになりそうな片鱗がすでに見受けられました。
収穫のブドウを待つセラー
収穫のブドウを待つセラー


果帽は一度圧搾します
果帽は一度圧搾します
タンクの底の果帽を掻き出してお掃除
タンクの底の果帽を掻き出してお掃除
2010年既に大物感が
2010年既に大物感が
2009年フルボディなヴィラージュ
2009年フルボディなヴィラージュ
コクたっぷり豊満なエキス感
コクたっぷり豊満なエキス感


2009年のペルショワのヌーヴォーは、ぽってりとして大変豊潤な味わいでした。

実は、私は、昨年ごっそり買い込んで、去年の最後の一本を少し前に飲んだばかりなのですが、落ち着きが出て、なおかつフルーツもしっかり残り、非常に美味しい事を確認しています。力のないブドウのものや、買い付けブドウなどで作る早飲みヌーヴォーだとこうはいかないと思いつつ、今年、また素晴らしい味わいの「寝かして楽しめるペルショワ」が誕生するのを大いに期待しているのです。


意外なほど急勾配
意外なほど急勾配

きつい斜面です
きつい斜面です

刈り取りの高さも見事に一直線に
刈り取りの高さも見事に一直線に


このような生命力の強いワインを作れるエマニュエルさん、畑にはどんな秘密が隠されているのでしょう。

さぁ、畑に行ってみましょう。

そこは標高250m、ブルゴーニュでいえば、グランクリュの高さにあたる絶好の位置。もちろん南西向きです。



上下に畑は分かれていて、下の畑は表土がシレックス(砂利質)、25度の傾斜でこれまた日当たりバッチリ。

ブドウの株を囲むシレックスの色合いと種類の豊かさは、写真に撮るとアートのような美しさ。ちょうど、シャトーヌフの石のように、地熱を蓄えてくれ、ブドウの生育に大いに貢献してくれるというのも納得です。



下層度は粘土と岩石、40cmほどは石灰土壌でやせている為、ブドウの房つきを自然調節できるそうです。

畑の刈込のこれまた見事な一直線。

ヴェリタスのどの生産者さんの仕立てもきっちりと刈り込んでありますが、これはもう壮観、おかしな表現ですが、
「チリひとつ落ちていない」
そういいたくなるような、見事、見事な摘葉、房の数はおろか、葉っぱの数まで一株一株決めて、調整してるんじゃないのかしらと見まごうばかりのサニテ−ション。



エマニュエルさん、絶対、毎日畑に何度も足を運んでは手作業しているのが伝わってきます。

完熟の摘み取り目前のブドウの房の美しさ、まるでデザインされた名画のごとく。

こりゃ、すごいわ。すごすぎる、ここまでやる!?

食べると、甘い甘い、でも酸味がしっかりものすごくいいバランスです。
後、5日後に収穫を予定しているとのことですが、これ、最高の最高に美味しくなってるよきっと。

畝にはカヴァークロップ、雨などが降ってもうまく吸収してくれ、これのお陰でカビなどの発生が抑制され、清潔に保てるのだそうです。



 「 エマニュエルさんの畑の樹齢は、50歳ですが、ブドウ品種で樹齢は異なりますか?」


 「 品種による寿命の差はないと思うよ。作り手の気持ちによるのじゃないかな。 」




そうか、古木で房が少なくなってくると、生産量が減って不経済だから、早々に抜いて植え替える場合もあるんだ。以前、山と抜かれたブドウ樹を、私も別の現場で見た覚えがあります。あれは、寿命のせいではなかったのか。

ヴェリタスのボジョレー生産者さんの畑に植えられたものは全員古木なのですが、皆とても樹を大切に思っていることがよく分かりました。

「 地層が深ければ、根も深くなるので、長いものは20mくらいのもあるね。 」

すごいです。

今年は、病気もなく快晴、大変順調に生育し、湿り気もほどよく成長は早かった。昨年のように暑過ぎず、日照も減ったので、非常にエレガントでティピックなボジョレーになるだろう。とのこと。


エマニュエルさんに別質問: 「 畑以外に、普段はなにかご趣味は? 」

「 趣味、ないよ。 」

「 なにも?なにかない?」

「 畑、畑が趣味 」

「 夢でもシェと畑が出てくるんですか?」

「 まあ、そうだね。 」


冗談抜きのマジめな面持ちです。いや、そうですよね、でないとこんな畑、できないですよ。ボルドー、ブルゴーニュ、色々な蔵に訪問させていただくのですが、一等賞をお渡ししたくなるほどの、すごい手間暇かかった畑です。

様々な色の石が
様々な色の石が

河が運んだ石はまるでアート
河が運んだ石はまるでアート

房の形までがお手本のように立派
房の形までがお手本のように立派

完熟し紅葉に
完熟し紅葉に
ちょっと質問を変えて: 「 ご自分のワインを例えるとどんなでしょう? 」


「・・・・・女性的、かな。」

「どんな女性?顔立ちとか?」

「・・・・難しいなぁ。あ、ちょと気まぐれなとこがあるかも。」

「 女性ならみんなじゃない?
私が思うに、スタイルがよくてね、目がぱっちりして美人。話をすると時々見せる笑顔がステキなの。ルノワールのように彩り豊かで品もあるの。すごく魅力的。 」

「 ありがとう、困ったなぁ。 」



大きな身体を小さくして、照れまくりのエマニュエルさん、無口だけど、はにかむ笑顔が超カワイイです。
そうそう、エマニュエルさんの不断の努力と愛情が絶世の美女ヌーヴォーを生みだしているのです。
今、エマニュエルさんの息子さんのエルワン君は、栽培の学校で修業中、お父さんと同じ道を歩むつもりです。


「 エマニュエルさんみたいな立派な仕事をできるようになってもらえるといいですね。」

「 彼も、畑やこのワインの仕事全部が好きなので大丈夫と思うよ。」



これを聞いて、大安心、ペルショワの細やかな技術と経験は、間違いなくエマニュエルさんのすべてが息子さんに引き継がれるはず。
ということは、ヴェリタスにずーっと本当の愛情と手間暇かかった超美味しいヌーヴォーがやってくるということ。

世に名匠数々あれど、ここボジョレーにも物凄い驚異的な手仕事をする無名の凄腕が、自分の全てを打ち込んだ心に滲みる赤ワインを作っています。

胸ワクワク、11月18日ペルショワの到着が、もう待ちきれない私。

今年も絶対美味しいペルショワです!



平均樹齢50年のブドウから作られるリッチな逸品!

美しいルビー色で、非常に複雑で豊かな赤い果実の香り、円熟味を帯びたラズベリーなどの赤い果実の味わいが口いっぱいに広がります。

【A】2010 Beaujolais Nouveau Vieilles Vignes
【A】2010 ボジョレー・ヌーヴォ ヴィエイユ・ヴィーニュ

辛口 赤 750ml
商品番号 B0PRBVB0



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