ヴェリタス〜輸入直販ワイン専門店


ドメーヌ・アラン・シャンバール




ドメーヌ・アラン・シャンバール【B】




シャンバールさんと

真っ青な澄んだ空。

快晴の午後2時、たった7ヘクタールの小さなドメーヌ・シャンバールに到着しました。
蔵のとなりのドアから、迷彩色のズボンに黒い皮のトレッキングシューズ、ちょっとアーミーないでたちのシャンバールさん登場。


「 こんにちは。初めまして。こんな格好でバタバタしてるんだ。 」

「 初めまして。大阪から来た辻です。 」

「 すまないね、落ち着かないけど、まずは、畑に行ってみようか。 」



シャンバールさん、消防隊の隊員で、この日は訓練の日でしたが、お忙しい合間を縫って、畑と蔵を案内してくださいました。

ヴィラージュの畑は、どんどん丘の上に登っていったところ、標高320mにあり、急傾斜の風がとてもよく通るいいポジションです。

畝の間の雑草よけのカヴァークロップ、もうエコ農法のおなじみの風景です。

刈り取った葉の高さ、樹間のサニテイションも万全、こまめな日々の努力がそのまま反映された、とても清潔で美しい畑でした。


たわわで真っ黒な房の一粒を食べて見ると甘く、果汁がこぼれました。

シャンバールさんの愛犬サンディにもおすそ分け、美味しそうに食べています。サンディはグルメ犬なので、おいしいブドウでないと食べないとのこと。でしょうとも。


「 今でも、とても美味しいですけど、いつ摘むのです?」

「 まだです。 もっと先です。 」


他の蔵がどんどん収穫しても、もっと完熟の最高の状態を待つ、というシャンバールさん、我慢強く、あくなきクオリティの求道者と見ました。
畑7ヘクタールの小さな可愛い蔵
畑7ヘクタールの小さな可愛い蔵

シャンバールさんは消防隊員でもあります
シャンバールさんは消防隊員でもあります

温度管理は、冷却板を設置して・・・
温度管理は、冷却板を設置して・・・
サンディがブドウをおねだり
サンディがブドウをおねだり

サンディ秘蔵シャスラも試食
サンディ秘蔵シャスラも試食

フムフムなんでもメモします
フムフムなんでもメモします

赤ちゃんブドウのカバーですね
赤ちゃんブドウのカバーですね

また畑に戻ってきちゃったんだよ
また畑に戻ってきちゃったんだよ
「 ここのテロワール的にブドウ顆粒が傷みにくいので、他より遅く収穫ができるのです。ブドウは、じっくりと熟成をします。

風がよく通りますし、この丘周辺すべて、畑は私のところだけですから、ビオでもレゾネでも、しようと思えば、誰に影響されることなく自由にできます。 」



土壌は、砂地なため、ブドウの樹は厳しい環境に適応し、過剰な実をつけることなく、自然に低量収穫となる優れた土質です。


「 今年のできはどうですか。 」


「 答えが難しいね。というのは、この春はすごく雨が少なくて心配したんだ。
収穫をじっと待った生産者さんは努力が報われる年となるでしょう。


他の人が収穫をスタートしているのにじっと自分が待つというのは辛いですが、まだ待つ甲斐があると思っているからこそ待てるのです。


忍耐強さというのも、栽培家の大切な要素のひとつ。

天気予報をずっとここしばらく憑かれたようにチェックしています。

今年のブドウは皮が厚いですからタンニンがしっかりして色も香りも期待できます。


シルキーでしなやかなよい渋みは皮にあるので。

日中の25度と夜間の5度、この寒暖差が美しいアロマの形成を握るカギなのです。

もちろん作り手の力量にかかってくるわけですが。



味わいは、果実が豊なガメイの魅力を生かしたものとなるでしょう。

ガメイは、ピノ・ノワールのフルーティな息子ですからね。 」



畑のガメイの列に、自生した根っこがむき出しになったガメイが、真っ黒な見事な房をたくさん附けているのが目に入りました。


「 見てください。ガメイは、このように、砂地のとても貧しい土壌にも自生し、がっちりと長く太いを根を地表にむき出しにしながらでも、房をつけるのです。

到底ピノ・ノワールのできる技ではないですね。
粘土質を好み、砂地でこれほどのバイタリティを見せることはできません。

ガメイは戦士なのです。

とても我慢強く、強靭で、果実は、不思議なほどフルーティなワインになるのです。 」

「 人と同じですね。 」


ガメイは、人と同じ。

耐え忍ぶ力が強い人ほど、心が優しい、ガメイとはそういう品種です。

うーむ、シャンバールさん、哲学です。

シャンバールさんは、ドメーヌの息子さんとして生まれられて、小学校から戻ると、いつも畑に行けといわれた反動で、一度は、車の修理関係の別のお仕事につかれたそうです。

「 ところが、辞めたら、また戻ってきちゃったんだよ。 」

苦笑いしながら、シャンバールさん、10年間他のドメーヌで修業をされて、おうちは継がずに、裸一貫、ゼロスタート。
1993年、今のドメーヌを始めたそうです。
今、二人の息子さんは、一人はワインショップを経営、もう一人はギガルで醸造と熟成をご担当されているそうです。



「ギガルは、日本ではすごく有名なんでしょ?」


「パパギガルがものすごくハンサムでかっこいい。
 だけど、以外と息子さんはふつう。 とまあ、そんな風に有名です。」




ワハハッ、私の返答にシャンバールさん思わず吹き出しました。


畑を見回すと、おや、白ブドウが。家族の楽しみのために食用に植えたシャスラでした。
通りかがりの人に見つからないよう、畑の中あたりにこっそり植えてあります。


「 食べごろだなと思った頃には、いつも家族に先を越されて味わえません。」


この美味しい特別区画のシャスラをいただきながら、皆ニコニコ、サンディも一緒にドメーヌに戻りました。
醸しが始まると、セメントタンクの中に、イノックスの冷却板を入れ、温度調節するとのことで、板のパイプには砂糖水が通してあるそうです。


「 万が一、どっかに穴が空いていても、これなら薬品じゃないから安全だよ。水は、ワインの味を損なうから駄目なんだよ。 」
完熟直前、もっと待つそうです
完熟直前、もっと待つそうです

畝はカヴァークロップが
畝はカヴァークロップが

剪定の枝は畝の砂が流れないよう押さえる役目
剪定の枝は畝の砂が流れないよう押さえる役目
ガメイは自生するほど強い
ガメイは自生するほど強い

見てくださいこの急傾斜
見てくださいこの急傾斜

日当たり良好、全くの孤立した単独畑です
日当たり良好、全くの孤立した単独畑です
タンクの下のコックの内側には、発酵液を通す時に使う粗いフィルターを装着し、ルモンタージュ(液循環)をする時、酵母に酸素を与え、色をもっと美しく抽出することができるのだそうです。
そのまま下層のワインをただパイプで吸い上げ、上部の果帽にジャブジャブかけることは、やってはいけないことだとおっしゃっていました。


蔵を案内していただいた後、2つのワインを試飲させていただきました。

2009年フルーリーは、密度が高く強くてがっちりしています。タンニンも豊で百合の花の香りが。
それが、まさにフルーリー(花)だよ、とシャンバールさん。


2009年ボジョレー・ヴィラージュは、赤い果実のアロマがとてもしっかりして、心地よいフルーツの凝縮感があります。
トロフィーを獲得したワインですが、審査員が全員生産者さんという非常に厳しいコンクールです。


「 作っているプロに認められなければ取れない賞だから、とても名誉で、価値ある賞だと思っているよ。」


「 この仕事はね、私にとっては一から十まで全部自分が携われる。
とても幸運だと思っているよ。

365日仕事があります。

辛いけれども素晴らしい。

他の仕事ではこうはいかない、シェフであってもこうではないでしょう。 」



シャンバールさんのさりげない言葉のなかに、大切で深い味わいがあります。

「 すみません。私は飲むだけです。私に幸せをくださってありがとう。 」

私の言葉に、ややはにかんで、

「 どういたしまして。」

と、ステキな笑みを浮かべたシャンバールさん。

大テレです。

365日が何度続こうと決してくじけない強い心と身体。

注意深く、丁寧に、見落としのない完璧さを求める深い愛情。

摘み取りを誰より遅く、我慢強く待つシャンバールさんのブドウは、

2010年、間違いなく、素晴らしいヌーヴォーとなってヴェリタスにやってきます。

ぜひともお楽しみに!!


南向き急斜面の畑に育つ、樹齢45年のブドウで仕込まれる贅沢仕様。

全て手摘みで収穫され、天然酵母で熟成。

非常に芳醇でフルーツたっぷり詰め込んだワンランク上の味わいです。

【B】2010 Beaujolais Nouveau Vieilles Vignes
【B】2010 ボジョレー・ヌーヴォ ヴィエイユ・ヴィーニュ

辛口 赤 750ml
商品番号 B0ACBVB0



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