ワインの味はそれ単体を飲んでいると味の特徴が分からないものですが、
複数本を一度に飲み比べると、その香りや味の違いがはっきりと
理解できるものです。
ちょうど先日、ランチのご招待をいただきまして、 大変面白いワインの飲み比べができる機会に恵まれました。 さてそれは・・・。
ある超大物5大シャトーの1982年もの
最初、96年の方はボトル開けたての時、いきなり空気にふれて ちょっと萎縮していたのですが、フルーツジャムやオレンジ、 なめした上質の革や湿った香りがかすかにして、 かなり複雑で、熟成が進んでいる状態でした。 まだ酸味や渋みが前面に出て、「抗酸化」前線をはっています。
この時は閉じていましたが、このままもう少し時間を置いてやると
かなりうまみや香りが膨らんで、熟成した、いい開き具合に
なりそうな気配も十分あり、しばらく様子をみることになりました。
対決っ!!
しかし、このワインは最高級ワイン、5大シャトーの上、 あの世界的に有名な、ワインのファッションリーダー、 ロバート・パーカー氏が94点をつけたワインです。 その場にいた人たち全員のこのワインへの大変身への期待はこれ以上は ないというほど膨らんでおり、かたずを飲みながら開くのを待ちました。
食事をしながら、2時間ほどたち、いよいよ2本に変化が見え始めました。
96の方はかなりなめらかになり、ビターオレンジやいちぢくなど 凝縮した果実の香り、スーボワ、なめし革、紅茶などが複雑に絡み合い、 飲み口もタンニンが一枚になってワインのエキス分と溶け合い まさにシルキー。 極上の古いブルゴーニュをいただいているようなうまみと豊かな香りが 出てきまして、素晴らしい熟成の艶を見せてくれました。 それに比べると、82年の方はタンニンもまだまだ刺激がありました。 香りは毛並みのよい最高級ボルドーにふさわしい複雑さが 見え隠れしているのですが、まだ若すぎる感じです。 食事が終わって、約3時間後、96年ものはまさにピーク、 優雅で、しなやかで、美味しさの頂点に達し、 82年は半分も開かないまま、ボトルは空となりました。 この2本の結論としては、 82年は馬力があり、大物すぎて、 まだまだ寝かす必要があった → まだ成長途上で若すぎた 96年は、このワインとしてちょうど飲みごろ、 → 十分な熟成期に入っていた
82年はあと10年はこなれるのにかかりそうで、
熟成に約33年かかり、価格が130000円のワインと
お客様にとってはどちらがありがたいワインなのでしょう。
96年 → カステルグランヴァン(現在非売品、当時予想価格5000円) でした。
『まるで、モンラッシェのような』とすでにリピーターさんからも人気の高い、Cシャルドネ。 なんと今回、
イスラエルワイン専門のワイン評価本
「Rogov's Guide to Israeli Wines」で、 グランヴァン担当エリさん、C担当アリエルさん(次男)
見事!満点5ッ星評価です↑↑
この評価本の著者Daniel Rogov氏は、イスラエルで最も影響力を持つ、ワイン評論の第一人者として ヒュー・ジョンソン氏やトム・スティーヴンソン氏のワインガイドにも尽力しており、 まさにイスラエルを代表するワイン評論家。 その氏が満点5ッ星をつけたドメーヌ・デュ・カステル、 これは絶対に飲んでいただきたいワインです!! |
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