昨年秋の終わりにもともと2株育てていたバラに
追加で3株、新たに買い足しました。
3月ごろから芽が出始め、その後調子よく葉がニョキニョキ
元気よく生えたのはよかったのですが、出張で家をあけること2ヶ月。
戻った時には、5株とも、うどんこ病に侵され、もう辻はびっくりたまげました。
うっすらと白い粉状のカビがどの葉っぱの裏にも表にも
見事なくらい満遍なくついて、「これがあの有名なうどんこ病か。」
と愕然となりました。
なんとかしなければ、と市販薬を局所散布してみたのですが、
もっと本格的なものでなければ止まりそうにありません。
しかし、噴霧するとご近所にも気の毒で、自分も危ないし・・・。
とにかく安全な方法ということで、
毎朝5株の葉っぱ全部を裏表点検し、重曹液をひたした脱脂綿で、
毎朝拭いてあげることにしました。
すると翌日またどこかにひっそりとカビが・・・。
そしてまた拭いて、またまた翌日どこかに。
もう面倒だしやめようなんて根性なしなことをチラッと考える日も
ありましたが、くっそ〜〜っ、私の可愛いバラたちを台無しにしおってぇ!
とカビ菌への強い怒りがメラメラと沸いてきて、また地道に
一枚一枚葉っぱをふいてあげること2ヶ月。
私とうどんこ病とのすさまじいデスマッチがようやくほぼ終結し、
バラは自力で元気を取り戻し、大きな蕾をいっぱいつけてくれました。
たったこれだけで「安全」ということで無農薬で育てるというのは
本当に大変ということが身にしみて分かりました。
毎年ブドウを作る人たちの汗と熱意を思いますと、
5株のバラで大騒ぎな私は、もう脱帽、足を生産者さんたちの
方に向けて眠れないくらいです。
動けない植物の命を育てるというのは病人さんの介護といっしょ。
片時も気を抜く事はできません。
しかしかけた手間ひまのすべてが、報われまして、
その後、バラはそれはそれは見事に美しく咲きまして、
辻は今親バカに浸って幸せでございます。
ご近所にも配りましたところ、
「ワー、辻さん、これ売ってるお花みたいにキレイ!」
なーんて誉めていただいて目じりが下がりっぱなしなのですが、
またまた生産者さんの気持ちがいくらか理解できたように思います。