お食事時の侯爵の話題はもっぱら外交や政治についてで、
「日本の方たちは、アメリカをどういうふうに思っているのですか?」
「反日運動が起きていますがその見解は?」
などなど、さすがウィーン会議で、百戦錬磨の名宰相、フランスの
タレーランと丁々発止の外交合戦を繰り広げ、勝利したメッテルニヒ宰相の
血を受け継いでいらっしゃるだけあります。
侯爵はサーズ夫人とも親交が深く、お互い名士として厚い信頼を持って 長年お付き合いされてきたことがお二人の様子から見て取れました。
おいしいお食事の最後は、サーズ夫人特製の「クネル」
オーストリア版お団子とでもいったところでしょうか。
甘いソースをかけて熱々をいただきました。
フォークを入れると、もちもちっとして歯ごたえがあって
とっても美味!
モチモチ食感が大好きな日本人にとって、ちょっとくせになる美味しさです。
日本からもはるばるこのBIO定食をいただくためにニコライホフを
訪れる方がたくさんおいでだとかで、オーストリア屈指の名酒と
美味しいお料理に舌鼓をして帰られるそうです。
オーストリアは食と音楽と風景の美に溢れるところ。
ぜひともニコライホフへもご訪問される事をお薦め致します。
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