BBグラーツ氏のセミナーでこの日用意されたのは、
スーパータスカン |
2000 テスタマッタ
2001 テスタマッタ
2004 テスタマッタ |
セカンド |
2002 グリッリ・デ・テスタマッタ |
カジュアルレンジ |
2007 カザマッタ
2007 カザマッタ・ビアンコ
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2000年初リリースから垂直で試飲し、新しいレンジのものも
加えて試飲するというまたとない絶好の機会となりました。
誰もが気軽の飲めるように作ったテスタマッタのカジュアルレンジ、
カザマッタの赤に合わせて今回白もリリース。
BBファンとしては期待が多いに膨らむところです。
シャルドネ50%、ソーヴィニョン・ブラン40%、トレヴィアーノ10%
のブレンドはフルーツの香りがピュアで、とてもソフト&フルーティ。
温かな日差しを感じるピーチやリンゴのふわりとした、それでいて
酸味しっかり、爽やかな印象でした。
『とにかくよい白がないトスカーナで、ここまでできる、
ということをこれによって、確認できたことが大きな収穫。』
とグラーツ氏自身も快心の作。
両方ともいくらでも飲めそうなとても親しみやすい味わいでした。
2002年のテスタマッタの収穫は大変難しかったため、
なんと例年の30%だけをテスタマッタに使い、
残り70%は、新たに設けたセカンド「グリッリ」になりました。
2002年グリッリは力強い樽のフレーヴァーの脳天をカーンとやられ
そうなくらい樽々コクコクワインでした。
セカンドといえど、これはアウトスタンディングなパワフルタスカン
に仕上がり、
「樽を試飲しながら、テスタマッタにするかグリッリに落とすか、
この作業はとても勇気が要りました。」
と語っただけはあると感じました。
ヴィンテージとしては大変困難な年となったにも拘わらず、
2002年は2000、2001年の大柄な炸裂するタイプと
違って、粘り、透明感、果実のさらなる厚みが増して、
明らかにまた一線を超えたと実感できるものでした。
見せびらかさず、それでいて力が満ち、エレガントに振舞う、
フィネスを備えた素晴らしい2002年となりました。
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