ヴェリタス〜輸入直販ワイン専門店


その39




前回、オーブリオンよりも珍品、幻の格付けワインを偶然にも ペサック・レオニャンの大試飲会で見つけたのでしたが、

その名は「シャトー・クーアン」



あ、知ってる知ってる、ヴェリタスでも買えるよね、それ。 あの世界ソムリエコンクールで優勝した田崎真也さんが、 ぺサック・レオニャン部門で第二位にセレクトしたグランヴァンでしょ。

はい、それはクーアンに違いありませんが、実はこのクーアンは 畑が二つに分かれているのです。

全体の一部(6ha)をあの名門リュルトン家のアンドレ・リュルトン氏 が所有しており、残り24ヘクタールをなんと「INRA」 フランス国立農学研究所が所有してしまっているのです。
そのせいで、このINRA側のクーアンは世に出る事がありませんでした。(今もです)

クーアン・リュルトンが大変よい評価をもらっているからには、 その大部分を所有するINRAのクーアンは、それ以上に おいしいのでは、とワインファンなら誰でも期待に胸が 膨らむところです。

偶然にも5年前、私はINRAの作った赤のクーアンを 試飲して、その素晴らしさに舌を巻いたのですが、 その時からINRA製クーアン白に対して、 「いつか飲んでやるぞ!」と執念を燃やして参りました。

そして、5年経ち、ようやく巡ってきたこの大好機、 見逃す手はありません。 どんなかな、どんなかな、ワーッどきどきしてきたなぁ、どれどれ・・・。

一口お口に含みますと、うわ〜っ、なんてきれいな酸味なの! エレガントの極みってこれの事だわ、でも幅もかなりあって、 2004年もいいけど、2003年はまたふっくらして飲みやす〜い。

柑橘類とりんご系の果実のエキスがキュッと詰まって、 爽やかですが、ミネラル分もたっぷりで、威風堂々、 女王のような気品と豊かさに溢れていました。

クーアンリュルトンはソーヴィニョン・ブラン100%の 長熟に耐える清水のような美しい白ですが、 こちらはまた、15%ほどセミヨンが混ざり、滑らかな肌触りが より官能的なのです。

ムムム、いずれアヤメかカキツバタ、甲乙つけ難いが、 手に入らない分、ありがたみが染みる味わいです。 う、うまい、うますぎる。

さて、また私はINRAに頼み込んでこの尊顔を カメラに納めました。

ああ、この銘酒が世に出ないとは、INRAが恨めしい・・・。 そんな事で、ここのワインがいつか世に出るまで、まずは、

「グラーヴの白が好みの方は、入手困難な、完璧な出来の、 このワインを探してみることだ。」

という、パーカーさんも絶賛のリュルトンさんのクーアンをば、 まずは地ならしされる事をぜひお薦めいたします。


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