ヴェリタス〜輸入直販ワイン専門店


その33


おいしい生ハムとワインを求めて、辻はいよいよマドリッドへ 旅立ちました。

そして無事にマドリッドから一路シウダ・レアルという、首都から 50分ほど南に下った郊外の田舎町にやって参りました。 今回は辻にはふたつのミッションがありまして、ひとつは生ハムの イベリコ豚さんの最高峰を探すこと。

そしてもうひとつは、シウダ・レアルが町を挙げて挙行する世界の ワインプロフェッショナルの為の大型ワインエキスポ 「FENAVIN」なるものに参加すること。

これは4日間びっしり700蔵、スペイン中のワイン蔵が集まる大祭典。 ここに張り付き、ヴェリタスのお客様の為のこれまたコスパ最高の スペインワインを探し出すためについにやって来たのです。

初日から私と社長は、有名無名、ライジングスターを探し探し、 テイスティングを続けること、数時間。

町興しも兼ねたこのイベントに地元紙の記者さんや、テレビ局、 レポーターさん達が熱のこもった生中継を繰り広げておりまして、 皆でこのイベントを成功させようという固い決意の程を感じるほど、 なかなかのサポートぶりでした。

700蔵、用意された会場は全部で4箇所、ぐるっとひと回りするだけでも 骨の折れることでした。 あるブースでいつもの如く試飲をしておりますと、レポーターのお姉さんが カメラを肩に「撮らせていただいてもいいですか?」 「あ、はいはい、どうぞどうぞご自由に。」

こちらも忙しいので、相手をする間もなく試飲試飲でブースをいくつか 回り終え、もう7時過ぎ、まだまだ序の口ですが、残りはまた明日の話。





そして翌日、再びブースを回りまくること3時間ほどして、さぁ、そろそろ 小腹が減ってきました。

「お昼としましょうか、社長。」 「そうですね、そうしましょう辻さん。」 きびすを返して、場内のレストランに足を向けかけると、 オヤ、うん、あり、なんだ???

なんか周囲のおじさん達の視線が先行く藤田社長に一身に集まっています。
「ちょっと、なんか皆見てますよ、ジジジ〜〜〜ッとずっと見てるんですけど?」
「え、うう〜ん、やはりこれに注目しているのでしょう。 実は私のこのキャリー最新式で、駒がものすごくスムースに動くんですよ。 ほらほらあたかも、電動キャリーのような滑らかな移動じゃないですか。 いや、いいものはやはり皆国は違えど分かるんですかね、ハハハハハ。」

・・・・そのキャリーのどこが普通のキャリーと違うのか 私には分かりませんね、社長。(/店長無言のつぶやき)

そしてまたしても閉館の7時前がやってきたその時、シウダ・レアルの 地方紙「LANZA」を目にしたのですが、な、な、なんてことだ!!

うは〜〜〜〜〜〜っ!! こりゃすごい!! A3紙面全部を使った藤田社長の大アップがそこにあるではありませんか! パラパラめくると、カ〜っ、私も一緒に別の紙面に載ってます。 どうですこの一心不乱の試飲姿。 これで店長はどんだけまじめに仕事してるって分かってもらえるはず。

しかし、この社長の顔、ものすごいカメラ目線でビシッと決まってます。(笑) 私も藤田も目が悪いので、何をされてもなすがまま見えない世界 なのですが、ふとどこかを見たこの瞬間を捉えるとは、さすがプロ。


臭いくらいのいかにもな表情に二人で大笑いをしてしまいました。 会場中のおじさんたちの熱い視線はこのせいだったのです。 そういえば、私も何人かの人たちにニコッと笑顔をいただきました。

さてさて、田舎町のここシウダ・レアルの熱き報道合戦はまだまだ 続くのでした。


絞り込み

キーワード

  • を除く

その他の条件

  • 円〜

 
 

00-0件 表示順:お店のおすすめ順

00-0件 表示順:お店のおすすめ順


お店の商品を探す


お店の情報