南仏あたりは、ブドウがすくすく育つため、ワイン造りに苦労がなく、 どこでも、ただの安酒しか造らない、というあまりかんばしくない認識を されてしまっている地区でした。 しかし、昨今、トレヴァロンのデュルバック氏のような、
超高級ボルドーなみの高品質なワインを作る蔵も出てきており、
ボルドーの有名蔵も進出して、ワインを作るほどになりました。
この地域のワインもレベルの高いものがどんどん出てくるようになっています。
さて、お話は、2006年3月、モンペリエのVINISUDに出かけたことに
戻ります。
南西部、南フランスを中心にフランス全土から新進気鋭蔵が続々参加の、
VINISUD。
私としては、せっかくモンペリエくんだりまでやってきている訳ですから、
絶対に、『第二のトレヴァロン』を探し出す覚悟で会場にドドッとなだれこみました。
何百という蔵が軒を列ねる2年に一度の大試飲会。
もう一軒一軒総当り試飲なんてしてますと、時間が全然足りません。
まずは、軒々を、おばさんの風格たっぷりにあれこれ眺め、品定めし、
ちょっとこだわりっぽい人が座っていそうなブースをマークします。
そして、おもむろにブースに近づき、試飲をお願いするのです。
ふと、目に止まった、なんだかとってもシンプルだけど上質っぽいラベル。 けっこう年季の入った年頃の紳士がお行儀よく腰掛けています。 大騒ぎしてキャッチセールスしてこないところが、ワインの質と中身に 十分自信ありのサインです。 なになに、VdPのカベルネとメルロー、おっ! シルキーでフルーティーで飲みやすい〜! さらに、コトー・デュ・ラングドックの3つのレンジの赤と白ひとつを 試飲させていただきますと、フルーツが爆弾のように凝縮されている のに、果実はものすごくピュアでエレガント!!
ワ〜〜〜〜ッ!
トレヴァロンみたくパワーで押してくるボルドータイプじゃなく、
ブルゴーニュの一級畑や特別なクロのような上質のフルーツがたっぷり入っています。
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すごいぞ、早くも、ものすごい洗練された激うまラングドック発見です! さ〜、造り手さんを口説くぞぉ〜!!
穏やかな表情の学者っぽいお父さんに色々インタヴューしましたところ、
なんと、この方、日本で10年間、大手製薬会社のプロジェクトチームに
入って研究開発をされていたというご経歴! フォルランさんは、うちの個性派ぞろいのワイン生産者さんの中でも、 またまた新しいタイプで、もと化学者ゆえか、栽培、醸造もお茶の子さいさい。 2001年からワインをリリースしているとは思えないほどのクラクラ するほどのまばゆく美味しいワインです。 辻:「フォルランさん、あなたのワイン、全部がものすごくジューシーで、 バランスがよくって、もう私、大ファンになってしまいました! 」 フォ:「それはよかった、気に入ってくれたのならなにより。」と静かにスマイル。
辻:「それで、うちに分けていただく事できますか?
いや、 フォ:「日本に出した事はないんだよ、まだ。」 「だったら、是非うちにこのワインお分けくださいっ!!」 返事を待たずに、フォルランさんの手をガシッと掴む辻。 フォ:「ハハ、大丈夫、君のところにちゃんと出してあげるよ。」 やった!すごいワイン手に入れちゃった〜〜!
◎2004Vinalies Nationalesで最高賞! ワインガイドではこれまでに、『ギド・アシェット』で 2ッ星クー・ド・クールを受賞するなど、輝かしい実績! 最新号では、「クザン・クジーヌ」というワインが、 見事2ッ星★★に輝いています!! 怪物クォリティに、信じられない超リーズナブルプライス!! 異彩ワイナリー、新着、日本初輸入の「クレ・リカール」! これは必見!是非ともお試しください!!! |
どうして博士なのですか?
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