発電機は、コンセントから電源が取れない屋外作業での使用はもちろん、災害などの非常時にも頼りになります。ホンダやヤマハの製品を中心に、手軽な家庭用のものから業務用のものまで、様々なタイプをご紹介しています。
発電機はタイプによって適した用途が異なり選び方が難しい面がありますが、この記事を参考に目的にあった発電機を選んでくださいね。
目次この記事でおすすめする商品
発電機の選び方
発電機の選び方は、発電機のタイプ、定格出力、使用する燃料、防音性などの機能から選ぶことができます。ご自身の用途にあった機能、性能を持つ発電機を見つけてください。
発電機のタイプで選ぶ
まずは発電機のタイプを選びましょう。「インバーター発電機」「スタンダード発電機」「三相発電機」と「その他」のホンダとヤマハが独自で展開しているタイプがあり、用途によって適した発電機が変わってきます。
パソコンなどの精密機器にインバーター発電機
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パソコンなどの精密機器に電気を供給するのに使える「質の良い電気」を作れる発電機です。この質の良い電気というのは、周波数や電圧の変動が少ない電気のことをいいます。
インバーター発電機は、コンバーターという装置で交流で発電した電気を直流に変換、それを再度インバーターという装置で交流に変換することで安定した電気を生み出しています。
価格はやや高くなりますが、パソコンやマイコン制御の電化製品に使える電気を作れるのは、インバーター発電機だけです。
照明機器などにスタンダード発電機
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スタンダード発電機は、インバーターが搭載されていないシンプルな構造の発電機です。使えない電化製品もありますが、本体が安価で、出力が高く、メンテナンス性にも優れています。
なお、スタンダード発電機は周波数の切換ができず、東日本用(50Hz)と西日本用(60Hz)で製品が異なります。型番などをよく確認してから購入してください。
業務用機器に三相発電機
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三相交流という業務用に使われる電気を発電することができるタイプです。一般家庭用ではありませんが、業務用の消費電力の大きな機器を使用することができます。
その他
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ホンダのサイクロコンバーター発電機やヤマハのFW発電機のような、インバーター発電機とスタンダード発電機を合わせたような性能を持った発電機もあります。
インバーター発電機ほどではありませんが、スタンダード発電機より高品質な電気を供給することができます。電動工具などのモーター使用機器に電気を供給するのに向いています。
定格出力で選ぶ
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定格出力というのは、その発電機がどのくらいの量の電気を安定して供給することができるかという数字です。単位はVAで、消費電力1Wが1VA、1kWが1kVAに相当します。
つまり、消費電力が100Wの電化製品を使いたい場合は、100VA以上の定格出力の発電機を選ぶ必要があるということになります。
ただし、電化製品の中には、使いはじめに必要な電力(起動電力)が消費電力の数倍必要になるものがあります。例えば、電動工具は2倍程度、冷蔵庫やクーラーなら4倍程度です。
発電機を選ぶ前に、使いたい電化製品の起動電力を調べる必要があります。使いたい電化製品の起動電力を足し合わせた数値よりも大きな定格出力の発電機を選べば、快適に使用することができます。
使用する燃料で選ぶ
発電機の燃料は主にガソリンですが、使用しやすいカセットボンベや燃費の良いディーゼルなどがあります。
多くの製品に使われているガソリン
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発電機の主な燃料はガソリンです。カセットボンベを使ったガス式の製品も比較的多いのですが、それらに比べると発電コストが安く、長時間の運転が可能というメリットがあります。
ただ、燃料のガソリンには使用期限があり保管中に劣化するので、防災用として使う場合は、燃料の適切な管理が必要になります。
保管しやすいガス(カセットボンベ)
ガソリンよりも保管がしやすいのがカセットボンベです。家庭の防災用に適した燃料といえるでしょう。
発電コストが高く、ボンベの容量の問題で長時間の発電には向かないので、発電機を日常的に使う場合には向いていません。
低コストの発電が可能なディーゼル燃料
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ガソリンよりも燃費が良く長時間の発電に向いているのが、ディーゼルエンジンを使った発電機です。また、ディーゼル燃料(軽油)は価格が安く、発電コストを抑えられます。
一方で、本体の価格は高くなる傾向にあります。発電機を長時間使用する方やランニングコストを下げたい場合にはディーゼルが適しています。
防音性能で選ぶ
発電機はエンジンを搭載しているため、どうしても騒音は避けられません。特に市街地で使う場合には、防音性能が高い製品を選ぶ必要があります。発電機のタイプによって、防音性能が変わります。
フレームタイプ
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エンジンがむき出しになったタイプの発電機です。エンジンにカバーがないため騒音は大きくなりますが、メンテナンスはしやすくなります。
カバータイプ
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エンジンがカバーで覆われたタイプです。カバーがあるため、騒音が抑えられます。
また、使用電力量に合わせてエンジンの回転数を調節する機能(ホンダのエコスロットル、ヤマハのエコノミーコントロールなど)が搭載されている製品では、不必要な回転が抑えられ、さらに防音効果が高くなります。
発電機のおすすめ人気ランキング12選
ここからは具体的な発電機のおすすめ商品をご紹介します。幅広くさまざまなタイプの発電機をピックアップしていますので、お探しの発電機がないか確認してみてください。
1位 工進 インバーター発電機 GV-9i
連続運転可能時間:3.7h(定格負荷)、7.9h(1/4負荷)
サイズ:455×260×398㎜
質量:14kg
小型軽量で、コスパも良い発電機
定格出力は大きくはありませんが、小型軽量で価格も安めの発電機です。シガーソケット端子から直流電流も取り出せます。家庭用として手軽に使える製品です。
この製品は低騒音も売りにしています。従来からの音圧レベルでの表記で、音響パワーレベルで表記された製品とは直接の比較ができないのですが、7m、1/4負荷~定格負荷 エコモード時で、59dB~65dBとなっています。これは一般的な会話音声と同じ程度の大きさです。
2位 ヤマハ 防音型 インバータ発電機 EF1600iS
連続運転可能時間:4.2h(定格負荷)、10.5h(1/4負荷)
騒音レベル(音響パワーレベル):89dB(3/4負荷)
サイズ:全長490×全幅280×全高445㎜
質量:20kg
高出力ながらコンパクト、並列運転も可能
上でご紹介した製品よりも多少重くなりますが、1.6kVAの高出力を実現した可搬性に優れた発電機です。2台を繋いだ並列運転も可能で、この場合3.0kVAの電気を取り出せます。
静音性も高く、上の製品と同じ条件では51.5dB~61dBです。1/4負荷で10時間を越える運転時間を実現した省エネ性能の高さも魅力です。価格がやや高めなのがネックです。
3位 MEIHO インバータ発電機 HPG3000i
連続運転可能時間:6h(定格負荷)、11h(1/4負荷)
騒音レベル(音響パワーレベル):90dB(3/4負荷)
サイズ:全長484×全幅420×全高417㎜
質量:34kg
高出力のインバーター発電機
定格出力が3.0kVAの高出力な発電機です。インバーター搭載で、良質な電気を安定供給することができます。エコノミーコントロール採用で、負荷に応じて自動的に回転数が制御される省エネ設計です。
操作パネルも見やすくまとめられていて、堅牢なフレームが採用され積み重ねての設置も可能であるなど使いやすい製品なので、プロ用としてもおすすめです。
4位 ホンダ 発電機 EP900
連続運転可能時間:約6.1h(50Hz)、約5.1h(60Hz)
騒音レベル(音響パワーレベル):84dB(3/4負荷 50Hz)、88dB(3/4負荷 60Hz)
サイズ:全長404×全幅352×全高431㎜
質量:27.8kg
シンプル構造で手軽に使えるスタンダード発電機
この製品は、インバーター非搭載のスタンダード発電機です。スタンダード発電機には電圧や周波数が一定しない欠点がありますが、この製品にはエンジンの回転数を制御する「過回転防止システム」が搭載されていて、電圧上昇から接続した機器を保護します。
電動工具にも使えますから、DIYにもプロの作業用にも便利に使えます。燃焼効率を高めるペントルーフ型燃焼室を採用していて、50Hz仕様の場合で6時間超の長時間運転が可能なのも魅力です。
5位 ヤマハ 発電機 EF900FW
連続運転可能時間:約5h(50Hz)、約4h(60Hz)
騒音レベル(音響パワーレベル):87.5dB(3/4負荷 50Hz)、89dB(3/4負荷 60Hz)
サイズ:全長401×全幅298×全高420㎜
質量:24kg
FW方式採用で高品質な電気の供給が可能
大型発電機に採用されている制動巻線(ヤマハ呼称 FW:フューチャーウェーブ)を採用することで、質の高い電気の供給を可能にしている製品です。
これによって、電動工具や、ピッチングマシーンのような速度制御付きモーター機器が使用可能となっています。なお、スタンダード発電機と同様に東日本・西日本で対応する製品が異なるので、ご注意下さい。
6位 ホンダ サイクロコンバーター搭載発電機 EB26
連続運転可能時間:約5.8h(定格負荷)
騒音レベル(音響パワーレベル):97dB(3/4負荷)
サイズ:全長445×全幅402×全高496㎜
質量:31kg
3台まで積み上げ可能、モーター使用機器に最適なサイクロコンバーター搭載
この製品は、フレームに段積みフックが付いていて、3台まで重ねて設置できます。サイクロコンバーター搭載で電動工具などのモーター使用機器に適しているので、建設現場などでの使用に特におすすめです。
高出力で、かつ耐久性も高い製品なので、この点からも業務用に最適です。エンジンの焼き付きを防止するオイルアラート、過電流が続くと電気出力を停止するブレーカー機能も搭載していて、故障を防ぎます。
7位 ホンダ 発電機 エネポ EU9iGB
連続運転可能時間:約1.1h(定格負荷)、約2.2h(1/4負荷)
騒音レベル(音響パワーレベル):81dB(3/4負荷)
サイズ:全長365×全幅262×全高524㎜(ハンドル折りたたみ時)
質量:19.5kg
カセットボンベで発電できるインバーター発電機
カセットボンベで発電できる発電機です。インバーター搭載なので、質の高い電気を供給できます。カセットガスは低温環境では使えないという欠点があるのですが、この製品は5℃から使用できます。
折りたたみ式のハンドルと車輪が付いたデザインで、移動も簡単ですから、キャンプなどに持っていくのにも便利です。燃料がカセットボンベで長期保管に適していますから、災害対策にも適した製品です。
8位 ニチネン 携帯発電機 G-cubic(ジーキュービック)
連続運転可能時間:約3.5h(100%負荷 ガソリン)、約1.0h(100%負荷 ガス)
サイズ:全長448×全幅318×全高392㎜
質量:15kg
ガソリンでもガスでも使える2WAYタイプ
燃費の良いガソリンと、手軽に使えて保管もしやすいカセットボンベの2つの燃料が使える発電機です。インバーター搭載なので、パソコンなども使えます。
定格出力や連続運転時間の数値は大きくありませんが、その分、軽量で持ち運びや収納には便利です。単三乾電池10本で駆動するヒーターが搭載されていて、寒冷地でもガスによる発電が可能です。
9位 新ダイワ インバータ発電機 IEG5500M-Y
連続運転可能時間:約5.0h(定格負荷)、約13.3h(1/4負荷)
サイズ:長さ780×幅616×高さ692㎜
質量:97kg
単相100Vと単相200Vを同時出力可能
業務用のエアコンや冷蔵庫などで使われている単相200Vの出力が可能な発電機です。家庭ではエアコンやIHクッキングヒーターなどに単相200Vが使われていることがあります。
普通の単相100Vの電気も出力でき、インバーター搭載で電気の質も良く、様々なタイプの電化製品に対応します。定格出力も大きいのですが、大型で重い発電機なので、一般家庭で使うにはやや不便かもしれません。
10位 ホンダ 三相発電機 ET4500
連続運転可能時間:約5.4h(定格負荷 50Hz)、約4.7h(定格負荷 60Hz)
騒音レベル(音響パワーレベル):97.7dB(3/4負荷 50Hz)、101.5dB(3/4負荷 60Hz)
サイズ:全長655×全幅530×全高490㎜
質量:77kg
産業用設備の電源に使える三相発電機
単相200Vは一般の家庭でも使われていますが、三相200Vの電気は基本的に産業用でしか使われていません。大きな電力を必要とする大型モーターを使用する機器などを使う場合に必要となる発電機です。
三相200Vの他に、単相100Vのコンセントも2つ装備していますから、建設現場などでは重宝します。この製品は整備性に優れた開放型ですが、騒音が気になる現場には防音設計の三相発電機EXT4000もあります。
11位 ヤンマー ディーゼル発電機 YDG350VA
サイズ:全長650×全幅496×全高530㎜
質量:86kg
燃費が良く、ランニングコストが安いディーゼル発電機
ディーゼル発電機はガソリンに比べて燃費が良いので、長時間使っても給油回数が少なくて済みます。夜間に長時間照明を点ける必要がある場合などに便利です。
燃料の軽油はコストが安いので、この点からも長時間運転に向いています。この製品はフレームタイプですが、同社からは、防音タイプ・超低騒音タイプも販売されているので、使用環境に合わせて選んでください。
12位 ケーター ポータブル発電機 POWER BOX
質量:約2.3kg
非常時に役立つペダル式発電機
この記事では基本的に何らかの燃料を使ってエンジンを動かすことで発電する発電機をご紹介してきました。しかし、災害時などには、それらの燃料も手に入らない事態も想定されます。
そんなとき役に立つのが人力の発電機です。この製品は椅子に座ってペダルを漕ぐことで発電できます。燃料不要の発電機にはソーラー発電機もありますが、昼夜、天候を問わずにいつでも電気を得られるのが強みです。
工進 インバーター発電機 GV-9i 52,963円 ヤマハ インバータ発電機 EF1600iS 32,100円 MEIHO インバータ発電機 HPG3000i 101,970円 ホンダ 発電機 EP900 47,900円 ヤマハ 発電機 EF900FW 39,799円 ホンダ 発電機 EB26 85,600円 ホンダ 発電機 EU9iGB 103,500円 ニチネン 携帯発電機 139,061円 新ダイワ インバータ発電機 IEG550…… 390,000円 ホンダ 三相発電機 ET4500 283,900円 ヤンマー ディーゼル発電機 YDG350VA 430,120円 ケーター ポータブル発電機 34,400円おすすめの商品一覧
製品 最安値 評価 リンク 4.41 4.5 4.28 4.15 4.22 4.42 4.36 4.25 4 4 3.84
まとめ
発電機の選び方とおすすめの商品をご紹介しました。普段から業務用として使っている人、キャンプなどのアウトドアで使う人、DIYを趣味にしている人など、発電機を必要とする理由は様々だと思いますが、それぞれに適した発電機があります。
この記事を参考にして、自分の用途に合った製品を選んでください。非常時の備えとしても有効なものなので、迷っている人も購入しておいて損はありません。