ハムスターは温度が下がると擬似冬眠という低体温症が発生してしまいます。一度擬似冬眠になると命の危険もあるため、ハムスター飼いの方は擬似冬眠が発生しないように温度が下がりすぎないようにしなくてはなりません。
そんなときに便利なのがハムスター用ヒーターです。ハムスターやケージ内を温める効果があり、ハムスターの命を守ってくれます。今回はそんなハムスター用ヒーターの選び方を解説するとともに、おすすめの人気商品をランキング形式でご紹介します。
目次
この記事でおすすめする商品
寒い冬はハムスターも暖房が必要！「ハムスター用ヒーター」の必要性
ハムスターを飼育する上で大切なことは温度管理と寒さ対策です。温度が下がりすぎるとハムスターは擬似冬眠に入ってしまいます。冬眠とは言いますが、擬似冬眠は低体温症なので、一度擬似冬眠に入ってしまうと体がゆっくりと死に向かってしまいます。
そんな擬似冬眠を避けるのに役立つのがハムスター用ヒーターです。ハムスター用ヒーターは、ケージ内に入れたりケージに取り付けることで、ハムスターにとって快適な温度を保つ効果があります。1年通して使用する必要はありませんが、室温が15度になったらヒーターを使用するようにしましょう。ハムスターにとっての適温は20～25度です。意識して維持するようにしましょう。
ハムスター用ヒーターの選び方
ハムスター用ヒーターを選び際に重要な4つのポイントを見ていきましょう。
利便性や温め方など、飼育歴に合わせて「タイプ」を選ぼう
ハムスター用ヒーターは大きく分けて2種類に分類できます。飼育歴に合わせて選ぶのがおすすめです。
はじめて飼育する方は、効率良く温めてくれて火傷や火事の心配不要な「自動温度管理タイプ」
ハムスター飼育歴が短い方や初めて飼育する方は、自動で温度管理ができるハムスター用ヒーターがおすすめです。パネルタイプやフィルムタイプなどが自動で温度管理ができるため、温度調節に神経を尖らせる必要がありません。
自動温度管理タイプの中には、オンとオフの切り替えも自動で行えるものがあります。また、節電ができるヒーターもあるので、付けっぱなしの電気代が気になる方は検討してみてください。
飼育に慣れている方は、ケージ内の空気を温めてくれる「保温球タイプ」がおすすめ
ハムスターの飼育歴が長い方や爬虫類を飼育した経験があるという方には、保温球タイプのヒーターが適しています。保温球のメリットは、狭い範囲ではなく空気を全体的に温められるという点。ケージ全体を温かくできるため、ハムスターにとって快適な空間を作ることができます。
しかし保温球タイプは触れるとヤケドしてしまうほど高温なのが難点。設置するときは、ハムスターが触れない位置に設置する必要があります。また、火事にならないよう注意することも大切です。保温球タイプを設置する場合は温度計も合わせて設置して、快適な温度を保てるようにしなくてはなりません。初心者には扱いが難しいタイプでしょう。
飼育環境やケージのサイズにあわせて「ヒーターの形」を選ぼう
ヒーターの形状にもいくつかの種類があります。それぞれの特徴を知り、どのタイプが適しているか見極めましょう。
ケージ内を広く使いたいなら、場所をとらない「パネルヒーター型」
パネルヒーター型はケージ内に設置して使用します。ハムスターが乗ることで暖をとれるのが特徴です。床に設置するだけなので手間がなく、省スペースで活用できます。板状のシンプルな形状なので、ハムスターの好みに左右される心配がありません。汚れも落としやすく、扱いやすいタイプのヒーターです。
ケージの下に敷いて、床からじんわりと温める「フィルムヒーター型」
フィルム型のヒーターは下敷きのような薄い形状が特徴で、ケージの下に差し込んで使用します。床暖房のように、下からじんわりと温めるのでハムスターのヤケドを心配する必要がありません。フィルムヒーターはサーモスタッド機能があるため、自動で30～35度程度に調節してくれるのもポイント。
フィルムヒーターの大きさの範囲で温めることができますが、ハムスターが暑いとき用の逃げ場を作りたいならケージ床面積の半分くらいの大きさを目安に選ぶと良いでしょう。
ハムスターの体全体を暖められる「ドーム型」
ドーム型のヒーターは、ハムスターが入って温まるタイプ。ドーム状になっているので、熱が逃げにくく体全体を温めることができます。入ったまま寝ることもでき、デザインもかわいいものが多いのが特徴です。
ドーム型の難点は、入らなければ温まれないのが難点。ハムスターが気に入らない場合は入ってくれないことがこともあります。またドーム状は内部に置いて使用する目的から、安全性のためにコードが太めに設定されているのも特徴です。ケージの網が細い場合はコードを通せないことがあるので、この点にも注意が必要です。
非常時の暖房やイタズラが心配な方は、電気を使わない「カイロケース型」
ヒーターの付けっぱなしは電気代が気になるという方やハムスターのイタズラが心配の方、飼い主さんの就寝中だけ温められるヒーターがほしいという方には、カイロケース型がおすすめです。カイロを入れるだけで簡易的なパネルヒーターとして活用できます。
カイロケース型は電気を必要としないエコなヒーターなので、停電など万が一のときのために常備しておくのもおすすめ。しかしカイロ型のヒーターは温度の調節ができないため、ハムスターがヤケドしないように対策をするのを忘れないようにしましょう。
電気代や保温性能など、優先するポイントに合わせて「W数」を選ぼう
ハムスター用ヒーターは種類によってW数が異なります。W数が違えば保温性能や電気代に差が出るため、優先したいポイントに合ったものを選びましょう。
常時付けっぱなしにしている環境なら、電気代が安い「20W前後」
室内の温度が下がりやすい環境でヒーターを付けっぱなしにしたい、という方には付けっぱなしにしていても電気代が抑えられる20W前後のものがおすすめです。気温が下がりやすい地域に住んでもハムスターの温度管理を心配する必要がありません。
20Wのハムスター用ヒーターであれば、付けっぱなしの状態であっても400円程度の電気代で済みます。コスパの良いヒーターを求めている方にも適しているでしょう。
しっかり温めたい場合は、保温性能が高い「100W前後」
ケージ内全体を温めたい、必要なときだけつけたいという方には100W前後のヒーターがおすすめです。100W程度のヒーターは保温性能が高く、必要なときに素早く温めることができます。
100Wのヒーターは付けっぱなしにしておくと電気代が高くなってしまうので、消し忘れないように注意しましょう。また、W数が高いヒーターは本体が大きくなってしまうため、設置方法や場所をあらかじめ確認するようにしてくださいね。
ケージの大きさや飼育数にあわせて、ヒーターの「サイズ」を選ぼう
ハムスター用ヒーターのサイズは、飼育しているケージの大きさや飼育数に合わせて選ぶのがポイント。大きすぎず小さすぎない、最適なサイズのものを選んでください。
大きなケージや多頭飼いには、全体を温められる「Mサイズ以上」
大きなケージを使用している方や多頭飼育をしている方は、広範囲を温められるMサイズ以上のヒーターが適しています。特に多頭飼いをしている環境で小さなハムスター用ヒーターを使用すると、温まれないハムスターが出ることがあるので注意が必要です。
多頭飼いの場合は大きめのヒーターで床全体を温めるか、ケージを分けて飼育するようにしましょう。保温球で空気全体を温めるのもおすすめですよ。
小さなケージや1匹での飼育なら、設置方法が選べる「Sサイズ」
小さなケージで1匹だけを飼育している環境であれば、ヒーターも小さめで問題ありません。コンパクトなケージなら、Sサイズのヒーターで十分温めることができます。また、ヒーター自体が小さければ狭い空間を圧迫することもないので、ケージを広く使えのるもうれしいポイント。Sサイズのヒーターはさまざまな設置方法ができるため。飼育環境に合わせて邪魔にならない設置が行えます。
ハムスター用ヒーターのおすすめ人気ランキング10選
ここからは選び方を踏まえた上で、おすすめのハムスター用ヒーターをランキング形式でご紹介します。
1位 マルカン ほっとハム暖 フィルムヒーターワイド RH-215
温度調整機能：◯
サイズ：W200×D245×H10mm
重量：250g
外に設置するから汚れにくい
マルカンのほっとハム暖 フィルムヒーターワイドは、ケージの下に敷くだけのお手軽なヒーターです。自動温度調整やサーモスタットなどの便利機能を備えているため、コンセントを差すだけで誰でも簡単に使用できます。
ケージの下に敷くため、汚れにくくお手入れしやすいのもメリット。使用する際はケージの下全面に敷くのではなく、一部分熱くない場所を作るようにしましょう。ハムスター飼育初心者の方で扱いやすいヒーターを探している方におすすめですよ。
2位 三晃商会 フラットウォーマー12W
温度調整機能：×
サイズ：22×2.5×36.5cm
重量：0.195kg
遠赤外線放射でハムスターにやさしい
三晃商会のフラットウォーマーは、温度固定式の小動物用ヒーターです。スリムなシート状のヒーターで幅を取らず、ケージ内を圧迫しません。
生き物にやさしい遠赤外線放射を採用しているのもおすすめのポイント。やさしくじんわりとハムスターを温めてくれます。通電が一目で分かるため、切り忘れの心配もなし。ハムスター以外にも鳥のヒナを温める用途にも適しています。
3位 ミニマルランド ほっとうさ暖リバーシブルヒーターRH-102
温度調整機能：×
サイズ：38×28×1.4cm
重量：0.82kg
裏と表で温度が違うリバーシブル仕様
ミニマルランドのほっとうさ暖リバーシブルヒーターは、多頭飼いのも適した大判のヒーターです。しっかり温める約38度の高温と、約30度のやさしい温かさというように裏と表で温度が異なるため、室温や季節によって使い分けることができます。
コード部分に金属製のカバーが付いているのも特徴のひとつ。ハムスターのケージ内にコードの付いたヒーターを置くことに抵抗がある方にも適しています。電源を入れてすぐに温かくなるため、寒い地域にお住まいの方にもおすすめですよ。
4位 マルカン CASA マルチヒーター MLP-30
温度調整機能：◯
サイズ：W142×D92×H15
重量：-
飼育環境に合わせて温度が選べる
マルカンのCASA マルチヒーター温度が選べるリバーシブルタイプの商品です。高温面が38度前後、低温面が30度前後の温度なので、面を変えるだけで幅広い季節に活用できます。
電気代は1時間あたり約0.14円と、比較的お手軽な価格で利用できるのも大きなメリット。電気代を抑えつつハムスターを温めたい方におすすめです。サイズが小さめなので、小さなケージで飼育している方に適しているでしょう。
5位 マルカン ほっとハム暖ドームヒーター RH-201
温度調整機能：×
サイズ：12.6×13.6×7.3cm
重量：0.22kg
室温に合わせてドームを取り外せる2WAY仕様
マルカンのほっとハム暖ドームヒーターは、いちごチョコのようなカラーリングがかわいいヒーターです。ドーム型でハムスターがすっぽり入って温まることができます。また、ドーム部分は取り外すことができ、室温やハムスターの性格に合わせて使い分けが可能。
コードにはイタズラ防止のカバーが付属しているので、齧るのが心配な方も安心して使用できます。ケージ内に置くものはデザインもこだわりたい、という方におすすめですよ。
6位 三晃商会 フラットウォーマー6Ｗ E56
温度調整機能：×
サイズ：14×2.5×28cm
重量：0.13kg
保温温度が一定に保たれるから経済的
ランニングコストを抑えられるヒーターを探している方には、三晃商会 フラットウォーマー6Ｗがおすすめです。自動温度管理機能が搭載されているため、適正温度を保つことで電気代を抑えてくれます。外出が多くこまめな温度管理が難しいという方にも適しているでしょう。
また、断熱シートが付属しているのも特徴のひとつ。断熱シートを使用することで床への熱反射を防ぎ、保温性能を向上させてくれます。お得にヒーターを活用したい方はぜひチェックしてみてください。
7位 shuibian パネルヒーター 15X28CM
温度調整機能：×
サイズ：15x28cm
重量：-
温度を3段階で設定できるヒーター
細かな温度調節をしたい方にはshuibian パネルヒーターがおすすめです。高・中・低の3段階で温度調節ができ、繊細な温度管理が行えます。また温度を40度程度に自動調節する機能も搭載されているため、長時間家を空ける方でも安心のヒーターです。
W数が選択できるのもおすすめのポイント。5～20Wの間で好きなように設定でき、電気代を抑えたい方にも保温性能を重視したい方でも使いやすい1台ですよ。
8位 GEX シートヒーター S
温度調整機能：×
サイズ：14.5×16×1cm
重量：106g
丈夫で傷付きにくい6層構造
GEXのシートヒーター Sは、ケージの外でスマートに使用できるシンプルなヒーターです。ケージの下に敷いて使用するため汚れにくく、直接熱が当たらないことでヤケドの心配もありません。
パネルの表面の温度を管理するヒーターを搭載し、表面の温度が一定に保たれるのも人気の理由。こまめな温度管理が苦手な方でも扱いやすいのも魅力です。6層構造で傷に強く、長期的に活用できるのもうれしいですね。
9位 みどり商会 ピタリ適温プラス 2号
温度調整機能：×
サイズ：25×0.1×22cm
重量：0.15kg
うれしい多重安全装置付
みどり商会のピタリ適温プラス 2号は、搭載された高感度センサーで外気温を感知して表面温度を変化させるハイスペックなヒーターです。真冬の温め不足はもちろん、温度が上がりすぎるのを防いでくれるため、安全に使用できます。
温度を完全自動制御するだけでなく、高い安全性もおすすめのポイント。自己消火性機能を搭載し、万が一の事態を防いでくれます。安全性を重視して選びたい方におすすめの1台です。
10位 マルカン ほっとハム暖 トンネルヒーターRH-203
温度調整機能：×
サイズ：12×9×17.5cm
重量：400g
かわいいデザインのトンネル型ヒーター
デザイン性の高いヒーターを探している方には、マルカンのほっとハム暖 トンネルヒーターがおすすめ。トンネル型のかわいいデザインで、ハムスターの体を温めてくれます。間口が広めなので、中型のハムスターも使用可能です。
トンネル内は約38度を保つように設計されており、寒い季節でもしっかり暖がとれます。トップは平らになっており、ハムスターの遊び道具として活用できるのもうれしいポイント。小さなケージのスペースを有効に活用したい方はぜひチェックしてみてくださいね。
おすすめの商品一覧
| 製品 | 最安値 | 評価 | リンク |
|---|---|---|---|
| マルカン ほっとハム暖 フィルムヒ…… 1 | 2,917円 |   4.44 |     |
| 三晃商会 フラットウォーマー12W 2 | 3,381円 | 4.48 | |
| ミニマルランド ほっとうさ暖リバ…… 3 | 2,499円 | 4.51 | |
| マルカン CASA マルチヒーター MLP…… 4 | 1,440円 | 4.72 | |
| マルカン ほっとハム暖ドームヒー…… 5 | 1,480円 | 3.47 | |
| 三晃商会 フラットウォーマー6Ｗ E56 6 | 1,999円 | 4.29 | |
| shuibian パネルヒーター 15X28CM 7 | 1,680円 | 4 | |
| GEX シートヒーター S 8 | 2,619円 | 4.49 | |
| みどり商会 ピタリ適温プラス 2号 9 | 2,134円 | 4.37 | |
| マルカン ほっとハム暖 トンネルヒ…… 10 | 1,597円 | 3.79 | |
まとめ
ハムスター用ヒーターを選ぶ際は、飼育の慣れ具合で種類を選ぶのがおすすめ。空気全体を温めてくれる保温球タイプは保温性能が高いものの、ヤケドの恐れがあるため初心者の方が扱うには難しいでしょう。
また、ヒーターにはパネル型やドーム型などの種類があります。ケージの大きさや飼育環境でも最適なタイプが異なるので、サイズや設置方法をしっかり確認してください。ハムスターにとって寒さは大敵。きちんと温められるヒーターを選び、ハムスターにとって快適な空間を作っていきましょう。