観賞魚や爬虫類など動物の飼育には温度管理が欠かせません。そんな時に適切な温度を管理してくれる器具がサーモスタットです。
動物が快適に過ごせるよう動物に合わせた最適なサーモスタットを用意しておきたいですよね。
サーモスタットは観賞魚用・爬虫類用など飼育する動物によって種類は様々です。
きちんと温度調整ができる点はもちろん、ヒーター機能付きのもの、照明器具を同時に管理できるもの、安全機能が充実しているものなどしっかりとポイントをチェックして選ぶことをおすすめします。また故障の際の買い替えを考えると価格面も気になるところですよね。
メーカーでいうとジェックスが有名ですが、他にも様々な商品があり、どれを選んだら良いか悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、飼育する動物に合わせたサーモスタットの選び方とおすすめ商品をランキング形式でご紹介します。
目次この記事でおすすめする商品
サーモスタットの用途
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サーモスタットは熱エネルギーの流れを制御することにより適切な温度を維持するための、加熱および冷却装置の作動・停止の切り替えを行うものです。
サーモスタットには温度をはかるセンサーがついており、維持したい温度を設定すると、設定温度と外温度を比較してくれます。
例えば外温度が設定温度より低い場合、接続した加熱装置の電源が自動的にオンになり、逆に外温度が設定音度を越えたらオフになります。
このように、サーモスタットを設置することで気温の下がる冬場や夜間でも温度を一定に保つことができます。
サーモスタットの選び方
主に動物やペットの飼育における温度管理に使用する場合が多いと思いますが、その場合飼育する動物に合わせて商品を選ぶ必要があります。
小動物用や爬虫類用、観賞魚用(水中用)など様々な用途のものが販売されていますが、基本的に水中用でなければ爬虫類用でも小動物に使用できないことはありません。
一方で、小動物用のサーモスタットの中には温度の設定やセンサーの性能がアバウトなものもあります。自分で温度調整のできない爬虫類は繊細な温度管理が必要になるため、爬虫類には専用のサーモスタットを選ぶ必要があると言えるでしょう。
鑑賞魚用の水槽で使うなら
熱帯魚や金魚など観賞魚を飼育するアクアリウムで冬場一番気にかかるのがやはり水温です。
観賞魚用のサーモスタットにはヒーター別売りの分離型タイプやヒーター機能付きの一体型タイプがありますが、何をポイントに選べば良いのでしょうか。それぞれのメリットデメリットを比較しながらポイントごとに解説していきましょう。
ヒーター別売り(分離型)のものを選ぶ
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ヒーター別売りのタイプを選ぶ最大のメリットとしては、ヒーターかサーモスタットが故障した場合に個々に買い替えが可能な点と言えるでしょう。
初期投資としては別々に購入する分コストがかかりますが、特にヒーターは消耗品となりますので、故障した場合を考えると後々には安く済む場合が多いです。
また、商品によっては2つのヒーターを並列して使用できるなど、柔軟な使い方ができるのもメリットです。
一方、デメリットとしては水槽内にサーモスタットの温度センサーとヒーターを取り付ける必要があるため一体型に比べるとスペースを取る点です。また個々に電源コードが必要になるため、水槽周辺がコードでごちゃごちゃになってしまうことも考えられます。
特に小型水槽の場合や水槽内の水草レイアウトやインテリア性、見た目を重視する場合は不向きと言えるでしょう。さらに、使えるコンセントの数に限りがある場合も注意が必要です。
ヒーター機能付き(一体型)のものを選ぶ
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ヒーター機能付きタイプを選ぶ場合、水槽に入れてコンセントにつなげるだけで使用できるので取り扱いの楽さが最大のメリットと言えます。また配線もシンプルになりますので水槽内に余計な配線を入れる必要がなく、水槽内や周辺の景観にこだわる方にはおすすめです。
一方、前述の通りヒーターに関しては消耗品となり定期的に買い替えが必要です。さらにヒーターかサーモスタットが壊れたらすべて買い替えをしなくてはならない商品もありますので、コスト面でデメリットがあると言えます。
水槽に適合するワット数のものを選ぶ
観賞魚用サーモスタットを選ぶときに気を付けなければならないのが水槽に適合するワット数であるかという点です。
ヒーター別売りタイプの場合、接続できるヒーターの合計ワット数を必ず確認しましょう。特にワット数の高いヒーターを使う場合やヒーターを2本接続して使用する場合など最大ワット数を越えないよう注意が必要です。
また、ヒーター機能付きタイプの場合はヒーターのワット数にも注意が必要です。水槽の大きさに対してワット数が小さすぎると水温を十分に上げることができません。しかし、大きすぎると電気代の無駄になりますので、ご使用になる水槽の大きさに適した商品を選ぶようにしましょう。
爬虫類用のケージで使うなら
爬虫類は自分で温度調整ができない動物です。そのため、爬虫類が快適に過ごせる温度を維持するサーモスタットは必需品と言えます。ヒーターだけでなく照明器具も一緒に管理することができるタイプなど、搭載されている機能も商品によって様々です。
また、爬虫類用のケージで使用するヒーターは保温電球を指し、サーモスタットとヒーターは別売りのケースが多いです。
照明器具をコントールできるものを選ぶ
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ヒーターによる温度管理だけでなく照明器具をコントロールすることができるタイプの商品は、爬虫類の自然な生体リズムを維持することができるのでお勧めです。昼間は暖かい温度設定で制御し照明を点灯することで明るい昼の環境、夜間はやや低めの温度設定で制御し照明を消灯することで涼しい夜の環境を再現できます。
安全機能が充実しているものを選ぶ
サーモスタットを選ぶときには火災など万が一の事故に備えて安全機能が充実しているものを選ぶことも重要です。サーモスタットや温度の異常を知らせる警報ランプがついているものや、停電時でも一定時間動作を続けるバックアップ機能が搭載されているものなど安全機能についてもチェックしておきましょう。
ただし、機能が増えるほど高性能となり価格も高くなります。予算を考えつつ機能とバランスが良いものを選ぶようにしましょう。
鑑賞魚用サーモスタットのおすすめ人気ランキング5選
ここまで動物に合わせたサーモスタットの選び方を紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。それらを踏まえ、ここでは人気の観賞魚用サーモスタットをランキング形式でご紹介します。
1位:ジェックス セーフカバーナビパック SH120
サイズ:<サーモスタット本体>5.7×4.2×11.7cm <ヒーター本体>4.04×18.7×4.7cm
重量:550g
タイプ:一体型
安全機能:温度センサー+温度ヒューズで通電を遮断・難燃性ヒーター安全カバー
水量約48L以下の水槽に最適!ヒーターとセットの一体型サーモスタット
こちらも2位の製品と同じくサーモスタットとヒーターがセットになった商品です。安全性の高いセーフカバー交換用ヒーターSH120がセットになっています。もちろんヒーターのみの交換も可能ですので経済的です。
こちらのシリーズのヒーターは横置きも縦置きも対応していて設置の自由度が高いという点もポイントです。ご使用になる水槽の大きさを確認し適切な商品を選んでみてくださいね。
2位:ジェックス セーフカバーナビパック SH300
サイズ:<サーモスタット本体>5.0×3.6×11.4cm <ヒーター本体>4.04×18.7×4.7cm
重量:424g
タイプ:一体型
安全機能:温度センサー+温度ヒューズで通電を遮断・難燃性ヒーター安全カバー
安全性の高いヒーターとセットになった一体型サーモスタット
設定温度を自由に変えられるサーモスタットとヒーターのセットです。3位でご紹介したサーモスタットNX003Nとセーフカバー交換用ヒーターSH300がセットになっています。ヒーターは統一安全規格をクリアした「安全基準適合マーク」付きです。他にも安全機能が充実しています。こちらはヒーターのみの交換も可能です。
3位:ジェックス サーモスタット NX003N
サイズ:5×3.6×11.4cm
重量:198g
タイプ:分離型
安全機能:誤動作を防ぐ、優れた耐ノイズ性・水から本体を守る防滴設計・トラッキング防止プラグを使用
制御温度が幅広く様々な魚種に対応した分離型サーモスタット
水槽内のヒーターをつなぐだけで水温を自動コントロールしてくれる分離型のサーモスタットです。15~35℃と制御温度の幅が広いため、様々な魚種や環境に適応します。温度設定がしやすいダイヤル式です。
4位:ジェックス NEW セーフカバーヒートナビ SH160
サイズ:<サーモスタット本体>3.6x7.7x3.3cm <ヒーター本体>5.3x14.4x4.2cm
重量:350g
タイプ:一体型
安全機能:温度センサー+温度ヒューズで通電を遮断・難燃性ヒーター安全カバー
60cmクラスの水槽まで対応する160Wヒーター付の一体型サーモスタット
設定温度を自由に変えられるサーモスタット一体型ヒーターです。魚種や生体の状態に合わせた水温設定が可能です。
5位:コトブキ工芸 ICパワーサーモ ET-300X
サイズ:6×4×28cm
重量:230g
タイプ:分離型
ワット数:2.6 W
安全機能: 難燃性樹脂プラグ採用・器具の誤作動を防ぐ耐ノイズ設計
簡単!安全!安心!バランスのとれた分離型のサーモスタット
温度設定がしやすく操作が簡単な大型ダイヤル採用した分離型のサーモスタットです。安全機能も充実しオートヒータとの接続も可能な商品です。
爬虫類用サーモスタットのおすすめ人気ランキング5選
つづいては人気の爬虫類用サーモスタットをランキング形式でご紹介していきましょう。前述にもありましたが爬虫類用のサーモスタットは基本的に保温器具(ヒーター)は別売りの商品がほとんどです。
照明器具も同時に管理できるものや、安全性、コスト面もチェックしながら比較してみたいと思います。
1位:ジェックス イージーグローサーモ
サイズ:7.2×5.2×27.2cm
重量:198g
タイプ:分離型
安全機能:誤作動を防ぐ優れた耐ノイズ性・水から本体を守る防滴設計
爬虫類の飼育初心者におすすめ!温度と照明が管理できるサーモスタット
ダイヤルを回すだけで設定可能で初めて爬虫類を飼育する方にも操作が簡単なサーモスタットです。温度制御範囲は18~40℃までで、主な爬虫類の飼育に必要な制御温度をカバーしています。保温器具は300W以下、照明器具は300W以下の器具を接続可能で、温度と照明器具のコントロールが可能です。
誤作動を防ぐ優れた耐ノイズ性や水から本体を守る防滴設計で安全機能も充実しています。操作も簡単でお求めやすい価格帯ですので初めて爬虫類を飼育するという方にはおすすめの商品です。
2位:ジェックス タイマーサーモ RTT‐1
サイズ:7.8×3×15.3cm
重量:350g
タイプ:分離型
ワット数:600W
安全機能:停電時も安心のバックアップ機能(約1時間保持)・異常を知らせる警報ランプ付・誤作動を防ぐ優れた耐ノイズ性
爬虫類・両生類専用!トータル性能の高いサーモスタット
爬虫類・両生類専用のタイマー機能付きの電子サーモスタットです。設定しやすい液晶表示でこれ1台で温度と照明を管理することができます。停電時も安心のパックアップ機能や異常を知らせる警報ランプ付きで安全機能も充実しています。価格がやや高めではありますが高い安全性と機能性を備えているので納得の商品です。
3位:ミニマルランド ミニマルサーモ
サイズ:4.8×3.2×11.8cm
重量:200g
温度管理の必需品!使い勝手の良いサーモスタット
ケーブル保護具付きで使い勝手の良いサーモスタットです。照明器具のコントロールはできません。310Wまでのヒーターと接続が可能です。
4位:アサヒ 電子サーモスタット
サイズ:5.6×3.2×8.5cm
重量:236g
タイプ:分離型
安全機能:容量を超える器具を接続すると内臓の電流ヒューズが作動し電源をカット・電源コードは耐トラッキングプラグを採用
対応動物が幅広いマルチ対応のサーモスタット
爬虫類をはじめ小動物や草花の温度管理などにも使用できるマルチ対応のサーモスタットです。簡単操作・安全設計ですが、照明器具のコントロールはできません。
5位:ビバリア LCDペットサーモ ペット用タイマー機能付サーモスタット RT-2000
サイズ:6.4×3×16cm
重量:210g
タイプ:分離型
ワット数:300W
安全機能:異常な発熱・発火を防ぐトラッキング防止プラグ・エラー表示機能・器具の誤作動を防ぐ耐ノイズ設計
見やすいデジタル表示で温度と照明を管理できるサーモスタット
液晶表示電子サーモスタットです。爬虫類・両生類・小動物・小鳥などの飼育ケージ内の温度と照明を管理し、安全性も高い商品です。
ジェックス セーフカバーナビパッ…… 2,823円 ジェックス セーフカバーナビパッ…… 4,606円 ジェックス サーモスタット NX003N 1,897円 ジェックス NEW セーフカバーヒー…… 2,840円 コトブキ工芸 ICパワーサーモ ET…… 2,231円 ジェックス イージーグローサーモ 2,800円 ジェックス タイマーサーモ RTT‐1 9,127円 ミニマルランド ミニマルサーモ 2,795円 アサヒ 電子サーモスタット 4,056円 ビバリア LCDペットサーモ ペット…… 5,979円おすすめの商品一覧
製品 最安値 評価 リンク 4.5 4.3 4.39 4.3 4.19 4.4 4.34 4.49 4.34 4.08
動物の種類に合った温度を保つことを忘れずに
動物の種類によって最適な温度は違います。サーモスタットを選ぶときは温度の設定範囲を確認して飼育する動物に合っているかを必ず確認するようにしましょう。
また、サーモスタットを使用していても実際の温度と違っていることもあります。必ず温度計を設置して温度を確認することも重要です。
まとめ
今回は動物に合わせたサーモスタットの選び方をご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。サーモスタットを選ぶときはまず飼育する動物が快適に過ごせる温度や条件をよく把握しましょう。動物に合ったものを選ぶことが重要です。
観賞魚用ではヒーター別売り(分離型)の商品かヒーター機能付き(一体型)の商品を選択するかがポイントです。分離型の商品の場合は接続できるヒーターのワット数の確認も忘れずにしておきましょう。一体型の商品ではヒータのみの交換が可能であるかどうかもチェックすることをおすすめします。
爬虫類用では自然な生体リズムを維持するために温度だけではなく、照明器具のオン・オフを同時にコントロールできる商品かどうかも確認しましょう。
最後に火災などのリスクを考え安全機能は充実した商品を購入することをおすすめします。これらのポイントをぜひ参考にして最適なサーモスタットを購入してください。