有線イヤホン final ファイナル A8000 【FI-A8DSSD】カナル型 高音質 イヤフォン
409923962
商品説明
◎特徴
- final
A8000
・トランスペアレントな音を実現するためのfinal独自の評価法「PTM」の研究成果から生まれたフラッグシップモデル
・新開発「Truly Beryllium(トゥルーベリリウム)採用ダイナミックドライバー」搭載
・「テトラチャンバー構造」を持つステンレス切削筐体
・カスタマイズしたかのような装着感
・長期的な使用のための修理可能な構造
・自社製MMCXコネクター+シルバーコートケーブル標準装備
・アルミ製キャリーケース付属
・MMSX ASSIST付属
・ロック機構付き新イヤーフック付属
・左右軸色違いのオリジナルイヤピース5サイズ付属
・A seriesオリジナルパッケージ
世界初 Truly Beryllium(トゥルーベリリウム)採用ダイナミックドライバー搭載
finalの新しいフラッグシップイヤホン「A8000」
新しいAシリーズの開発は、物理測定法と主観評価法を再構築するところから始めました。D8000の開発時に確立した主観評価法によって、Eシリーズは多くの方に高く評価される音質を得てベストセラーとなっています。Aシリーズではその主観評価法をさらに進化させました。従来の物理測定法と主観評価方法を再構築し、トランスペアレントな音を実現するためのfinal独自の評価法「PTM」(Perceptual Transparency Measurement)を新たに開発。従来の静的な周波数特性だけではわからなかった動的な時間応答の分析・評価を行うことで「トランスペアレントな音」を追求したシリーズです。
■トランスペアレントな音とは
立ち上がりが速く空間に音が浮かぶような感覚の音で、遠くに定位する音が明瞭である音のことをいいます。
■トランスペアレントな音を実現するためのfinal独自の評価法「PTM」(Perceptual Transparency Measurement)の開発
A8000の開発は、物理測定法と主観評価方法の再構築するところから始めました。D8000の開発時に確立した主観評価法によって、Eシリーズは多くの方に高く評価される音質を得てベストセラーとなっています。A8000はその主観評価法をさらに進化させました。イヤホン・ヘッドホンの音質を決める要素は周波数特性が支配的ではありますが、それでは不可能な音の変化があります。それは、クラシック音楽の録音で最も重視されてきたトランスペアレントな音と呼ばれる、距離が離れたところに定位した音が明瞭であるという音印象です。私達はこの音印象の実現が音楽を聴く高揚感を得る上で極めて重要だと考えてきました。弊社のヘッドホンD8000の高い評価は、このトランスペアレントな音を実現できたところにあると考えています。今回、イヤホン・ヘッドホンのリスニングにおいて、トランスペアレントな音を実現するためのfinal独自の評価法「PTM」(Perceptual Transparency Measurement)を開発しました。従来の周波数特性だけではわからなかった時間応答の評価・改善を行った結果、A8000には、極めて軽量で音速が速い理想の振動板材料とも言われる極薄ベリリウム箔(トゥルーベリリウム)を成形した振動板を採用することになりました。
■トゥルーベリリウム振動板採用のダイナミック型ドライバーユニット
A8000には極めて軽量で音速が速い理想の振動板材料とも言われる極薄ベリリウム箔(トゥルーベリリウム)を成形した振動板を採用しました。ベリリウムの比重は1.85と軽量でかつ伝播速度が12,900m/Sとダイヤモンドに次いで速いという、振動板として理想的な特長を持っています。トゥルーベリリウム(Truly Beryllium)の採用は、時間応答の改善につながりトランスペアレントな音に大きく貢献します。音の立ち上がりの鋭さや、消えてゆく音の余韻が明確に感じられ、音と音との間の静けさをも感じられるようになります。ベリリウムの薄箔は加工が難しく、製品として安定させるまでにエンジニアは苦労を重ねましたが、その価値がある素材といえます。
こうした優れた素材によりトランスペアレントな音を実現するためには、ドライバーユニットの他の部品や、設計・製造技術についても、素材と同等の高い品質が求められます。私達はダイナミック型ドライバーユニットを自社で開発・製造してきた経験を生かし、トゥルーベリリウムの良さを引き出すことに成功しました。
※従来ベリリウム振動板とされてきたものは、蒸着という手法で樹脂フィルムにベリリウムをオングストロームの単位で極めて薄く表面にコートするものでした。それは改善手法として有効ですが、フィルムの特性が支配的であり、振動板の材質をトゥルーベリリウムとした際の音や特性とは全く異なります。
■テトラチャンバー構造を持つステンレス切削筐体
ダイナミック型ドライバーユニットは振動板の前室や後室の容積や形状が音質に大きな影響を与えます。特に新開発のトゥルーベリリウムドライバーの動きは非常に繊細で、筐体内部の空間の影響を大きく受けることになります。筐体内部の設計は、ある精度まではシミュレーターによって計算できますが、その後は狙った音質になるまで実際に試作を繰り返すしかありません。A8000の筐体内は、ドライバーの動きを最適化するために、ドライバー前室と二重構造となっているドライバー後室、MMCXコネクター部分の別筐体の四つに分かれる「テトラチャンバー構造」となっています。前室にはドライバーが筐体にダイレクトにマウントされており、不要な振動が抑えられ音の輪郭が明瞭になる設計となっています。また各々4つのチャンバーにより、量感とタイトさと両立した低域を実現するとともに、音漏れを防ぐ効果も持たせています。
A8000はさらに時間応答に優れていることから、Dシリーズに迫る広さでダイナミックレンジの幅の狭いPOPSやロックでの解像感からダイナミックレンジの広いクラシックやジャズでの音場感まで幅広い音楽で高揚感を得られる音質となっており、この幅広さが、音圧周波数特性のみで音が作られた製品との大きな違いとなっています。時間応答の良いトランスペアレントな音は、強い個性によって少数の熱狂的なファンを生むという手法で作られた音ではなく、より高い普遍性をもっています。それがA8000の最も大きな特長と言えます。
■カスタマイズしたかのような装着感、また長期的な使用のための修理可能な構造
A8000では、Bseriesの開発で確立したIEMの最適解である筐体設計をベースに、より優れた装着感を実現しています。イヤホンの装着感が優れているか否かは、圧迫感で決まります。人間工学を謳い有機的な形状を選択するなど、シリコンの反発力で保持する方法は一見正しく見えますが、常に耳に力がかかることとなり、気付かない内に耳へ負担を掛け、疲労が蓄積します。有機的で大きな面で耳に接する形状に比べ、接触面積を限定する形状により、圧迫感の無い装着感を目指しました。そのため、多くの方の耳に適合します。接する点全てに圧迫感が無ければ、これほどイヤホンの装着は快適なのかと感じて頂ける、まるでカスタマイズイヤホンであるかのような優れた装着感となっています。また、本体は特殊工具を用いての分解が可能です。メーカー修理が容易で、長期間お使いいただくことを考慮した設計となっております。
◎スペック
- 筐体: ステンレス
ドライバー: ダイナミック型(Truly Beryllium diaphragm)
コネクター: MMCX
ケーブル: OFCシルバーコートケーブル
感度: 102dB
インピーダンス: 16Ω
質量: 41g
コード長: 1.2m
■付属品
アルミ製キャリーケース
MMCX ASSIST
イヤーピース(Eタイプ5サイズ)
イヤーフック
交換用ダストフィルター
ひたすら「受け身」に徹するかのような音質のイヤホン
試聴曲:
下村陽子「Symphonic Suite:The Worlds Of Tres V -A Hero's Journey-」
Sound Horizon「焔」
Linked Horizon「憧憬と屍の道」、ほか
このA8000の音響的な特徴は、入力された信号に対してひたすらに「受け身」なところだなと感じました。味付けが無い、と言うのも近い意味の表現と思われます。これに対比するような例を一つ挙げるなら、僕の愛機のEmpire Ears「Legend X」です。「Legend X」は低音の質感に物凄くこだわっていて、どのような曲を聴いても「Legend X」らしい深く広大なサウンドを常に表現してきます。それに対してA8000の場合は、イヤホン自体が能動的に加える主張は限りなく少なめで、音源に歪みを加えないように右から左へ素直に受け流す(出力する)ような印象があります。帯域ごとのバランスだけではなく定位も正確で、オーケストラ音源を聴くと個々の楽器の位置がよくわかります。
他にも、A8000は全体的なバランスだけではなくて、どこかの帯域だけが早いもしくは遅い、といったようなことがないサウンドであるのも大きな強みではないでしょうか。特定の帯域だけ立ち上がりが早かったりするとどうしてもそこが目立つので、それ以外の帯域は量感が出ていても聴覚上マスクされやすい(存在感が薄れる)傾向にあります。A8000はそういったマスキング現象が本当に少ないですね。この点については、ハイエンド価格帯のイヤホンにおいて随一だと思います。マスクの少なさからくる音楽全体の調和というのが、製品説明にある「トランスペアレントな音」に込められたニュアンスなのかなと個人的には思います。
逆に言うと、「イヤホンの低音は少なくとも平均的なものより厚みを感じられるのが良い」というように自分好みなサウンドを明確に頭の中に描けている方の場合は、そもそもそういう音を出す他のイヤホンのほうが合うと思います。また、定位が正確で立体感があると言っても、音場を広く感じさせるような味付けもありませんので、まるでイヤホンじゃないような広い音場を求められる方も向かない場合がありそうです。例えばハイエンド製品でいうとVictorの「HA-FW10000」のような、何を聴いてもホールで鑑賞しているかのような体験ができるサウンドをこのA8000に想像している方は注意です。そういった「個性」はA8000には感じません。
あらゆる要素が良い塩梅に収まっていて、オーケストラからロックまでジャンルは何でもござれな懐の広さを持つのがA8000です。この価格帯で聴き比べる際のリファレンスとして非常に優秀なイヤホンではないでしょうか。様々なイヤホンを買ったが、結局フラットな音に戻ってきてしまうというような方にも激推ししたいイヤホンです。
イヤホン 有線 カナル型 高音質 ケーブル着脱可能 MMCX端子 送料無料
製品情報
製品名: A8000 【FI-A8DSSD】
Jan-Code: 4562362020400