フリーエディター/ライター
藤原 綾さん
フリーエディター/ライター。
出版社での女性誌編集部を経て、2007年にフリーの編集者として独立。
以後、『sweet』や『SPRiNG』などの女性誌、コレクションブランドからストリートブランドのムック本や
カタログのビジュアル制作を手掛けるなど幅広いジャンルで活動中。手掛けた作品は数百冊に及ぶ。
いつの間にかもう年末まであと少し……。早い! 早すぎる!
今年はコロナでなかなか動けなかった分、インテリアを見直したり、ソロキャンプをしっぼり楽しんだりと、旅行しまくりイベント行きまくりの例年とは違う一年を過ごしました。
寝具は思いきって全部買い換えて、家具の配置と導線も見直して、ガーデニングも始めました。
それもあって、今はおうち時間がかなり充実しています。スピーカーもベストな配置だし、庭の植物も順調に育っているし、ベッドの寝心地も最高♪
コロナ後も、以前よりもずっと家で過ごす時間が増える気がします。
そして、もうすぐクリスマス! ハロウィンはアメリカの収穫祭、クリスマスはイエス・キリストの誕生日、日本人にはほぼ関係のないふたつのイベントですが、クリスマスは長年親しまれていたこともあって、やっぱりなんとなくワクワクします(ハロウィンは、渋谷界隈で働く人間にとっては正直うんざり)。
ハロウィンソングはあまりなくてもクリスマスソングはたくさんあるのは、いっときの大騒ぎというより、親子の思い出がひとつ増えたり、恋人同士の愛が高まったり、あぶれたもの同士の絆が深まったり、ぬくもりを感じる変化をもたらしてくれるからなのかなと思います。
今年はまだどうするか決めていないけど、模様替えしたばかりで片付いているし、ホームパーティでもいいかなと思っています。
クリスマス気分を高めるなら、やっぱりクリスマスツリーですよね。子どもの頃、うちには小さなツリーしかなくて、大きなツリーが飾られた友達の家が羨ましかったことを覚えています。
いつの間にか、そんな憧れはなくなってしまったけど、買える歳になって改めて欲しくなるんですよね。昔と違って、今はオーナメントもめちゃくちゃ可愛いものがたくさんあって、いわゆる星やボール、長靴にステッキといった定番だけではなく、もはやなんでも飾ってよし状態。アスティエ・ド・ヴィラットのオーナメントとか、素敵すぎて鼻血出ます。あれで飾れたら最高だけどな……。
クリスマスツリーが生まれた由来は諸説ありますが、「永遠の象徴」を表現していて、クリスマスツリーには常緑樹が使われます。ツリーの頭にある星は、キリストの誕生を知らせるベツレヘムの星。
クリスマスの装飾をし始めたのは、15世紀のドイツだと言われています。町の人が焼き菓子やフルーツなどをモミの木に飾り、救貧院の人々を楽しませたことが始まりだとか。
その後、神学家であるルターが、蝋燭を装飾することで星を表現し、教会に設置したことから、クリスマスツリーのデコレーションが欧米へと広がっていきます。
日本で最初にクリスマスツリーが飾られたのは、19世紀の中頃。プロイセン王国公館の公使によって持ちこまれました。
その後、今でもお馴染みの高級スーパー、明治屋が、横浜にクリスマスツリーを飾ったことで、多くの人の目に触れるように。明治屋は銀座の店舗でも毎年飾り付けを行い、一般的にも広がっていきました。
飾られているオーナメントにも、実はそれぞれ意味があります。
赤はキリストが流した血や愛の象徴、白は純真や雪、緑は上述通り、永遠の命や強い生命力を表しているそうです。丸いボールはアダムとイブの禁断の果実、ヒイラギや松ぼっくりは豊作祈願……、だからこそ、その思いを込めながら飾り付けを行ったんですね。
日本の節分や端午の節句なども、それぞれ意味があるわけで、単純にエンターテインメントとして楽しむよりも、ちょっと意味を考えると飾り付けにも気持ちが伴うはず。
今はなんでも飾ってもよし状態と言いましたが、そこに想いを込めることが大切な気がします。
おうち時間も充実している今、改めてクリスマスツリーを飾るのもいいと思います。親子や友達、パートナーと飾り付けをするのも素敵なひととき。
ちょっと今年はツリーを飾ってみようかなと思ったあなたに、おすすめのツリーをご紹介します。
おうちに大きな常緑樹があるなら、それに飾るのが本望ですが、そうはいかないのが現代社会。とはいえ、あまりにもチープなフェイクだと切ないものです。できるだけリアルに近いものを選びましょう。
また、高さにも注意。実際に家に届いたら、部屋に対して思ったより大きい、思ったより小さいという失敗がないように、予めシミュレーションを。子どもがいるなら、子どもが飾り付けられる高さを選ぶことも大事です。
サイズの目安は以下を参考にしてみてください。
ただし、一般的な話なので、必ず自分の部屋と比較して考えてみてください。
一年に一回だし、テーブルに置けるコンパクトなものが欲しいという人は60cm程度の高さがベスト。子ども部屋や玄関、リビングのテーブルの上など、小スペースに収まるポットタイプがおすすめです。
ひとり暮らしの部屋や、子ども部屋にもちょうどいいサイズ感。存在感はありながら、小スペースでも置けるのがポイント。子ども中心に飾り付けをするなら、このくらいのサイズまでが最適です。
ちょうど身長くらいの高さ。リビングでツリーの存在を際立たせるには、ある程度の高さは必要です。ホームパーティを開いた時も、友達からの反響も上々。飾り付け自体が、クリスマスの大きなイベントに。
ほぼ天井につきそうなサイズ感。インパクトも強く、それなりのスペースが必要になりますが、吹き抜けに置くと圧迫感がなくなります。このサイズが置けるおうち、羨ましすぎる! 店舗などでも活躍します。
こんなに綺麗なのに1年に一回しか使えないなんて! という欲張りさんは、ブランチツリーはいかがでしょう? 白樺の木を模した枝についたLEDライトが、ぬくもりを感じるオレンジ色の光を放ち、幻想的な空気感に。クリスマスにかかわらず、ベースに入れてラフに飾ったり、棚の上に置いたりするだけで、お部屋のアクセントとしても機能します。
選べるタイプは3種類。自分の好みや雰囲気に合わせて選ぶことができます。
ヌードタイプを選んで自分らしいツリーを作るもよし、オーナメントセットタイプで手軽に仕上げるもよし、LEDライトで光の瞬きも楽しむもよし、自分にぴったりのタイプを見つけてください。
自分でオーナメントを選びたいという人は、本物の松ぼっくりだけが飾られたヌードタイプもあります。自分で作ったお菓子を飾ったり、お気に入りのぬいぐるみを飾ったりしてもいいかもしれません。オーナメントにも様々なタイプがあるので、自分好みのものを別で購入してオリジナリティあふれるツリーを作ってみてください。
ちょっと自分のセンスに自信がない、オーナメントを選ぶのは面倒という人は、もともとオーナメントがセットになっているタイプを選べば、届いたらすぐに飾り付けを始められます。ボールやプレゼント、ベルといった定番のオーナメントが詰まっていて、色も4色から選べるので、お部屋の雰囲気に合わせて理想的なスタイルに。
ロマンティックな雰囲気を楽しみたい人は、オーナメントに加えてライトもセットになっているタイプをセレクト。夜になると、柔らかなオレンジ色の光に癒されて、恋人同士の時間もグッとムードが高まります。星の瞬きを眺めるように、ゆったりとした時間をお過ごしください。
去年はなかなかクリスマス気分を味わえなかったという人も多いはず。今年はこだわりを詰め込んだホームパーティで聖夜を彩るのもいいかもしれません。
とっておきの美味しい食事と考え抜いたプレゼント、そしてクリスマスらしい雰囲気を盛り上げてくれる魅力的なツリー。一年に一度しかない特別な1日を、思う存分楽しみましょう!