宅地建物取引士は不動産取引業務に役立つ資格。勉強法には、通学講座・通信講座・独学という選択肢があります。とくに通信講座は忙しい社会人にぴったりですが、特色の違うさまざまな講座があるため、選ぶ際には迷う方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、宅建通信講座の選び方と人気のおすすめ講座をランキング形式でご紹介します。初心者向きのじっくり勉強できる講座から、直前対策向きまで解説するので、テキスト内容などもあわせ、ぜひ参考にしてみてくださいね。

総学習時間の目安は300～400時間！不動産取引に関する国家資格「宅地建物取引士」

通称宅建士と呼ばれる宅地建物取引士は、不動産売買・賃貸などの宅地建物取引業務に必要となる国家資格。法律では、従業員5人につき1人の宅建士を事務所に設置する必要があり、仕事や転職に役立つ資格のひとつでしょう。

試験は毎年10月で、合格率は15〜17%を変動。難易度はそれなりに高く、合格には300〜400時間の学習時間が必要とされますが、独学や初心者でも学習すれば合格可能と言える試験です。

勉強法は通学講座・通信講座・独学がありますが、通学時間の確保が難しい社会人は通信講座を利用するのがおすすめ。スケジュール管理・学習内容の判断が難しい独学に比べ、試験日から逆算した効果的な学習が可能なので、仕事や家事などと両立しながら合格を目指せるでしょう。

宅建通信講座の選び方

宅建通信講座を選ぶ際に重要な5つのポイントを見ていきましょう。

相場が6万円前後の通信特化講座と、10万円以上の資格予備校通信コースから「費用」で選ぼう

宅建通信講座の費用の相場は、通信に特化した講座で6万円前後。テキストや学習サポートなどが行き届いた講座は費用が高い傾向ですが、そのぶん学習効率は良いでしょう。より低コストを求める場合は、紙のテキストがないデジタル学習に特化した講座などが安くておすすめです。

また、資格学校の通信コースは10万以上かかりますが、実績ある通学講座を通信制で受講したい方には最適。講座内容と費用のバランスをよくチェックして選ぶようにしましょう。

隙間時間を使う効率的な勉強か・理解力を重視する勉強か、希望の「学習スタイル」で選ぼう

学習スタイルは人によって異なり、講座が自分のスタイルにフィットしない場合は勉強を継続しにくくなります。まずは「効率性重視」と「理解重視」に大きくわけて、希望の学習スタイルに適した講座を選びましょう。

効率重視で隙間時間に勉強したい方は、eラーニングやデジタル教材など「スマホ学習向きの講座」

仕事が忙しくまとまった学習時間が取りにくい方・効率を重視して学習したい方におすすめなのが、スマホ学習に特化した講座。eラーニングシステムやデジタル教材などを採用した講座なら、通勤などの移動時間を利用し、スマホやタブレットで便利に効率的な学習ができます。

机に向かう時間を確保しにくい場合は、スマホ学習に対応していることを重視し、隙間時間を有効活用できる講座を選ぶようにしましょう。

理解重視でじっくり学習したい方は「講義やカリキュラムが充実した講座」がおすすめ

机で学習する時間を持てる方・しっかりと理解しながら学習したい方には、講義内容やカリキュラムが充実した講座がおすすめ。講義に注力していることや、カリキュラム内容が効率性よりじっくり勉強する体制であることをチェックしましょう。

また、事前に講義の質・相性を確認したい場合は、講義サンプルの体験などを活用するのがおすすめ。着実に理解を積み重ねて、体系的に学習できる講座を選びましょう。

初心者にも最適な図表やイラスト入り、重要箇所が目立つなど「テキストのわかりやすさ」で選ぼう

講座で使用するテキストは、勉強効率を上げるため、わかりやすいものを選ぶことが大切。文字が多い教材より、イラスト・図解などを多用したものや、重要ポイントが一目でわかるものなどが理解しやすいのでおすすめです。

とくに初心者の方は、テキストがわかりやすいかどうかを必ずチェックし、学習に取り組みやすいものを選びましょう。

質問・カウンセリング・スケジュール管理など、モチベーションに関わる「学習サポート」で選ぼう

カリキュラム以外のアフターフォローである学習サポートは質疑応答・スケジュール管理・カウンセリング・受講生専用SNSなど、各講座さまざまな項目を用意しています。

学習サポートがあることで、講義内容のわからない点を解決したり、モチベーション維持にもつながるため、しっかりとサポート体制をチェックし、充実した講座を選ぶのがおすすめです。

「合格率」は信頼性のひとつとして目安程度に、一発合格したい場合は重視するのもおすすめ

合格率は信頼感に繋がるひとつのポイント。とくに一発合格を目指す方は、高い合格率で選ぶのもおすすめです。ただし、公表しているところは一部に限られ、講座によって合格率の出し方が異なるため、ひとつの目安として捉えておくのが良いでしょう。

宅建通信講座のおすすめ人気ランキング10選

ここからは、人気のおすすめ宅建通信講座をランキング形式でご紹介します。各講座の特色を比較して、選ぶ際の参考にしてみてくださいね。

1位 フォーサイト

ライブ講義・隙間学習対応・サポート、すべてが優秀

フォーサイトはリアルタイムで講師と受講生のコミュニケーションがとれるライブ講義があり、緊張感・モチベーションを保つのに最適。テキストはeラーニングと紙の両方あり、隙間時間のスマホ学習にも対応可能です。

学習サポートは24時間質問受付・受講生のみ利用の独自SNS・カリキュラム進行の相談など充実した体制。合格率も高く、カリキュラム内容からアフターフォローまで総合的に優秀な講座です。

2位 ユーキャン

初心者にも優しい無駄のないコンパクト教材と添削指導

ユーキャンはテキストのわかりやすさが特徴。A5サイズのコンパクト設計で出題内容を絞り込み、重要ポイントを効率的に理解できる教材なので、初心者にも最適です。また動画講義とデジタルテキストを利用すれば、隙間時間にも学習できます。

学習サポートは全7回の添削指導・受験日に合わせた学習スケジュールの自動管理・メールと郵送で質問可能などの充実体制。オプションの模試セットを直前に利用するのも良いでしょう。

3位 スタディング

隙間時間の学習に特化した、使いやすいeラーニング

スタディングは隙間学習に特化したデジタル講座。使いやすいeラーニングシステムで通勤時間などにスマホ学習ができるため、忙しい方も集中して勉強可能です。紙のテキストはオプションで購入できます。

総合的に学べるコースが15,000円以下という低コストも魅力で、直前対策や模試にも別途対応。質問サポートには未対応ですが、隙間時間で効率的に学習して合格を目指したい方にぴったりでしょう。

4位 アガルートアカデミー

テキストがメント同時表示できる便利なオンライン講義

アガルートは大手予備校LECの人気講師が立ち上げたオンライン講義を中心とした予備校。スマホやPCでいつでも受講可能な実力派講師陣による講義は、テキスト画面を並べて同時に表示できるので理解しやすく便利です。

合格率は高く、何度でも質問OKの学習サポートや、毎年の出題傾向を反映したフルカラーテキストも見やすい内容で最適。机での学習と隙間時間で、効率的に短期合格を目指したい方におすすめでしょう。

5位 日建学院

建築・不動産業界に強い老舗ならではのわかりやすさ

日建学院は建築・不動産業界の資格に強い老舗ですが、予備校では比較的低コストで通信コースが受けられます。動画講義・オリジナルテキスト・模試など、実績あるカリキュラム内容を自宅で学習できるためおすすめです。

アフターフォローは回数無制限の質問サポートや、勉強方法のアドバイスを受けられます。累計合格者数は10万人以上で信頼性があり、わかりやすく手堅い予備校講座を受けたい方に最適でしょう。

6位 クレアール

合格に最低限必要なことだけに注力する非常識合格法

クレアールは合格最低ラインを視野に、絶対に必要なことに集中して学習する非常識合格法が特徴。テキストは文章が中心ですが、ベテラン講師による講義がわかりやすいため、しっかりと理解できます。

また、各地に校舎があるため、通信でも学習アドバイザーのカウンセリングを受けることが可能で、ひとりで勉強するよりモチベーションを維持しやすいでしょう。最低限の重要項目のみを効率的に学習したい方におすすめです。

7位 資格の大原

わかりやすさに定評、初心者・再受験者ともにおすすめ

有名予備校の大原は、理解しやすいカリキュラムが特徴。通信はweb・DVD・教材のみから選ぶことが可能で、費用は高いですが、わかりやすさに定評があり、初心者・再受験者とも最適でしょう。

web通信は、臨場感ある講義をいつでもスマホで視聴できて便利。また、通学コースと同じ教室に無料で聴講に行けるサポート体制は、モチベーション維持に役立ちます。合格率の高い、大手の人気講座を受講したい方におすすめです。

8位 スタケン

隙間時間の学習向け、スマホで完結する業界一の低価格

スタケンはスマホでの隙間学習に向いたオンライン講座。法人向けサービスがあるため、不動産業界で知名度を誇り、業界一の低コストが特徴です。テキストはオリジナルではなく、わかりやすい市販の人気テキストを使用します。

スマホで動画講義とPDFテキストを使った隙間学習ができるので、忙しい方に最適。学習サポートはメールで無制限に質疑応答できるので、疑問点もしっかり解決できるでしょう。

9位 資格の学校 TAC

最大手予備校の信頼感、体系的に理解したい方に最適

最大手予備校TACの通信コースは、試験範囲すべてをカバーしているため、じっくりと理解を深められるのが特徴。最短合格を狙うより、着実な理解を積み重ねたい場合に向きます。

無料で教室利用と質疑応答に対応し、サポート体制は万全。独学メインの方が直前対策のみを利用するなどの使い方も可能です。費用は高めですが、信頼感のある大手のカリキュラムで、宅建試験を体系的に理解して学習したい方におすすめでしょう。

10位 資格のキャリカレ

短期合格を目指す講座、合格後にキャリアサポートあり

キャリカレは短期合格を目指し、重要項目を効率よく学習するスタイルの講座です。90日間という短期間で完了するカリキュラムが特徴で、勉強開始時期が遅れた方も追いつけるでしょう。

また、合格後に就職・転職・開業のサポートを受けられるアフターフォローがあり、試験合格だけではなく、その後のキャリアも見据えた取り組みが可能です。短期集中で合格を目指したい方におすすめでしょう。

まとめ

忙しい毎日を送りながら宅建資格の取得を目指すなら、通信講座を利用するのがおすすめ。可能な価格帯から、自分の学習スタイルに合う講座を選び、テキストのわかりやすさ・学習サポートの充実度などもチェックしましょう。

宅建士の資格があれば、不動産業界での活躍はもとより、不動産に関する知識の幅が広がります。自分に合う講座を見つけることが大切なので、この記事を参考にぜひ検討してみてくださいね。