カッター定規とは、カッターナイフで紙やアクリル板を裁断するときにガイドの役割を果たす直線定規の一種です。
定規の縁にカッターの刃を当てることで、対象をまっすぐに切り出すことができます。
有名なメーカーではコクヨやシンワ測定から人気製品が多数販売されているため、商品選びに迷われる方もいるのではないでしょうか。どのような作業をするかによって最適な製品は違ってくるものです。
ここではカッター定規の選び方で大切なポイントをご紹介します。安全・まっすぐに切れるカッター定規を選ぶ参考にしてください。
目次この記事でおすすめする商品
カッター定規の使い方
出典:amazon.co.jp
切りたい紙・アクリル板などの上にカッター定規を置き、動かないように手で押さえます。あとはカッターを定規の縁に当てて切っていくだけです。カッター定規は直線定規と同じ形状なので、まっすぐ切ることができます。
カッターの当て方は、定規に対して直角にするのがおすすめです。
斜めに当てた方が定規の縁に沿って切れるものの、定規を削って傷めることになってしまいます。直角に当てる時は、切りたい線にカッターの先端がくるようにカッター定規を調整してください。
なお、カッター定規は厚みのあるもの・枚数の多い紙を裁断する用途には向きません。厚みが増すと下の方へはカッター定規のガイドが利かないため、切った線がズレてしまいます。紙であれば多くても3枚程度を限度にしましょう。
カッター定規の選び方
カッター定規を選ぶポイントは、
長さ・素材・機能
の3点です。迷ったときにはまず長さから決めるとよいでしょう。
長さから選ぶ
カッター定規の長さは15cm・30cm・50cm以上
と、おおよそ3つに分かれています。作業対象が小さければ定規も小さく、大きいものなら長い定規を使用してください。
15cm程度の小型
出典:amazon.co.jp
小さなノートや用紙を裁断することが多いなら、15cm程度のカッター定規を選ぶとよいでしょう。小型なので収納性・携帯性がよく、一般的な定規として普段使いすることもできます。
汎用性の高い30cm
出典:amazon.co.jp
A4・A3用紙やDIY用アクリル板の裁断であれば、30cmの製品がおすすめです。カッター定規の中では標準的なサイズであり、豊富な商品展開がなされています。机の上に置いて使いやすく、小さい用紙のカッティングも兼ねられるのが特徴です。
大判のカッティングに便利な50cm以上
出典:amazon.co.jp
A2・A1のような大判用紙や壁紙のカッティング作業では、長さのあるカッター定規が必要です。
50cmを超える製品は一度に大きな紙を裁断できます。重量もあるため、押さえる力が少なくなるのもメリットです。
広い作業台の上で使うなら最適ですが、一般的な机では定規がはみ出てしまい、小さな用紙のカッティングには向きません。持ち運びが不便であり、鞄や引き出しなどへの収納性もよくないため、大判のカッティングをする機会があるかを考えて選びましょう。
素材から選ぶ
カッター定規は、鋭いカッターの刃が当たっても削れないように作られています。よく使われる素材は
ステンレス・アルミ・プラスチック
の3種類です。
カッターの刃がくい込まないステンレス
出典:amazon.co.jp
硬いステンレスで作られたカッター定規は、高い耐久性が魅力です。カッターの刃を斜めに当てても定規が削れる心配はありません。
ステンレス製は重量を押さえるために薄く作られています。薄い定規はカッターの刃が滑って手に当たることがあるため、カッティング作業は慎重に行ってください。
軽量で厚みのあるアルミ
出典:amazon.co.jp
ステンレスよりも軽量なアルミは、厚みを持たせたカッター定規を作りやすいのが特徴です。厚みがある分だけ表面加工もしやすく、ガイド用の溝が設けられている製品もあります。
とくに50cmや1mなどの長大なカッター定規のほとんどはアルミ製です。アルミ製のカッター定規は、縁にステンレスプレートを埋め込まれている製品と、そうではない製品があります。
金属とはいえカッターの刃がくい込むと縁がボロボロになってしまうので、長持ちさせたいならステンレスプレート付きがおすすめです。
定規の下が見えるプラスチック
出典:amazon.co.jp
樹脂から作られたプラスチックは、ステンレス・アルミと違って接地面が透過できる特徴があります。紙面上に引いた線を見ながら切りたいときに便利です。方眼目盛りがついていれば、一定間隔ごとの裁断も簡単に行えます。
プラスチックは柔らかくカッターの刃がくい込みやすいため、ステンレスプレートは必須です。
ただし、ステンレスプレート付きでも側面に貼り付けられているだけの製品もあります。うっかりカッターの刃で切り落とさないよう、ステンレスプレートは縁に埋め込まれている製品を選んでください。
機能から選ぶ
カッター定規には、多くの機能が存在しますがあまり知られていません。カッターの刃は鋭いため、安全性を高める機能はとくに重視しましょう。
定規がズレない裏面滑り止め加工
出典:amazon.co.jp
カッター定規を使うときには上から押さえる必要がありますが、表面がツルツルしているコート紙やアクリル板に当てていると動いてしまうことがあります。このような時に便利なのが、裏面に滑り止め加工の施されたカッター定規です。
定規が動かないようにすることで綺麗に切ることができ、安全な作業にも繋がります。
滑り止めはステンレスやアルミであればゴム・スポンジ、プラスチックは裏面をザラつかせた処理にしていることが一般的です。
安全に使えるカッターガード
出典:amazon.co.jp
カッター定規を上から押さえていると、どうしてもカッターの刃と手の距離が近くなるものです。カッターガードがある製品なら、指とカッターの間に壁を作ることができて、より安全に作業ができます。
取っ手付きは手がカッターに触れにくい
出典:amazon.co.jp
カッター定規の中央付近に取っ手が付いていて、定規そのものに触ることなく押さえることができます。
カッターの刃先よりも手が上に位置するため怪我の心配がありません。壁紙など垂直に貼り付けたものを切るときにも重宝するでしょう。
取っ手があることにより、収納性は落ちてしまいます。サイズの大きな製品に付けられることが多く、面積の広い紙類を裁断することが多い方向けの機能です。
専用カッターや溝引き棒と組み合わせられるガイド付き
出典:amazon.co.jp
カッター定規の中には、内側に溝が引かれている製品も見られます。この
溝はガイドと呼ばれ、直線に切る・直線を引く用途で使われる機能です。
専用カッター付属の製品なら、画像のようにガイドに引っ掛けて滑らせるだけで簡単に直線切りが可能です。
溝引き棒という道具と組み合わせることで、筆やマーカーなどのような筆記具でも定規を汚さずに直線が引けます。溝引き棒と筆を中指の両側へ配置するように持ち、ガイドに沿って溝引き棒を滑らせるだけです。定規から少し距離を置いた筆先が直線を描いていきます。
目盛りの見えやすい製品がおすすめ
出典:amazon.co.jp
カッター定規は目盛りが振られているものですが、この目盛りが鮮明で見やすいかは選ぶときに重視したいポイントです。目盛りが2mmや5mmごとに目立つデザインで、数字は大きく書かれたものを選びましょう。中には1mm単位でも見やすい工夫がされている製品もあります。
カッター定規のおすすめ人気ランキング10選
カッター定規の中でも人気の高い商品を10個選んでみました。厚みのある製品から薄く収納しやすいものまで、安全性や見た目など特徴の多い製品ばかりなのでぜひ、参考にしてみてください。
1位 ミドリ アルミ&ウッド定規 15cm
素材:アルミ
アルミと木が一体スタイリッシュさが魅力
アルミ板に天然木の板を合わせた、おしゃれな見た目の製品です。目盛りはレーザーで刻印されているため、長く使ってもかすれて消える心配はありません。ステンレスプレートは付いていないため、カッターの刃は直角に当てて使いましょう。
2位 モチモノ ピタットルーラー 15cm
重量:約19g
素材:アルミ・アクリル
機能:滑り止め加工
動かしやすく滑らない、特殊形状の滑り止めを採用
アルミとアクリルを両側に配した定規で、少し変わったフォルムをしています。この2素材を繋げているのは中央の滑り止めゴムです。定規を置いたときには滑り止めゴムが浮いており、上から押さえ付けるとゴムが広がって紙面に密着します。
ただし、強く押さえつけすぎると滑り止めゴムが割れてしまうので注意してください。使用者の評価でもこの耐久性の低さが欠点とされています。
3位 コクヨ ステンレス直定規 15cm TZ-RS15
素材:ステンレス
機能:滑り止め加工
物差しとしても高い精度を持つ定規
大手文具メーカーであるコクヨの製品です。ステンレス製によりカッター刃で削られることがなく、精密な直線に切ることができます。つや消し加工が施された表面は光が当たっても数字が見えやすく、目盛りの精度はJIS1級です。
厚さ0.5mmと非常に薄いため、カッティング作業のときにはカッターが滑らないように注意してください。カッターを持つ手に力を入れすぎず、1回でサッと切りましょう。
4位 コクヨ カッター定規 30cm CL-RC30
素材:プラスチック
見やすい目盛りが作業を助けてくれる
カッターでの直線切りができるステンレスプレート付きのプラスチック定規です。方眼目盛り付きであり、平行に裁断していく作業も簡単に行えるようになっています。目盛りがウェーブしたデザインは数字の刻みが分かりやすいと評判です。
5位 コクヨ ステンレス直定規 30cm TZ-1343
素材:ステンレス
適度な重さが裁断時に便利
JIS1級の目盛り精度を持ったステンレス製定規です。左右の最小目盛りが異なっており、0.5mm刻みの目盛りは精度が要求される作業に適しています。厚さは約1mmあるため重量がしっかりとあり、強く押さえなくてもズレる心配はありません。
6位 レイメイ藤井 定規 すべらないカッティング定規 30cm ACJ555
素材:プラスチック
機能:滑り止め加工
カッティング作業をしやすくする工夫が魅力
文具を中心に廉価な商品を開発しているレイメイ藤井のカッター定規です。名前の通り滑り止め加工がされており、裏面がザラついています。ただし完全に滑らないというわけではなく、使用中は定規を押さえなければいけません。
ステンレスプレートは側面にはめ込み接着されており、定規を曲げても剥がれる心配はありません。目盛りは両側に振られていて、プレート側の数字は縦書きされています。カッティング作業でも目盛りが読みやすいので、規定の長さに揃えたいときに便利です。
7位 シンワ測定 アル助ゴム付 300mm 65331
重量:52g
素材:アルミ
機能:滑り止め加工・ガイド付き
安全にカッティングができるアルミ定規
測定工具のメーカーとして有名なシンワ測定の製品です。厚みのあるアルミ製定規で、定規上にはガイドの溝が引かれています。専用カッターはないものの、筆・マーカーで直線を引きたいときに便利です。
このガイドを作っている危険防止壁はカッター面よりも高くなっています。カッター刃が滑っても定規の上まで乗りにくい効果が見込めるため、安全な作業が可能です。目盛りの数字も大きく見やすいため、快適に裁断ができるでしょう。
8位 ライオン事務器 カッティング定規 45cm AL-45
素材:アルミ
機能:滑り止め加工・ガイド付き
しっかり押さえられる滑り止め付き
事務用品を中心に商品を製作しているメーカー、ライオン事務機のカッター定規です。表面の目盛りはすっきりと見やすく、カッター面の近くには溝引き用のガイド付きです。裏面は幅広の滑り止めスポンジがあり、定規を軽く押さえるだけでしっかり固定してくれます。
ただ、この滑り止めスポンジのせいで位置の微調整がしづらい、という評価が見られます。滑り止めの力加減に慣れるまでは時間が必要かもしれません。
9位 プラス ステンレス直尺 60cm 47743
素材:ステンレス
JIS1級の精度が魅力の長いカッター定規
60cmと長めサイズの製品です。表面に起伏が乏しいためカッターの使用には注意が必要なものの、厚さは1.2mmなので比較的安全に作業できるでしょう。目盛り精度はJIS一級であり、1mm・0.5mm刻みの組み合わせで精密な作業に適しています。
10位 シンワ測定 アルミカッター定規 カット師 65098
重量:520g
素材:アルミ
機能:滑り止め加工・取っ手付き
安全に作業ができる取っ手付き
大きめな60cmの定規を支えて押さえられるよう、樹脂製の取っ手が取り付けられています。カッター面は厚みがあるため、作業時の安全性はかなり高い製品です。滑り止めスポンジは適度な大きさで定規が動かしやすく、上から押さえればしっかりと固定できます。
ステンレスプレートはしっかりと接着されており、作業中に外れる心配はありません。カッター面側の目盛りは寸表示なので、センチメートルと間違えないようにしましょう。尺寸で長さを決めることが多い、木工作業を行う方におすすめのカッター定規です。
ミドリ アルミ&ウッド定規 15cm 319円 モチモノ ピタットルーラー 15cm 572円 コクヨ ステンレス直定規 15cm TZ-…… 269円 コクヨ カッター定規 30cm CL-RC30 470円 コクヨ ステンレス直定規 30cm TZ-…… 472円 レイメイ藤井 すべらないカッティ…… 373円 シンワ測定 アル助ゴム付 300mm 65…… 272円 ライオン事務器 カッティング定規 …… 604円 プラス ステンレス直尺 60cm 47743 1,157円 シンワ測定 アルミカッター定規 カ…… 2,490円おすすめの商品一覧
製品 最安値 評価 リンク 4.75 4.35 4.3 3.75 4.3 4.41 4.54 3.4 4.7 2.75
まとめ
カッター定規は、カッターナイフでのカッティング作業を正確・安全に行える文具です。選ぶときには長さ・素材・機能を見るようにしましょう。とくに長さ・素材は定規の固定しやすさにも関係する重要なポイントです。
カッター定規の機能は、安全性に直結するものが多く見られます。迷ったときには滑り止め加工が施された製品がおすすめです。安全に配慮しカッター定規を使った作業が楽しんでいきましょう。