何度抜いてもすぐに生えてくる厄介な雑草には、高い遮光性で雑草の生長を阻止する「防草シート」がおすすめです。ただ、種類により特徴やメリット・デメリットが違うため、正しく選ぶことが大事です。
人気が高いのは、デュポン社の「ザバーン」シリーズですが、施工場所・タイプ・耐用年数に注目し、範囲が広い場合には価格にも注目しましょう。今回は、防草シートの選び方とともに、家庭用にピッタリなサイズの商品を7点おすすめしていきます。
目次この記事でおすすめする商品
防草シートの役割
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雑草は、太陽の光が必要不可欠で、日光を浴びて光合成をすることにより生長できます。防草シートは遮光性が高く、シート下の雑草は光合成ができません。そのため、うまく生長できず、やがて枯死します。
防草シートを貼ることによって、草取りの手間が省けるほか、花木をよりキレイに見せる、植物の生長を促すなどの効果も得られます。砂利を敷く場所では、砂利の下に防草シートを敷くと、半永久的に雑草が生えてこなくなりますよ。
雑草を生やしたくない場所に防草シートを敷く(貼る)ことで、効果的に雑草の生長を阻止でき、長期にわたってその場所を有効活用できます。
防草シートの貼り方
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最初に、貼る場所の雑草を除去します。
雑草が繁茂していると大変ですが、根元からしっかり除去してください。また、地面が凸凹の場合はならしましょう。防草シートを敷く際、一度に広げると風でめくれてしまうので、少しずつ広げるといいですよ。
ロールタイプは、転がしながら敷いていくとやり易いです。何枚かを敷く場合は、シートの端と端を10cmほど重ね合わせましょう。ピンで止める際、1m×25mサイズでは、初めに50cm間隔で、4辺にマークを入れていきます。
次に、
1m幅の中心(50cmの位置)のライン上に、2m間隔でマークを入れましょう。そのマークを目印にして、ピンを打っていきます。シートの中心ラインにピンを打つのは、風でシートの中心が浮き上がらないためです。
防草シートの選び方
ここからは、防草シートの選び方をご紹介していきますね。防草シートは選び方が重要で、選び方を間違えると長持ちしなかったり、草がシートを突き破ってしまうことがあります。
防草効果を実感できる商品を見つけるには、施工場所・タイプ・耐用年数・コストパフォーマンスの良さなどから選んでいくのがおすすめです。
施工場所で選ぶ
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日なたには、厚手で高密度な不織布タイプがおすすめです。遮光性・耐久性が非常に高く、長期にわたり効果が得られます。UV剤や抗菌剤入りシートも、高耐久で効果が高いです。葉の鋭いイネ科の草は厄介ですが、高密度だと葉が突き抜けることもありません。
砂利を敷いても草が生えることがありますね。砂利の駐車場や玉砂利の下に使う場合は、厚手の織布がおすすめです。雨水を透すのでぬかるむこともなく、摩擦にも強いです。過酷な環境にも耐得られるものを選べば、半永久的に使うことも可能ですよ。
花壇や庭木周りなどには、植栽用不織布がおすすめです。薬剤を注入していないので、植物に影響がありません。
エンボス加工のものは透水性も高いので、シートの上から水やり・液肥もOKですよ。不織布は、織布のようにほつれにくいので加工もしやすいです。
タイプで選ぶ
耐久性に優れたスパンボンド不織布
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ポリプロピレン糸を高密度にまとめた構造をしています。3~4層になっており、強度・耐久性・透水性に優れています。また、カットしてもほつれません。耐候性も備えているので、直射日光下や砂利下などにおすすめです。
透水性が高い織布タイプ
ポリプロピレン糸で編んだ織布タイプは、強度・耐久性・透水性が高いです。遮光性も高いので、雑草を完全にシャットアウトできます。ライン入りは、シート上に鉢植えなどを並べる際、目安になって便利ですよ。
植栽用にもOKな両用タイプ
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最近では、織布と不織布を合体させた防草シートも登場しています。画像のように、表がポリプロピレン織布、裏面がポリエステル不織布の構造をしています。主に植栽用として使われ、雑草を抑えながら花を楽しむことができます。
耐用年数で選ぶ
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防草シートによって耐用年数は変わり、1年~半永久的と期間にも大きな差があります。耐用年数はシートの厚みや構造、特殊加工の有無などによって変わってくるので、耐用年数で選ぶ際には、商品情報をしっかり確認しましょう。
不織布の耐用年数
不織布の場合は、薄手で密度が低いものだと日なたで1年~2年、日陰で2年~3年程度です。しかし、厚手で高密度なもの、防腐加工済みのものになると、日なたで5年~10年、日陰や砂利下で8年~半永久的に効果を得られます。
織布の耐用年数
織布は、日なたでも5年~8年程度となります。また、日陰や玉砂利の下などでは、10年以上にわたり効果が得られることも多いです。
値段・コスパの良さで選ぶ
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施工範囲が大きい場合には、なるべく値段の安い商品や、コストパフォーマンスに優れた商品を選びたいですね。
予算が決まっている方は、海外製品はいかがでしょうか?1㎡あたり139円程度からあり、専門店では100m単位でオーダーもできます。家庭用では、10m程度のシートとピンがセットになったお手頃商品もたくさんありますよ。
予算があれば、多少割高でも、耐用年数の長い商品を選ぶのがおすすめです。施工場所によって耐用年数は変わりますが、直射日光でも10年程度、日陰や砂利下ならば長期で効果を得られるものもあります。
防草シートのおすすめ人気ランキング7選
ここからは、防草シートのおすすめ商品を7点ご紹介しますね。ここでご紹介する商品は、Amazonや楽天の売れ筋ランキングで上位になった商品、レビュー評価の高い商品などから、家庭用で使えるサイズのものをピックアップしました。
防草シートの選び方と一緒に、おすすめ商品も参考にしていただくと、きっと満足できるものに出会えるでしょう。
1位 デュポン 防草シート ザバーン 240BB 1×30m
タイプ:4層スパンボンド不織布(ポリプロピレン)/遮光率99.7%
施工場所:砂利敷き駐車場など
耐用年数:直射日光下 10年以上/砂利下 半永久
購入者の大多数が効果に満足する人気商品
デュポンの防草シート「ザバーン」のBBシリーズです。幅1m×長さ30mのロールタイプで、表がブラウン、裏がブラックと色分けがされていて分かりやすいです。シートを広げれば表が出るので、施工するときに、とても便利です。
3種類の厚みがあり、この240BBは最も厚い0.64mmタイプです。高密度加工が施されているので、高い強度・耐久性・遮光性を兼備えています。日なたでも10年以上、砂利下ならば半永久的に使うことができますよ。
シートを敷くとやがて雑草は枯れますが、それは99.7%の高い遮光性によるもので、農薬は使っていないので安心してくださいね。砂利駐車場OKの防草シートが欲しい方、長期間効果が持続する商品を探している方におすすめします。
2位 防草シート専門店らくやのう らくらく草なしシート ピン30本付き
タイプ:表 織布(ポリプロピレン)/裏 不織布(ポリエステル)
施工場所:庭木周り・植栽など
耐用年数:10年
織布と不織布が合体した強力防草シート
防草シート専門店の商品で、20年以上にわたり販売されている超ロングセラー商品です。織布と不織布が合体した構造をしており、他社にはない防草シートです。織布・不織布の両方の効果が得られるため、ユーザーの評価も高いですよ。
他社製品の厚みは、最高でも0.6mm前後が多いですが、この防草シートは1mmと非常に厚みがあります。イネ科の雑草も突き抜けられないほか、遮光性も優れているので、効果を実感できますよ。織布のみではほつれやすいですが、不織布も混ざっているのでほつれません。
紫外線による劣化防止加工も施されているので、直射日光下でも10年以上持続します。ピン30本付きで、購入後すぐに使えるのもうれしいですね。雑草を防ぎながら花を楽しみたい方に、ぜひこのらくらく草なしシートをおすすめしたいです。
3位 GARDENIA 改良版 防草シート 2枚セット 1mx10m
タイプ:3層エンボス加工不織布(ポリプロピレン)/抗菌剤・UV剤入り
施工場所:砂利下・庭木周りなど
耐用年数:5年程度
プロも認めた耐久性&コスパ良しの防草シート
エンボス加工不織布を使った防草シートで、サイズは1m×10mの家庭用サイズです。これは2枚セットの商品で、1枚で購入するよりも断然お得です。カットしてもほつれないので、庭木周りや住宅周りにおすすめですよ。
セット商品は耐久性が不安ですが、抗菌剤とUV剤が注入されているので、5年程度効果を実感できます。エンボス加工で通水性も良いので、環境によっては、更に効果が持続する場合もあります。
プロも認めた防草シートですので、安心して使うことができます。耐久性があってお得な防草シートを探している方、雨や雪による砂利の沈下を防ぎたい方などに、この商品をおすすめしたいです。
4位 UncleHu 2018改良版 防草シート 1m×10m ピン12本入
タイプ:4層スパンボンド不織布(ポリプロピレン)/耐候剤入り
施工場所:砂利の下・住宅周り・庭木周りなど
耐用年数:3年程度
ピン付きだから購入してすぐに使える
不織布タイプの防草シートで、ノーブランド品ですが、その効果はプロも認めています。サイズは1m×10mの家庭向けで、3年ほどの耐用年数があります。ピンが12本セットになってるので、購入したらすぐに使えて便利ですよ。
スパンボンド不織布なので密度が高く、防草効果がしっかり得られるので、面倒な草むしりから解放されます。織布のようにほつれにくく、施工場所に合わせて様々なサイズ・形状にカットできます。
除草剤が使えない庭木周りや花壇などに使える防草シートを探している方に、この商品をおすすめいたします。
5位 デュポン 防草シート ザバーン 240G 1m×30m
タイプ:4層スパンボンド不織布(ポリプロピレン)
施工場所:庭・ウッドデッキ下・砂利下など
耐用年数:直射日光下 7年~13年程度/砂利下 半永久
高耐久・高強度で厳しい環境でもOK
デュポン「ザバーン」のGシリーズシートです。素材には、ポリプロピレンの4層スパンボンド不織布を使用しています。1m×30mと広範囲を施工できるサイズがあり、庭全体や砂利敷き駐車場に最適です。
Gシリーズは136G・240G・350Gの3タイプがあり、数字が大きくなるほど厚みや強度などが優れていきます。この商品は240Gと中間レベルのシートで、紫外線への耐久性を高める特殊加工が施されており、直射日光下で13年以上もちますよ。
10m辺り4,100円程度と少々割高ですが、過酷な環境でも7~13年程度はもつので、非常にコスパに優れた商品です。価格と効果のバランスがとれた商品を探している方、砂利敷き駐車場で長く使える商品を探している方に、この防草シートをおすすめしたいです。
6位 防草シート 簡易タイプ 1m×50m巻(ライン入り)
タイプ:織布(ポリプロピレン)
施工場所:庭木や果樹の下・砂利下など
耐用年数:2~3年程度
織布タイプだから砂利の沈み防止にも
1m幅×50mの不織布シートで、施工しやすいようロールタイプ巻きです。50mとたっぷり使えるので、広範囲の施工にピッタリですよ。値段も3,000円代とリーズナブルなので、価格で選びたい方にはおすすめです。
シートにはグリーンのラインが3本入っており、鉢植えなどを並べるときなど、目安にできて便利です。通水性にも優れており、砂利の下に敷けば、雨水や歩行による沈み込みを防ぐことができます。
もちろん、遮光性も高いので庭の雑草対策にも活躍してくれますよ。リーズナブルで広範囲に施工できる防草シートを探している方に、この商品をおすすめします。
7位 TBK 防草シート 5年耐久 1m×10m
タイプ:エンボス加工不織布(ポリプロピレン)
施工場所:植栽・庭・住宅周りなど
耐用年数:5年程度
業務用素材を使ってるから強度・耐久性もバッチリ
不織布タイプの防草シートで、家庭で使いやすい1m×10mサイズです。画像では黒色に見えますが、芝に近い緑色をしています。2,000円弱で購入できるリーズナブルさも魅力の1つとなっています。
厚さは0.4mmと若干薄めですが、素材には業務用として使われる高価な長繊維を使っているため、とても丈夫でコストパフォーマンスに優れています。耐久性もバッチリで、5年程度は効果が持続するので、玉砂利の下などに敷いてもOKです。
コスパに優れた家庭用防草シートを探している方、リーズナブルでも丈夫で耐久性のある防草シートを探している方などに、この商品をおすすめしたいです。
デュポン 防草シート ザバーン 240BB 11,900円 防草シート専門店らくやのう らく…… 2,480円 GARDENIA 改良版防草シート 2枚セ…… 2,475円 UncleHu 防草シート ピン12本入 1,598円 デュポン ザバーン 防草シート 240G 11,900円 防草シート 簡易タイプ 3,780円 TBK 防草シート 4,261円おすすめの商品一覧
製品 最安値 評価 リンク 4.64
3.3
4.4
4.1
4.73
まとめ
いかがでしたか?一見するとどれも同じに見える防草シートですが、それぞれ商品ごとにサイズ・強度・耐用年数などが異なり、正しく選ばないと失敗してしまいます。
この記事でご紹介した防草シートの選び方と、おすすめ商品を参考にしていただき、自分の目的・ニーズに合ったものを見つけてくださいね。