サトウキビから作られる黒糖と米麹を原料にして作る「黒糖焼酎」。現在では鹿児島県の奄美群島でのみ生産が許されており、まろやかな甘みとやさしい香りが特徴の焼酎です。黒糖焼酎は使う麹の種類や蒸留方法によって味や香りが変わるため、選び方に悩んでいる方も多いはず。
そこで今回は、黒糖焼酎の選び方と、各通販サイトで実際に購入されているものの中から特に人気のおすすめ商品をランキング形式で紹介致します。なかなか手に入らないレア焼酎も紹介しますので、気になる方はぜひチェックしてくださいね。
目次
この記事でおすすめする商品
原料はどちらもサトウキビ由来の黒砂糖、黒糖焼酎とラム酒の違いは米麹を使用しているか
黒糖焼酎は「和製ラム」と呼ばれることもありラム酒同様サトウキビの糖蜜を使用して作られるお酒ですが、大きな違いは作り方にあります。黒糖焼酎は発酵させる際に米麹を使用し、ラム酒の場合は糖蜜を酵母で発酵させて蒸留させたものです。
黒糖焼酎は原料が黒糖なので非常に多くの糖が含まれている思われがちですが、蒸留して作られているため実は糖質・プリン体ゼロのヘルシーなお酒で多くの方に愛されています。
黒糖焼酎の選び方
黒糖焼酎を選ぶ際に重要な4つのポイントをみていきましょう。
黒糖焼酎の味と香りを決める重要なポイント、使われている「種麹の種類」で選ぶ
黒糖焼酎づくりに欠かせない米麹ですが、米麹をつくる際に使用される種麹は焼酎の味と香りを決める重要なポイントです。種類によって風味や香りの特徴が大きく変わるので、選ぶ際にはこちらをしっかりと確認しておきましょう。
芳醇な香りの焼酎が好きな方におすすめ、濃厚な味わいとコクを感じられる「黒麹」
沖縄の特産「泡盛」を造る際に使われていた麹で、クエン酸を分泌する特徴があります。黒麹を使用して造られる焼酎は黒糖焼酎独特の香りやクセが出やすく、芳醇な香りと強いコクを感じたい方におすすめです。
初めて焼酎を飲む方や女性におすすめ、すっきりした味わいでまろやかな口当たりの「白麹」
黒麹の培養中に突然変異で生まれた「白麹」は、黒麹同様クエン酸が強いのが特徴です。糖化能力に優れており、まろやかでやわらかい印象の焼酎に仕上がります。
すっきりとした味わいで口当たりも良いので、初めて黒糖焼酎を飲まれる方や女性にもおすすめの種類です。
ビギナーから焼酎通まで万人におすすめ、あっさりした味わいでフルーティーな香りの「黄麹」
「黄麹」は今でも味噌やお酢・日本酒用として用いられている種麹で、100年ほど前の焼酎に使われている麹も黄麹が主流でした。クエン酸を作らないため品質管理の難しい種類でしたが、技術の発達により現代でも黄麹を使った焼酎が造られるようになりました。
日本酒独特の吟醸香があって焼酎が苦手な方にもおすすめの種類です。フルーティーで華やかな香りとあっさりした味わいで、ビギナーから焼酎通まで多くの方に好まれています。
素材の個性を楽しみたいなら「常圧蒸留」、クセの少ない飲みやすい味を重視するなら「減圧蒸留」
黒糖焼酎は単式蒸留機で蒸留されますが、昔ながらの「常圧蒸留」と効率的に蒸留可能な「減圧蒸留」に大別されます。それぞれ味わいや口当たりが異なるので、こちらも合わせてチェックしておきましょう。
複雑で飲みごたえのある味わい、圧力をかけずに蒸留を行い原料本来の個性を引き出す「常圧蒸留」
圧力をかけずに大気圧下で行う「常圧蒸留」は、雑味も含め原料本来の個性を引き出す蒸留方法です。香り高くコクのある味わいに仕上がります。複雑で飲みごたえのある黒糖焼酎が多く、クセの強い味が好きな方におすすめです。
軽快でクリアな味わい、低温でアルコールを抽出できるので沸点の高い雑味が出にくい「減圧蒸留」
蒸留機の内部を真空状態にすることで通常より低い温度でアルコールを抽出できる「減圧蒸留」は、沸点の高い雑味成分が抽出されにくくなるので軽快でクリアな味わいに仕上がります。クセが少ないので飲みやすいものを探している方におすすめです。
黒糖焼酎のアルコール度数は25度が主流、ストレートやロックで楽しむなら30度以上のものを
黒糖焼酎はアルコール度数が25度から30度程度のものが主流です。度数によって風味や味わいが変化するため同じ銘柄でも度数の異なるものが多く取り揃えられています。
コクや香り・旨味をじっくり楽しみたい方は35度から40度のものをロックやストレートで飲むのがおすすめですよ。
黒糖焼酎は鹿児島県の奄美群島でしか製造不可、ギフトにもぴったりの入手困難な商品も
黒糖焼酎は酒税法によって鹿児島県の奄美群島でしか製造してはいけないと定められているため、芋や麦の焼酎と比べると生産量自体があまり多くありません。中には原料や製造方法にこだわっているものも多く、1年に限られた本数しか製造されない商品も。
画像で紹介している「まーらん船」は年に一度しか生産されず、数量も1000本程度と限られています。他にも「あまみ長雲」や「うかれけんむん」など長期間熟成させてから販売される商品もあるので、ぜひ一度試してみてください。
黒糖焼酎のおすすめ人気ランキング10選
ここからは、各通販サイトで実際に購入されているものの中でも特に人気の高かったおすすめ商品をランキング形式で紹介致します。人気の焼酎を飲み比べできるお得なセットも紹介しますので、気になる方はぜひチェックしてくださいね。
1位 奄美大島開運酒造 黒糖焼酎 紅さんご 720ml
4.44 容器の種類：瓶
アルコール度数：40度
奄美の霊峰から湧き出る伏流水で作られたピュアな味わい
奄美の霊峰である湯湾岳から流れる伏流水を使用し、木樽で熟成する「紅さんご」は、まろやかなで甘いフレーバーの中にも香ばしさが感じられるのが特徴です。
一切の添加物を入れずに樽の中で長時間熟成した紅さんごは、まろやかでこっくりとした口あたりと、さまざまな香味成分が加わり芳醇な香りに仕上がっています。紅さんご本来の、ピュアでエキゾチックな風味を楽しむならストレートかロックがおすすめです。
2位 弥生焼酎醸造所 黒糖焼酎 まんこい 1800ml×6本
容器の種類：瓶
アルコール度数：25度
樫樽でしっかりと熟成させた本格焼酎でレモンサワーにぴったり
奄美大島で最も古い蔵である弥生焼酎醸造所で製造された「まんこい」は、渋みのない、しっかりとした甘さと旨味のある黒糖酒です。まんこいとは手招きをする行為をさし「千客万来」など縁起の良い意味を持つのでお祝いの品としても喜ばれること間違いなし。
レモンサワーにすると美味しい！という口コミが多く寄せられ、多くの人が味の虜になっています。ぜひ試してみてくださいね。
3位 町田酒造 黒糖焼酎 里の曙 1800ml×6本
容器の種類：紙パック
アルコール度数：25度
丁寧に栽培されたサトウキビをふんだんに使用した芳醇な香り
日本ではじめて減圧蒸留で造られた焼酎「里の曙」は、雑味のないすっきりと軽やかな味わいが特徴です。全国の居酒屋や酒屋で取り扱いのあるメジャーな銘柄なので、いつでも気軽に味わえるのも魅力的。
「キビを作らずして黒糖焼酎を語るなかれ」という理念のもと、焼酎の製造に使われるサトウキビは従業員の手で栽培されています。造り手の愛情と信念が伝わってくる黒糖焼酎です。
4位 奄美大島開運酒造 乙 黒糖焼酎 れんと 1800ml×6本
容器の種類：紙パック
アルコール度数：25度
音響熟成製法で作られた芳醇で優しい味とまろやかな舌触り
「れんと」は、奄美大島開運酒造で造られている焼酎のなかでも「紅さんご」に続き、看板商品に位置付けられています。音響製法という原酒の入ったタンクにクラシック音楽を流し、振動を加えながら熟成させる製法で、まろやかな味わいと芳醇な香りを実現しました。
すっきりとした口当たりで女性でも飲みやすいことから、男女問わず幅広い世代に支持されている黒糖焼酎です。
5位 沖永良部酒造 黒糖焼酎 稲乃露 1800ml
容器の種類：瓶
アルコール度数：30度
甘すぎない味と芳醇な香りが合わさり余韻を長く楽しめる
沖永良部酒造の主力商品である「稲乃露」は、口の中で感じる穏やかな香りが長く続き、ゆったりとした余韻を楽しめます。原料の黒糖を通常の二倍使っており、芳醇で濃度の高い黒糖の香りが特徴。ストレートやロック、お湯割りで楽しみたい方におすすめです。
特にお湯割りにすることでまろやかさが引き立ち、本来の香りとうまみが際立つので、ぜひ試してみて下さい。
6位 奄美大島にしかわ酒造 黒糖焼酎 あまんゆ 1800ml
容器の種類：瓶
アルコール度数：27度
ほどよい黒糖の甘みと絶妙なバランスの柑橘系の香り
「あまんゆ」は、奄美群島限定販売の秘蔵酒として販売されたのをきっかけに、根強い多くのファンに愛されてきました。甕壺仕込み製法で造られる黒糖の甘い風味と、柑橘系のすっきりとした爽やかな香りがバランス良く合わさった焼酎です。
アルコール度数は奄美群島と同じ北緯27度線にからめて27度に設定されています。ゆったりと食事をしながら焼酎を楽しみたい方にもおすすめです。
7位 奄美大島にしかわ酒造 黒糖焼酎 島のナポレオン 1800ml
容器の種類：紙パック
アルコール度数：25度
徳之島の湧き水で作られたスッキリとしたクセのない味わい
徳之島の天然の湧き水を使用した「島のナポレオン」は、アルコール度数25度と黒糖焼酎のなかでは度数が低めの焼酎です。黒糖焼酎のなかでも名の知れた銘柄と手ごろな価格で、いつでも気軽に手に取って楽しめるのも魅力的。
減圧蒸留法で白麴を熟成して生まれる、クセのないスッキリとしたクリアな味わいが特徴です。度数の強いお酒が苦手な方や、焼酎を飲み慣れていない方にもおすすめです。
8位 奄美大島酒造 黒糖焼酎 高倉 1800ml×6本
容器の種類：瓶
アルコール度数：30度
素材に一切妥協せず造られた果実のような甘い香りとまろやかな口当たり
「高倉」の特徴はなんといっても、こだわり抜いた素材。奄美で最もおいしいと言われている「じょうごの川」でとれる水と奄美大島で生産された黒糖を100％使用しており、一切の妥協を許さない蔵元の信念が伝わってきます。
オーク樽で3年間熟成させて製造されるため希少価値が高く、果実のような甘い香りとまろやかな口当たりが特徴。
ストレートやロックで焼酎本来の味を楽しみたい方におすすめです。
9位 奄美大島開運酒造 黒糖焼酎 飲み比べギフトセット 300ml×5本
容器の種類：瓶
アルコール度数：25度
奄美群島がおすすめする有名焼酎をお手頃価格で飲み比べ
奄美群島の各蔵で造られる黒糖焼酎の中でも主力商品のみを詰め込んだお得な飲み比べセットです。それぞれ特徴の異なる5種類の銘柄が入っており、自分好みの焼酎を見つけたい方におすすめ。
お酒好きな方への贈り物や手土産、お中元やお歳暮などにもぴったりです。それぞれの焼酎に合うおつまみを考えながら飲み比べるのも楽しいですよ。
10位 山田酒造 長雲 黒糖焼酎 一番橋 1800ml
容器の種類：瓶
アルコール度数：30度
黒蜜のような芳ばしく厚みのある味わいと後引く旨味
山田酒造の看板商品である「一番橋」は、家族経営の小さな蔵でじっくり手間暇をかけて造られています。そのため出荷量がかなり少なく、地元の奄美大島でも買えないと言われるほどの希少な焼酎です。
黒糖の香りを引き出すために黒糖を低温でじっくりと溶かしており、黒蜜のような濃厚な甘みと芳醇な香りがギュッと凝縮されているのが特徴的。少々値は張りますが、自分へのご褒美や、贈り物にぴったりです。
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まとめ
鹿児島県の奄美群島のみで造られるサトウキビが原料の「黒糖焼酎」。まろやかな甘みとやさしい香りが特徴で、使う種麹の種類や蒸留方法によって味と香りの印象は大きく異なります。また、中には製造方法や熟成期間にこだわっているため流通量が非常に少ないものも。
黒糖焼酎は蒸留して造られているため糖やプリン体がゼロなのも嬉しいポイントです。アルコール度数によって違った飲み方を楽しめるので、ぜひ色々試してみてくださいね。この記事を参考に、素敵な商品と巡り合っていただければ嬉しいです。