パワーフィルターとは、K&N社製の空気清浄フィルターの商品名ですが、同系統のものも総称してパワーフィルターと呼ばれています。エアクリーナーやエアファンネルの代わりに装備するもので、キャブレターから吸い込まれる吸気量を調整する役割を持ったものです。
代表的なメーカーとして、DAYTONA(デイトナ)やKITACO(キタコ)などが挙げられます。サイズ・形状の違いや、雨などの悪天候に対応しているものなど、様々な違いがあり、どれを選んだら良いのか分からない方も多いのではないでしょうか。
ここでは、バイク用パワーフィルターの用途や効果、選び方からおすすめの商品7選をご紹介します。
目次この記事でおすすめする商品
パワーフィルターの用途
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エンジンを動かすためには、ガソリンと空気(酸素)が必要であり、空気をキャブレターと呼ばれる装置から吸気し、ガソリンと上手く合わさるように作られています。キャブレターから吸い込む空気の量が多ければ多いほど、理論上エンジン内の爆発は大きくなり、より多くのパワーを先進力に変えることが出来ます。
パワーフィルターは、純正のフィルターよりも多く空気を取り込むことができるため、理論上エンジン内の爆発は大きくなり、スピードやパワーを上げたい方におすすめです。
エアクリーナーやエアファンネルとの違い
同じ部分に取り付ける部品として、パワーフィルターの他に、エアクリーナーやエアファンネルなどがあります。
これらは全て同時に取り付けられるものではなく、どれを取り付けるかを選ぶものです。パワーフィルターとエアクリーナー、エアファンネルの違いを簡単に説明していきます。
エアクリーナーとは
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エアクリーナーとは、新車納車時にキャブレターにもともと付属している、純正フィルターのことです。吸気とガソリンのバランスが取れているため、問題なく動きます。
また、メンテナンスする必要がほとんどない設計になっているため、お手入れも簡単です。
ただし吸気量には限界があり、純正品であれば本来引き出せるはずの性能が引き出せないこともあります。
本来乗り物を動かすだけの目的であれば、エアクリーナーをパワーフィルターに変える必要はありませんが、吸気量を上げたい場合は、パワーフィルターもしくはエアファンネルへの交換が必要となります。
エアファンネルとは
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エアファンネルは、別名「直キャブ」とも呼ばれていて、フィルターなしで空気をそのままキャブレターに送る装置のことを言います。
エアクリーナー、パワーフィルターは、ともにゴミやホコリなどをキャブレター内に入れないために様々な形状・素材のフィルターが付いていますが、エアファンネルにはそれらがありません。
空気の吸気率は他の2つより多くなりますが、メンテナンス性に劣り、天候の影響を受けやすくなります。
ふだん使いには向かない点が多いため、主にレースなどに使用する車両に取付けられることが多いです。
パワーフィルター交換後はキャブレターのセッティングが必要
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パワーフィルターを交換しただけではエンジンの性能は向上せず、もちろんスピードも上がりません。むしろパワーフィルターのみの交換であれば、エンジンの性能は逆に悪くなります。
ガソリンと空気の量が適切でないと上手く燃焼しないため、空気の量に対しガソリンを適切な量に増やすようキャブレターのセッティングが必要になります。
エンジンがパワーを出せるガソリンと空気の混合比はある程度決まっていて、1(ガソリン):14.7(空気)と言われています。この対比がしっかり定まっていなければ、エンジンは上手く動かず、思うように先進力に変えることが出来ません。
また、パワーフィルターは純正のエアクリーナーより吸気面の目が荒いので、ホコリ、汚れなどが蓄積し目詰まりを起こすことがよくあります。この場合もまた、吸気量が定まらずセッティングが上手くいかないため、性能はダウンします。
定期的な交換やメンテナンスが必須のパーツです。
パワーフィルターの選び方
ここからは、パワーフィルターの選び方を詳しく説明していきます。パワーフィルターはサイズや形状、対応可能な天候から選ぶことが出来ます。
適合サイズで選ぶ
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キャブレターの径は、乗っている車体やキャブレターの種類によってそれぞれ異なりますので、パワーフィルターにもサイズが存在します。
自分が乗っている車体のキャブレター径を知っておくことは、パワーフィルターに交換する上でとても重要な要素の1つです。もし不明であれば、ノギスなどで計測する必要があります。
使用する天候で選ぶ
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キャブレターは空気を送り込むところであるため、それ以外の物質が混ざるとエンジンが上手く作動しなくなってしまいます。
フィルターでホコリは防げたとしても、液体である雨を防ぐことは出来ません。雨が侵入すると、ガソリンと空気の中に水が混合してしまうため、量によってはエンジンがストップします。
パワーフィルターには全天候対応のものがあるため、通勤などで天候に関わらず毎日乗る車体にパワーフィルターを設置する場合は、全天候対応のものを選ぶことをおすすめします。
形状で選ぶ
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パワーフィルターには、キノコ型や筒型など様々な種類があり、フィルター部分の素材もスポンジであったり金属であったりとバラバラです。
キャブレター部分にスペースが無い場合は、多少変形しても大丈夫なスポンジタイプを選ぶと良いでしょう。また、キノコ型は吸気量をアップさせるのに適した形状のため、より吸気量を増やしたい方はキノコ型を選ぶことをおすすめします。
メーカーで選ぶ
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パワーフィルターを製造しているメーカーで、有名なのは、「キタコ」や「デイトナ」が挙げられます。ネットでの購入が容易になり、より価格が安いノーブランド品も増えて選択肢が多くなりました。
ノーブランド品が劣る訳ではなく、価格も安いので手頃にパワーアップさせるには、良い選択肢であることは間違いありません。
しかし吸気面はエンジンにとって、そして車体の動力に欠かせない重要なパーツのため、安心がある歴史のあるブランドを選ぶのも最良の選択だとも言えます。
万人に当てはまる訳ではありませんが、専門的な意見として、自分が選ぶ立場であるとするなら、安心のメーカー品を選びます。
パワーフィルターのおすすめ人気ランキング7選
ここからは、パワーフィルターのおすすめ商品を7点紹介していきます。amazonや楽天でユーザーレビューの多い商品、amazonのレビュー評価が高い商品をピックアップしているので、パワーフィルターの選び方とともに、こちらも参考にしていただけると幸いです。
1位 デイトナ パワーフィルター
適合:取付口径Φ35
性能重視のパワーフィルター
フィルターの目が細かく、気流の形成を考慮した先端形状のため、吸気面積が広く、効率が格段に上がります。
価格も2000円ほどと、この性能を考えるとかなりコストパフォーマンスが高いパワーフィルターです。ただ、雨天時の対策はされていないため、雨の日に使用することを考えると、何かしらの対策は必要となります。
2位 キタコ スーパーパワーフィルター
適合:取付口径Φ35
コンディションに左右されにくい安定型
空気の吸い込み率が高いながらも、ゴミやホコリ、雨などの外部状況に左右されにくのが特徴的です。取り付けた後のセッティングは必須となります。加速が良くなるのと同時に吸い込み音が増加するのが難点です。
3位 キタコ パワーフィルター クロームメッキ
適合:取付口径Φ35
吸気音で分かる吸い込み具合
キタコのこの型のパワーフィルターは、とにかくよく吸い込みます。ノーマルエアクリーナーからの交換であれば、その吸い込み音が少しうるさく感じてしまう可能性があるほどです。安価ですが、つくりもしっかりとしていておすすめです。
4位 キタコ スーパーパワークリーナー 凡用
適合:取付口径Φ35
2層構造の高効率フィルター
外側に荒め、内側に細めのフィルタースポンジを配しているため、ゴミやホコリをキャブレター内に侵入させません。
スポンジで変形するため、純正エアフィルターの変わりにも最適です。ただスポンジ製なので、フィルター自体の劣化は多少早くなります。
5位 全天候型 パワーフィルター
全天候対応のカラフルなキノコ型
単色や地味なカラーが多いパワーフィルターですが、見えるところに設置するのであれば、カラーにもこだわりたい方も多いのではないでしょうか。
この商品はカラーバリエーションに富んでいて、スッキリとしたキノコ型デザインなので、目を引くこと間違いありません。もちろん雨への耐性もあり性能もバッチリです。
6位 デイトナ NEWスーパーパワーフィルター
適合:取付口径32
むき出しパワーフィルターの決定版
特殊ペーパーフィルターとファンネル形状マニホールドの採用で最高の吸入効率を追求した高性能パワーフィルター。
従来のデイトナ製パワーフィルターに比べて、1.5倍の吸入効率を誇ります。
7位 パワーフィルター ブルー
適合:取付口径φ55
海外のロードレースのスポンサーにもなっているブランド
SIMOTA社は、2輪では海外のロードレースのスポンサーにもなっているブランドです。安定の性能と信頼があります。
吸気量が多いので、必ずキャブレターの再セッティングが必要になります。
デイトナ パワーフィルター 1,490円 キタコ スーパーパワーフィルター 2,718円 キタコ パワーフィルター クローム…… 1,668円 キタコ スーパーパワークリーナー …… 2,145円 全天候型 パワーフィルター 1,280円 デイトナ NEWスーパーパワーフィ…… 1,877円 パワーフィルター ブルー 8,727円おすすめの商品一覧
製品 最安値 評価 リンク 4.1 4.1 4.3 4.3 3.47 4.3 4.2
まとめ
いかがでしたでしょうか?
パワーフィルターは、吸気量をアップさせるにあたり、優れたパーツではありますが、選び方によって使い勝手の良し悪しが決まってしまいます。
セッティングや使用状況によっては、エンジンの破損につながることもありますので、それぞれの商品の詳細を熟知した上で、最適なパワーフィルターを見つけてください。