フライパンやお鍋といったよく使う調理器具に比べると、まだまだマイナーな存在のミルクパン。最近では、一人暮らしの方や、ちょっとした調理に使いやすい片手鍋として注目を集めていますが、素材やサイズ・デザインなど選び方に迷ってしまうことも多いはず。
この記事では、ミルクパンの選び方と人気のおすすめ商品をランキング形式でご紹介します。ミルクパンの便利な使い方も解説していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
この記事でおすすめする商品
ミルクパンとは
ミルクなどを温めるための小ぶりの片手鍋として、カップ数杯分のホットミルクやホットココアを作りに最適です。温めてそのままカップに注げるように注ぎ口がついているものも多くあります。
使いやすいだけでなく、かわいらしいデザインが多いという魅力もあります。ぽってりとした丸いフォルムやホーロー製のカラフルな姿は、ほかの調理器具にはなかなか見られません。
通常のお鍋よりもコンパクトなので、飲みものだけでなく「もう一品ほしい」「少しだけ作りたい」という場面でもとても便利。少ない量に対応できて注ぎ口がついているので、離乳食を作るために愛用している方もいます。
ミルクパンの選び方
素材やサイズなど、さまざまな製品が販売されているミルクパン。ここでは、購入前にチェックしていただきたいポイントを項目ごとにまとめてみました。
素材で選ぶ
ホーローやステンレスなど、ミルクパンにはさまざまな素材が使われます。デザイン面や使い勝手に影響する重要なポイントなので、重視したいステイタスによって選びましょう。
おしゃれなキッチンを演出するなら「ホーロー」
ホーローは金属の表面にガラス質を焼きつけて作られる素材で、ミルクパンによく使われる代表的な素材です。酸・アルカリ・熱などに強く、ニオイがつきにくいため、ケトルや保存容器にも使用されます。デザイン性からみても、ただの金属製品にはないカラー展開やイラストをあしらった製品が多くあります。
非常に優秀な素材ですが、表面のガラス質はやや衝撃に弱く、落とさない・ぶつけないなど注意深く扱うのがベター。小さなヒビから傷が広がり、そこから錆びてしまう…などということもあるので気をつけましょう。
お手入れもしやすい「ステンレス」
調理器具やカトラリーでもおなじみのステンレス。「ステンレス(Stain Less)」とはズバリ「錆びない・錆びにくい」という意味で、その名のとおり水場で使ってもいつまでも美しい金属光沢を保ちます。高級感やスタイリッシュなテイストを取り入れたい方はステンレス製のものを選ぶといいでしょう。
鉄などの錆びやすい素材のものが近くに置いてあると、「もらい錆び」してしまうことがあるので注意してください。
使い込むほどに愛着がわく「銅」
銅は金属の中でも熱伝導率や導電性が高い素材です。銅製のミルクパンは非常に温まりやすく、時短調理に便利です。
ステンレスなどと比較すると柔らかいので変形しやすく、お手入れが少し難しいのがデメリット。しかし銅は革などと同じく、使い込むほどに経年によって味わいを増していきます。世界でひとつだけの相棒に育て上げる楽しみは銅ならではです。
コーティングの有無で選ぶ
ホーローやステンレスなど、ミルクパンによく使われる素材はどれも耐久性に優れたものばかり。しかし、中にはさらにワンランク上の「丈夫さ」を求めてフッ素やマーブル(大理石)でコーティングされているものも。少しでも綺麗な状態で長く愛用したいという方は、コーティング加工されている商品を選んでみましょう。
サイズで選ぶ
ミルクパンはそもそも小ぶりなことが特徴のアイテム。しかし、製品によって少しずつサイズは変わってきます。特に、お料理にも使いたいという方はあまりにも小さいものを選んでしまうと使いにくいので注意しましょう。
飲みものに使うなら
ホットミルク・ホットココア・お茶を煮出すなど飲みものをメインに使いたいという場合は、マグカップの一般的な容量である250mlを1人分として、250ml×人数+200mlを目安に容量を計算するといいでしょう。200mlは、吹きこぼれを防ぐための容量です。
マグカップにもさまざまな大きさのものがありますので、使っているカップの大きさに合わせて調整してくださいね。
料理に使うなら
お料理に使いたいという場合は、容量1Lを目安に選べば汁ものなら2人分はラクラク作れます。直径15㎝以上あるものであれば、インスタントラーメンも作れますよ。
コンロのサイズで選ぶ
通常の鍋よりかなり小ぶりに作られているミルクパンは、コンロによっては使えないことも。特にIHコンロは対応している鍋の大きさが決まっていることが多く、購入したミルクパンがそのサイズを下回った場合は鍋として認識されないということもあり得ます。
五徳を使用したガスコンロの場合は、五徳のサイズより大きいものであることが絶対条件。小さすぎるものでは鍋が安定せず、加熱中に転倒するなど思わぬ事故を招く危険があります。
形で選ぶ
ミルクパンは通常の鍋などにはない丸みを帯びた形が魅力のキッチンアイテムではありますが、中には底にまで丸みがあり、安定性に欠ける製品も。ぜひ安全を最優先に選んでくださいね。
また、お料理に使う場合は蓋がついているものを選べば、水分を逃がすことなく調理できるのでおすすめです。
ミルクパンのおすすめ人気ランキング10選
サイズ・カラー・素材など、さまざまな製品が販売されているミルクパン。ここでは、各ショッピングサイトで人気を集めるミルクパンを10製品ランキング形式で紹介します。ミルクパンならではの遊び心のあるデザインに注目です。
1位 タケコシ 18-8ミルクパン 800ml
容量・サイズ:0.9 L
重量:0.3kg
対応熱源:-
左利きの人にも優しいデザイン
タケコシから販売されているミルクパンです。高級感のある光沢が特徴のステンレス製で、錆びにくくお手入れ簡単。スタイリッシュなキッチンに映えるデザインと使い勝手のよさで、堂々の1位に輝きました。
素材・サイズの関係から対応していないIHコンロもあります。購入前にお手持ちのコンロの説明書などを一度確認してみると失敗がありません。
2位 FUJIHORO(富士ホーロー) 14cmミルクパン N-14M
容量・サイズ:0.8L・W265×D155×H75mm
重量:0.4kg
対応熱源:ガス・IH
まっしろでシンプルなデザイン
富士ホーローから販売されているミルクパンです。まっしろな本体は、ホーローの風合いと相まってどこかレトロな可愛らしいデザイン。内側には目盛りがついており、調理時に便利なシンプルさが人気を集めています。
鍋の両端に注ぎ口があるため、左利きの方でも使いやすく設計されているのも嬉しいポイントです。ホーロー製なので、まっしろでも汚れにくくなっていますよ。
3位 パール金属 ミルクパン select0028
容量・サイズ:0.6L・全長190×幅105×高さ85
重量:0.4Kg
対応熱源:ガス ※補助器具(ミニ五徳等)が必要
カラフルな小さいお鍋
パール金属から販売されているミルクパンです。全体に小ぶりなものが多いミルクパンの中でもさらに小さい手のひらサイズ。少しだけお湯を沸かしたいとき・離乳食を作りたいときなどに重宝します。
白やパステルカラーの製品が多い中で、レッド・ブルー・イエローのポップな色合いが珍しい一品。キッチンを鮮やかに彩ります。
4位 FUJIHORO(富士ホーロー) ミルクパン CTN-14M.AP
容量・サイズ:1.2L・32.5×17×12cm
重量:750g
対応熱源:ガス/電磁調理器 (IH 100V・200V)
パステルカラーがカワイイ
富士ホーローから販売されているミルクパンです。コットンカラーのキッチンアイテムを展開している「コットンシリーズ」のミルクパン。ケトルやココットも販売されているので、同じ色でアイテムを揃えても可愛いですね。
蓋つきでIHにも対応しているため、飲みものを沸かすだけでなくお料理にも使うことができます。炒めものや揚げものへの使用は想定されていないのでご注意ください。
5位 FUJIHORO(富士ホーロー) 目盛付きミルクパン 10000175
容量・サイズ:0.8L・本体+ハンドル 26.5×最大径 15.5×高さ 7.5cm
重量:320g
対応熱源:ガス・IH・シーズ・ハロゲン・エンクロ・ラジエント
オールホーロー素材でなんでも作れる
富士ホーローから販売されているミルクパンです。ステンレスや木材など、ホーロー以外の素材は一切使われていないオールホーロー仕様。耐久性が高く、酸度の高いジャムづくりなどにも使えます。
鍋底が小さいため、IHには非対応です。やや転倒しやすいので、ガスコンロを使用するときには適切なサイズの五徳を選んでくださいね。
6位 野田琺瑯 ポーチカ ミルクパン PO-12M
容量・サイズ:26.6×13.4×7.4cm
重量:260g
対応熱源:-
木の持ち手がおしゃれな”つぼみ”
野田琺瑯から販売されているキッチンアイテムシリーズ「ポーチカ」のミルクパンです。ポーチカとは、ロシア語で「つぼみ」という意味。まっしろでぽってりとした愛らしいデザインは、その場にあるだけで見る人の目を和ませてくれます。
持ち手部分の木製パーツが使用しているうちに取れてしまったという声もありますが、キツく締めると破損の原因になります。溝に沿って優しく締めれば、長く愛用できますよ。
7位 FUJIHORO(富士ホーロー) ミッフィーフェイスシリーズ 12cmミルクパン MFF-12M
容量・サイズ:0.8L・W260×D140×H90mm
重量:0.4kg
対応熱源:-
ミッフィーちゃんコラボの胸キュンデザイン
富士ホーローから販売されているミルクパンです。まっしろな本体に、オランダ生まれのウサギのキャラクター・「ミッフィー」フェイスがデザインされたとても可愛らしいデザイン。左右で2種類の表情があしらわれており、キッチンに絵本の世界が広がります。
非常に人気の高い商品のため、ショッピングサイトで売り切れていることもしばしば。見つけられたらラッキー!ほしい方は入荷情報も要チェックです。
8位 FUJIHORO(富士ホーロー) ソリッド ホーローミルクパン SD-15M
容量・サイズ:1.2L・「本体+ハンド」27.5×「・最大径」15.0×「蓋つまみまでの高さ」11.5cm
重量:760g
対応熱源:ガス・IH・シーズ・ハロゲン・エンクロ・ラジエント
ちょっと大きめ・蓋つきで便利
富士ホーローから販売されているミルクパンです。容量1.2Lとミルクパンの中では大きめのサイズ感で、卵なら5個ほどがラクラク入ります。
蒸気穴が空いた蓋もついているので、飲みものを作る以外にもちょっとしたお料理に最適な一品。小さいミルクパンでは蒸発しやすい水分をしっかり守ります。コンロだけでなくIHでも使えるので、使用シーンの幅が広がりますね。
9位 CeNa瀬奈 セラミック製ミルクポット cn-00132
容量・サイズ:50ml・6cmx3.5cmx3.3cm
重量:-
対応熱源:電子レンジ・オーブン
イラストが可愛いミニサイズ
瀬奈が販売しているミルクポットです。通常のミルクパンよりさらに小さい手のひらサイズ。飲みものに入れるミルクやパンケーキにつけるメープルシロップ、果物などにぴったりです。
カラフルなイラストがあしらわれており、そこに置いてあるだけでおしゃれな空間のできあがり!小さいのでコンロにはかけられませんが、レンジやオーブン、食洗器に対応しています。
10位 FORMLADY(フォームレディ) Kaico ミルクパン K-004
容量・サイズ:0.92L・27.5×13.3×高さ9.3cm
重量:0.51Kg
対応熱源:IH対応不可
ジャムも作れる白い一品
Kaicoから販売されているミルクパンです。ブランド名の「Kaico」とは、「蚕」であり「懐古」。上質なシルクのようにまっしろで光沢のあるデザインは、子ども時代の記憶の中にあるようなどこか懐かしい佇まいです。
洗いやすい大きな間口・安定しやすい広い鍋底など、使いやすさと美しさにこだわった一品。グッドデザイン賞を受賞した実力派です。
こんなことにも使える!ミルクパン
少量の飲みものを温める道具というイメージが強いミルクパン。しかし製品や使い方の工夫によっては、通常の鍋に劣らないほど便利に使うことができます。
離乳食づくりに
ミルクパンを購入するきっかけとして多いのが、「子どもができたから」というもの。小ぶりなミルクパンは、通常の鍋では持て余してしまう少量の離乳食を作るときにとても便利です。
全体の容量が少ないため、水分が飛んでしまいやすいのはデメリット。おかゆなどを煮込む場合は、蓋つきの製品を選ぶといいでしょう。
オーブンOKならグラタンも
ミルクパンの中には、オーブン調理が可能なものも。コンロで焼く・炒める・煮込むといった工程を経てオーブンで焼くことができるので、グラタンなどはミルクパンひとつで完成します。
可愛らしいデザインのものが多く、オーブンからそのまま食卓へ提供できるのもミルクパンならではですね。
注意すれば揚げものも
小型なため熱が回りやすいミルクパンは、揚げものに使われることも。少量の油でからりと揚げられるので、使い慣れればとても便利です。
しかし口径が小さいミルクパンは油が撥ねやすく、引火しやすいので注意が必要。特に火を使うガスコンロで調理する場合は、火加減には十分気をつけてください。
まとめ
コンパクトで可愛らしいミルクパンは、ひとつあるだけでキッチンをおしゃれに演出することができるアイテム。しかしデザイン性に優れているだけでなく、通常の鍋にはできない小回りの利いた使い方が可能です。
サイズバリエーションも豊富なミルクパンは、サイズによって適した使い方もさまざま。ぜひ自分に合ったミルクパンを選んでみてくださいね。