プリンターにはインクジェット式の白黒印刷・カラー印刷・両面印刷・大量印刷等様々な種類がありますが、ドットインパクトプリンターは一般的なプリンターとは少し違う名目で使われるものです。
この記事ではオフィスや事務所での伝票印刷や会計伝票、領収証発行印刷など様々なシーンで使われるドットインパクトプリンターのポイントや選び方を解説します。購入を考えている方は、用途に合ったドットインパクトプリンター選びの参考にしてください。
目次この記事でおすすめする商品
ドットインパクトプリンターと他プリンターとの違い
通常のインクジェット式プリンターは、インクやトナーを用紙に吹き付けることで印刷していきます。一方、ドットインパクトプリンターは縦横に並べられたピンがインクリボンにたたきつけることで印刷を行う機械のことです。この原理で、カーボン紙を使用した複写用紙での印刷に使用されます。
複写式になっている用紙には、宅配業者での宅配物の送り状や伝票、不動産登記や会計伝票、領収証などカーボン紙で複写製になっているものを印刷する際に便利です。複写伝票は手書きする方法もありますが、大量の用紙を扱う場合には一括してプリントできるドットインパクトプリンターは効率的に作業が可能です。
ドットインパクトプリンターのデメリットは？
デメリットは、たたいて印刷を行うので騒音が激しい点です。動作音があまりに大きいので、最初使う際には驚く人もいるほどです。また、印字の際には粗が目立ち精細ではありません。印刷スピードも他のプリンターに比べると遅いのもデメリットといえるでしょう。
しかし、下の複写用紙にも印刷できるのは仕入伝票や帳簿を扱う会社では重宝しますし、シンプルな構造から一度購入すると故障しにくく、長期にわたって修理の必要なく使用できるメリットがあります。
ドットインパクトプリンターの種類
ドットインパクトプリンターは大きく分けてラウンド型・水平型の2つの種類があります。それぞれ使う際のポイントや仕組みは違いがありますので選ぶ際の参考にしてください。
ラウンド型ドットプリンターの特徴
ラウンド型は他の2種類よりも安価でコンパクトなサイズのタイプになります。サイズがコンパクトなので、置き場所に困らず省スペースでの作業におすすめ。
ですので、窓口や狭い事務所での作業に向いています。請求書や送り状など印刷後すぐに、複写部分を切り離して使う場合など複写枚数が少ないときに便利に使えます。印字限界枚数はそれほど多くないので大量印刷には向かないのと、印字の位置を正確に印刷したい場合には向きません。
水平型ドットプリンターの特徴
複写力が高く、まっすぐ用紙をプリンターに引き込んで印刷するタイプのものを「水平型ドットプリンター」といいます。紙詰まりや印刷ズレも少なくより精巧な印刷が可能。
性能が高いため、一般的にラウンド型よりも値段は高額に設定されています。司法書士業務や、法律事務所などより正確な帳簿や登記が必要な場所での印刷は、水平型ドットプリントを選ぶことをおすすめします。
ドットインパクトプリンターの選び方
ドットインパクトプリンターは決して安い買い物ではないので、買ったことを後悔しないためにも事前に選ぶべきポイントをよくチェックして最適なものを選ぶようにしましょう。
設置場所で選ぶ
ドットインパクトプリンターを購入する際に、まず考慮したいのがどこにおいて作業するかという点です。頻繁に使用する場合には、使いやすい場所や省スペースの場所など、その他の作業を邪魔しない場所に設置するようにしましょう。また、振動や音も大きいのでデスクワークの机とは分けることをおすすめします。
一方、頻繁に使うことはなく、必要な時に取り出して使用したい場合には収納した場所から取り出しやすい重量を選ぶこともおすすめです。あまりに重量があるものだと移動や持ち上げる際に一苦労するので注意しましょう。
省エネタイプ
プリンターの稼働時間が長いオフィスでは消費電力のかからない、省エネタイプのものを選ぶこともポイントです。使用しないときはスリープモードになるものや、ECOモード機能などを搭載したタイプもあります。
また、電気代が安く済むタイプや、インクカートリッジが採用された低ランニングコスト性のドットインパクトプリンターを選べば、経費の削減にも繋がります。
最大複写枚数で選ぶ
ドットインパクトプリンターの製品により、最大複写枚数にも違いがあります。一般的には複写枚数4枚～8枚の物が主ですので購入の際は、基準の複写枚数を満たしているかをチェックしておきましょう。
また、一行に印字できる印字桁数も確認しておくことをおすすめします。印刷する伝票や送り状は番号の桁数が長いものもありますので、必要な桁数を満たす印字数かどうかもチェックして選びましょう。
印字スピードで選ぶ
ドットインパクトプリンターの使用頻度が高い場合や窓口でお客様を相手にしながら印字が必要な場合には、印字速度も重要なポイントです。毎秒100字以上印刷できるものを選べば、それほど遅さを感じることはありません。印字速度は「かな・英数」、「漢字」の印字でも異なりますので、それぞれの印刷速度も合わせてチェックしてみてくださいね。
また、商品によっては高速印刷モードが備わっていたり、毎秒140文字印刷できるタイプもありますので用途に合わせて選ぶようにしましょう。
ドットインパクトプリンターのおすすめ人気ランキング7選
それではここで、おすすめのドットインパクトプリンター商品をご紹介します。印刷プリンターとして定番のブランド「EPSON」や業務用通信機器として有名な「OKI」などブランド名でも選ぶのも良いでしょう。
一度購入すれば長く一生ものとして使用可能なので、ご自身のニーズにしっかりあった、後悔しないドットインパクトプリンターを選ぶようにしてください。
1位 【ラウンド型】EPSON
質量(オプション含まず)：約6.1kg
製品寿命：5年※
プリンターヘッド寿命:：4億ストローク(ワイヤ当たり)
リボン推奨使用期間:：2年※
使いやすいベーシックなラウンド型モデル
EPSON独自の駆動ユニット搭載により、今まで印刷速度の遅さを改善。毎秒115文字の高速印刷を実現しました。また、最大印刷桁数は136桁とラウンド型モデルの中でも高性能の印刷機能を有しています。
250万文字の長寿命リボンカートリッジを採用しているので、低ランニングコストで納品伝票や請求書など長く印刷し続けることが出来ます。また消費電力を省電力設計でスリープ時には約1.0Wまで電力を大幅に節約します。
2位 【ラウンド型】EPSON インパクトプリンター VP-D500
重量：約4.1kg
上記モデルよりさらい軽量コンパクト設計！
EPSON発売のエントリー機にあたる軽量コンパクトなドットインパクトプリンターがこの製品。約4.1㎏の重量と本体サイズの小ささは、EPSON製品ドットインパクトプリンターのみならず、ラウンド型の中でも最小サイズになっています。とてもコンパクトなので、設置場所を選ばず移動もらくらく行えます。
80桁まで印字桁数可能で、印字スピードは毎秒115文字、複写枚数は原本合わせて4枚まで印刷できます。USBケーブルでの接続が可能で相互性があるのと、EPSONステータスモニタ3を使えばプリンタの状態を監視出来、トラブルの対応やバックアップ復元もスムーズに行うことが出来ます。
3位 【ラウンド型】沖電気工業 ドットインパクトプリンタ
商品サイズ：高さ 29.20 cm、横幅 50.80 cm、奥行 55.60 cm
重量：0.55 kg
ラウンド型でも素早く作業可能なエントリーモデル
操作パネルで操作しやすく、ボタンワンタッチでスリープ状態にする節電モードに切り替えられます。スリープモードでは消費電力は1.5Wと省エネに使用可能、高静時印字モードも搭載していますので、好みに合わせてボタンで切り替えが可能です。
一般的なドットインパクトプリンターは操作が難しく慣れるまで時間がかかりがちですが、この製品は簡単に操作パネルでコピーや設定が可能なので使いやすさの点でも汎用性が高いといえます。最大複写枚数は6枚、漢字印字は毎秒160文字とより素早く作業が行えます。
4位 【水平型】エプソン インパクトプリンターVP-F2000
質量(オプション含まず)：約6.8kg
コンパクト設計で置き場所に困らない
同じEPSON水平モデルの中でも圧倒的なコンパクト設計で、口コミでも他製品よりもコンパクトで使いやすいとの評価が高いプリンターです。複写枚数は原本を入れて最大7枚で、印字速度は英数・カナで毎秒330文字、漢字印字で毎秒146字の印刷が可能です。
リボンの寿命は1000万文字となっているので半永久的に使用できるのも魅力。伝票送りガイドが片方だけについているため、入れ方によっては斜めに印字されてしまうので正確にまっすぐ入れるようにしましょう。
5位 【水平型】 OKI MICROLINE 高速水平ドットインパクトプリンタ
出力方式：ドットマトリックスインパクト、両方向(最短距離)印字または片方向印字
出力解像度：24ピン・180dpi
充実性能で大活躍するオフィスで大活躍すること間違いなし
単品伝票をセットしやすい「楽々セット機能」付きで、7つのセンサーが伝票の傾きを察知。自動補正を施してから送信コピーする機能で、印刷のズレを解消させどこからでも正しく印字させます。
用紙や場所に応じて選べる給排紙ルートなので、パソコンで用紙選択と連続紙選択をすれば枚数に応じてセットが出来ます。7種類のバーコード規格にも対応していますので、バーコード付きの送り状や伝票などの印刷にも使えて便利。高速モードで毎秒漢字160文字の印字が可能です。
6位 【水平型】EPSON ドットインパクトプリンタ IMPACT-PRINTER
封筒・はがき厚手の用紙まで多様な用紙に印刷が可能
ビジネスシーンでの高速印刷にもしっかり対応。漢字高速モードで毎秒220文字、標準モードで毎秒110文字と高速印刷を可能にしています。また、紙送りもスピーディに対応しているのでビジネスの効率化にこたえる性能に。
印刷終了時には、連続帳簿票のミシン目をカット位置まで送り出すので、使い手によって作業しやすい機能も搭載されています。高いコピー能力で納品書など最大8枚綴りまでの連続複写に対応。印刷詰まりや印刷ズレも少なく用紙の給排もスムーズで作業中にストレスを感じません。
7位 【水平型】NEC ドットインパクトプリンタ MultiImpact 700JEN PR-D700JEN
質量(オプション含まず)：約23 Kg
オフィスで使用されるほとんどの用紙に対応
複写枚数は最大9枚で、漢字印字スピードは毎秒179文字、最大136桁の文字桁数の印字が可能です。カラーにも対応しています。前面の給排ユニットと背面の給排ユニット両方にサイズや様式の違う2種類の連続紙を同時にセットすることが可能です。いちいち用紙を取り換えることなく連続印刷可能なので便利に使いこなせます。
通常7枚～8枚綴りになっている産業廃棄物時のマニフェスト伝票も、高い複写力でスムーズに印刷が可能です。
EPSON インパクトプリンター VP-D1…… 47,479円 EPSON インパクトプリンター VP-D500 43,150円 沖電気工業 ドットインパクトプリ…… 51,945円 エプソン インパクトプリンターVP-…… 78,209円 OKI MICROLINE 高速水平ドットイン…… 34,521円 EPSON ドットインパクトプリンタ I…… 120,053円 NEC ドットインパクトプリンタ Mul…… 163,429円おすすめの商品一覧
製品 最安値 評価 リンク 
4.22 
3.88 4.84 4.34 3.8 4.19
まとめ
ドットインパクトプリンターは、オフィスや事務作業を効率化させるのに大変役立つ製品になっています。印字枚数やスピード、印字桁数の違いなど製品によって種類が分かれることもわかっていただけたでしょう。ラウンド・水平型での違いや特徴も選ぶポイントになりますので、ご自身の用途やニーズ、仕事の種類に合わせて最適なものを選んでくださいね。