手軽にゴムの膜を作れるラバースプレー。塗装した物の雰囲気を変えられる上に耐久性を向上できます。そんなラバースプレーは、乾燥時間や仕上がりの質感などが異なり、種類が多すぎてどれを選べば良いか分からない方も多いでしょう。
そこで今回は、ラバースプレーの選び方とおすすめの10商品を紹介します。保護力が高いものや綺麗に剥がせるものなど人気の商品を集めたので、ぜひあなたに合うラバースプレーを見つけてください。
目次
この記事でおすすめする商品
ラバースプレーを使うメリット
初心者でも簡単にゴム質のコーティングを施せるラバースプレー。ラバー状の膜を作ることで3つメリットを得ることができます。
ここでは、その3つのメリットについて詳しく紹介します。より効果的にラバースプレーを使用するためにもぜひ確認してください。
塗装した物が水に強くなる
ラバースプレーを使用すると、塗装した物がゴム状の膜で覆われて水に強くなります。アルミや鉄などで作られたアイテムも水から守れるので、サビの防止が可能です。
特に車やバイク、自転車などのサビが気になるものに使用するのがおすすめ。雨に濡れても細かなパーツがサビないので綺麗な状態を保てます。また、ラバーの膜が泥水も弾いてくれるため、汚れも付きにくくなります。
滑り止めにもなる
ラバースプレーを吹き付けた場所はゴム質になるので、滑り止めにもなります。車のステップや階段の段鼻などに使用すれば転倒防止になり、怪我を未然に防ぐことが可能です。
ただし、ラバースプレーは剥がれやすいので圧力かかりすぎると簡単に取れてしまいます。滑り止めとして使用する場合は、こまめに再塗装する必要があるということを覚えておきましょう。
外部からの傷を防げる
外部からの傷を防げるのもラバースプレーを使用するメリットです。吹き付けるだけでしっかりと保護できるので、塗装したアイテムを長持ちさせることができます。特に傷が付きやすいドアノブやホイールなどは、ラバースプレーを塗装しておくのがおすすめです。
また、傷が付いてしまっている場所に吹き付けることで、その部分を隠すこともできます。ただし、吹き付けた部分だけ質感が変わってしまうので、全体を塗装するようにしましょう。
ラバースプレーの選び方
簡単に使用できるラバースプレーを、お試し感覚で使ってみたいと思う人も多いでしょう。しかし、ラバースプレーは商品によって質感や乾燥時間などが異なるため、よく確認してから購入しなければなりません。
ここからは、ラバースプレーを選ぶ時のポイントを4つ紹介します。自分にとって使いやすいラバースプレーを見つけるためにも、ぜひチェックしてください。
水性か油性か選ぶ
ラバースプレーは水性と、油性の2つの種類があります。どちらも乾けば水に強いですが、臭いや乾燥時間などに違いがあるので好みに合わせて選びましょう。ここでは、水性と油性の特徴について詳しく解説します。
臭いが少ない水性
水性のラバースプレーは臭いが少ないのが特徴。スプレー特有の臭いが気にならないので、作業場所が密閉された屋内や隣の家が近い場合でも気兼ねなく使用できます。
また、乾燥する前であれば水で洗い流せるのも魅力です。失敗してしまっても、すぐに洗えば何度でもやり直しができます。ただし、乾燥時間が長いので晴れの日が続く時に使用しましょう。
乾燥時間が短い油性
油性のラバースプレーは乾燥時間が短いのが魅力。吹き付けてから数時間で完璧に乾く商品が多く、次の日の天候を気にすることなく使用できます。また、重ね塗りができるようになるまでの時間も短いので、短時間で作業が終わります。
しかし、臭いが強く作業場所が限られるのがデメリットです。周りに迷惑がかかってしまうので、必ず人気のない開けた場所で作業するようにしましょう。
ラバースプレーのツヤの有無で選ぶ
ラバースプレーを選ぶ時はツヤの有無にも注目しましょう。ツヤがあるものは色の発色を良くでき、ツヤがないものはゴムの質感を活かせます。塗装するものをどんな質感で仕上げたいか考えてツヤの有無を選んでください。
ゴムの質感を活かせるツヤなし
何度もお伝えしていますが、ラバースプレーは乾燥するとゴム質になります。その質感を活かすならツヤなしタイプがおすすめです。ゴム特有のマットな風合いで高級感のある落ち着いた雰囲気を演出できます。
また、ツヤなしタイプはカラーバリエーションが豊富です。赤や青などの明るい色からブラックなどの暗色まで揃えられているので、好みや用途に合わせて選ぶことができます。
綺麗な発色を求めるならツヤあり
綺麗な発色を楽しみたい方は、ツヤが出るのラバースプレーを選びましょう。種類は限られてしまいますが、蛍光色やメタリック、見る角度によって色が変わる変幻色もあります。光沢のある表面がツヤなしタイプとは違う、高級感を醸し出してくれるでしょう。
しかし、ツヤありタイプは塗装に技術が必要です。初心者が使用すると上手く発色しないことが多く、失敗する可能性があります。商品によっては予備塗装が必要になる場合もあるため、慣れてきてから選択するのがおすすめです。
ラバースプレーの乾燥時間で選ぶ
ラバースプレーは商品によって乾燥時間が異なります。速乾タイプの方が作業時間を短くできるので便利ですが、ラバースプレー初心者には乾燥時間が長い製品の方が扱いやすいです。乾燥時間は自分のレベルに合わせて選びましょう。
作業時間を短くできる速乾タイプ
速乾タイプのラバースプレーは、速いもので30分程度で完全に乾かすことが可能です。仮乾燥も必要がないくらい速く済み、重ね塗りをする際も待ち時間を省略できます。作業効率を良くしたい方は速乾タイプを選びましょう。
ただし、素早く乾いてしまうので部分的にやり直すことができません。失敗した時は全体を剥がして再塗装する必要があります。そのため、作業に慣れていない方は避けた方が無難です。
初心者には速乾性がないものがおすすめ
ラバースプレーを初めて使用する人には、乾燥時間が長いものがおすすめです。速乾性がないものは仮乾燥に5分~15分、本乾燥に4時間程度かかります。塗装に時間はかかってしまうものの、作業を急いでする必要がなく丁寧に塗装を行うことが可能です。
また、仮乾燥に時間がかかることで、失敗した所を部分的にやり直すことができます。ミスをしても全体的に再塗装する必要がないので、初心者でも気兼ねなく使用できるでしょう。
ラバースプレーの耐熱性をチェック
ラバースプレーを選ぶ時は耐熱性にも注目してください。ゴム質の塗装は高温になると溶けてしまい、低音になるとゴムの弾力がなくなり剥がれ落ちる可能性があります。塗装を長持ちさせるためにも、耐熱性があるものを選びましょう。
特に車やバイクに使用するなら耐熱性が重要です。-20度~110度くらいまでの耐熱性を持った商品を選んで、再塗装の手間を省きましょう。
ラバースプレーのおすすめ人気ランキング10選
ここまでは、ラバースプレーの選び方について紹介しました。あなたにぴったりのラバースプレーはイメージできましたか?
続いては、実際に販売されているラバースプレーの中から、おすすめの商品を紹介します。特殊なノズルを採用した扱いやすい製品や短時間で作業できる速乾タイプなど、人気商品をピックアップしたのでぜひ参考にしてください。
1位 エーゼット AZ ラバーペイント ZEQUE
乾燥時間:約4時間
カラー展開:17色展開
耐熱温度:-40℃~100℃
綺麗に剥がせるから気軽にイメージチェンジ
重ね塗りをすることで綺麗に剥がせるラバースプレー。塗装を残すことなく簡単に剥がすことができ、気軽にイメージチェンジできるので、頻繁にデザインを変えたい人におすすめです。
カラーバリエーションが豊富なのも魅力。マットカラー・蛍光カラー・メタリックカラー・変幻色があるので、好みや用途に合わせて選ぶことができます。
2位 ワールドウィング World Wing イージーラバースプレー
乾燥時間:約4時間
カラー展開:22色展開
耐熱温度:80℃~140℃
縦広にも横広にもなる特殊ノズル採用
縦広にも横広にも切り替えられる、特殊ノズルが採用されているラバースプレー。塗装するアイテムや範囲に合わせて調節することでき、初心者でも綺麗に仕上げることができます。
塗装下地が不要で手軽に吹き付けできるのも魅力の一つ。下地を塗る手間や時間を省けるため、作業時間を大幅に短くできます。また、面倒な工程をカットできるので塗装初心者でも使用しやすいでしょう。
3位 武蔵ホルト holts ラバースプレー Peritto
乾燥時間:-
カラー展開:1色展開
耐熱温度:-
ムラになりにくく垂れにくい親切設計
武蔵ホルトのラバースプレー Perittoは、ムラになりにくく初心者でも綺麗な仕上がりを実現できます。また、スプレーを噴射してから乾くまでの間に、液が垂れにくいので塗装に失敗する心配もありません。高価な車やバイクなどにも安心して使用できるでしょう。
カラー展開はブラック・グレー・ホワイト・クリアの4色。全てマットな質感で吹きつけたアイテムに高級感を与えることができます。
4位 ジュピター JUPiTER ラバーフィルムスプレー
乾燥時間:約4時間
カラー展開:17色展開
耐熱温度:-
塗装後約20分で乾く速乾タイプ
速乾性を求めるならこちらのラバースプレーがおすすめです。スプレー噴射後20分で乾くので、待ち時間を減らし作業効率をアップさせることができます。また、次の日の天気を気にする必要もありません。
可変式の特殊ノズルを採用しているため、吹き付けの角度を変更することも可能です。縦楕円噴射と横楕円噴射を切り替えながら塗装することで、よりスムーズに作業を行えます。
5位 イチネンケミカルズ ICHINEN CHEMICALS ラバーチッピング ブラック NX483
乾燥時間:約20分
カラー展開:1色展開
耐熱温度:-
滑り止め効果が高い凹凸仕上げ
イチネンケミカルズのラバーチッピング ブラック NX483は、凹凸がある塗装ができるので滑り止め効果が高いです。ゴツゴツとした表面がしっかりと足元をサポートしてくれる上に、アイテムに無骨な雰囲気を醸し出せます。
また、ラバースプレーで塗装した後に他の塗料で上塗りしても滲みが生じません。そのため、塗装下地として使用することも可能です。
6位 エスデザイン SDESIGN 液体ラバースプレー(油性)
乾燥時間:【夏季】20分~30分 【冬季】40分~1時間
カラー展開:12色展開
耐熱温度:35℃~100℃
耐熱温度100℃で夏場でも安心
こちらのラバースプレーは耐熱温度が100℃もあるので、熱によって剝がれたり溶けたりする心配がありません。夏場に高温になるボンネットなどにも安心して使用できます。
また、耐久性が高く最大180日間も綺麗な塗装をキープできます。何度も塗り直す必要がなく長期的に見るとコストパフォーマンスが高いので、なるべく費用を抑えたい方にもおすすめです。
7位 ドゥオール DOALL ラバースプレー JDR-C01
乾燥時間:-
カラー展開:1色展開
耐熱温度:-
0℃以下でも柔軟性を保つ
ドゥオールのラバースプレー JDR-C01は、0℃以下でも硬くならない高い耐寒性が魅力。寒い時期でもゴムならではの柔軟性を保つことができるため、パリパリにならず剥がれ落ちません。屋外に駐めている車やバイク、自転車などにも安心して使用できます。
縦楕円と横楕円の2パターンに変更できるノズルを採用しているのも魅力。塗装する部分に合わせて変更できるので、初心者でもムラなく綺麗に吹き付けられます。
8位 メディコム・トイ MEDICOM TOY スーパーラバースプレー クリヤー H9108C
乾燥時間:-
カラー展開:1色展開
耐熱温度:-
高い弾性力でしっかり保護
メディコム・トイのスーパーラバースプレー クリヤー H9108Cは、高い弾性力が特徴。塗装した物をしっかりと保護できるため、プラスチック製のアイテムに使用すれば落とした際の割れる可能性を低くできます。
また、クリアカラーなのでアイテムの色味を残した塗装が可能です。お気に入りのカラーを活かせるので、大切な物にも気兼ねなく使用できるでしょう。
9位 MAGIC SPRAY マジックスプレー
乾燥時間:約30分
カラー展開:11色展開
耐熱温度:-20℃~150℃
個性を出せる変幻色も展開
こちらの商品は、ツヤのないマットカラーから光沢のあるメタルカラー、角度によって色が変わる変幻色まで展開されているので、好みや用途に合わせて製品を選べます。数種類の色が配合された変幻色を選べば、個性を出すこともできるでしょう。
また、-20℃~150℃まで耐える高い耐熱性もポイントです。熱くなっても溶けず寒くても剥がれ落ちないので、屋外で使用することが多いアイテムにも気兼ねなく塗装できます。
10位 ラスト・オリウム RUST-OLEUM FLEXiDIP ラバーペイント
乾燥時間:1時間
カラー展開:1色展開
耐熱温度:-
たったの5分で塗り重ねOK
ラスト・オリウムのラバーペイントは、仮乾燥がたったの5分で終わるのが特徴。重ね塗りするために待つ時間を短縮できるので作業効率をアップできます。塗装作業に時間をかけたくない人におすすめです。
また、油性のラバースプレーなので耐久性が高く、強力な保護力を持っています。塗装した物をしっかりと守りながら、マットな質感で高級感を与えてくれるでしょう。
ラバースプレーの使い方のポイント
初心者でも簡単に使用できるラバースプレーですが、塗装を成功させるためには使い方が重要です。ここからは、ラバースプレーの使い方のポイントを4点解説します。より綺麗に仕上げるためにもチェックしてください。
施工面の汚れをしっかり落とす
ラバースプレーに限らず塗装をする場合は、施工面の汚れをしっかりと落とすことが大切です。汚れやごみが付いたまま塗装を行うと、その部分が浮いてしまったり吸着力が弱まったりして剥がれる原因になります。
そのため、塗装をする前に洗車などをして汚れをしっかりと落としましょう。汚れを落としておくだけで仕上がりが美しくなり、塗装の耐久性を上げることもできます。
重ね塗りをする
ラバースプレーでの塗装を成功させたいなら、細かく重ね塗りをしましょう。一度に大量に吹き付けてしまうと、塗料が垂れたり色の濃淡に差が出たりして見た目が悪くなってしまいます。
そのため、何度かに工程を分けて少しづつ吹き付けを行いましょう。作業時間が長くなってしまいますが、美しく仕上げるためには数回に分けて重ね塗りをしてください。
乾ききる前にマスキングを剥がす
基本的に塗装をする時は、マスキングテープを貼って周囲が汚れないようにします。通常の塗装であれば塗料が乾いてからマスキングテープを剥がしますが、ラバースプレーの場合は乾ききる前に剥がすのがポイントです。
乾ききってから剥がすと、塗装した所の端がギザギザになり剥がれる原因になります。そのため、塗料が垂れない程度に乾いた段階でマスキングテープを剥がすのがおすすめです。
上手くいかない時はスプレー缶を温める
ラバースプレーは、スプレー缶が冷えていると噴射がまばらになってしまうことがあります。そのような時は、ぬるま湯などでスプレー缶を温めるようにしてください。
軽く温めることによって、固まっている塗料が元に戻り綺麗に噴射することができます。ただし、温める時に直火を使用するのはNGです。爆発などの事故の原因になるので、温める時は必ずぬるま湯を使用してください。
おすすめの商品一覧
製品 | 最安値 | 評価 | リンク |
---|---|---|---|
エーゼット AZ ラバーペイント ZEQUE 1 | 646円 | 4.17 | |
ワールドウィング World Wing イー…… 2 | 1,500円 | 4.2 | |
武蔵ホルト holts ラバースプレー …… 3 | 1,950円 | 4 | |
ジュピター JUPiTER ラバーフィル…… 4 | 3,047円 | 4.5 | |
イチネンケミカルズ ICHINEN CHEMI…… 5 | 1,057円 | 4.73 | |
エスデザイン SDESIGN 液体ラバー…… 6 | 1,280円 | 3.8 | |
ドゥオール DOALL ラバースプレー …… 7 | 2,479円 | 3 | |
メディコム・トイ MEDICOM TOY ス…… 8 | 994円 | 4.3 | |
MAGIC SPRAY マジックスプレー 9 | 1,100円 | 3.6 | |
ラスト・オリウム RUST-OLEUM FLEX…… 10 | 1,081円 | 5 |
まとめ
今回は、ラバースプレーの選び方とおすすめの商品を紹介しました。ラバースプレーは、乾燥時間や仕上がりの質感などが異なる様々な商品販売されています。商品によって扱いやすさが異なるので、使用する環境や自分のレベルなどに合わせて慎重に選びましょう。
ラバースプレーを使えば、自分で簡単に物の雰囲気を変えることができます。今回紹介した選び方を参考に、あなたにぴったりのラバースプレーを見つけて、愛用している物のカラーチェンジをしましょう。