インシュレーターとは緩衝材のことで振動や熱などを遮断し影響を小さくするための物です。こちらの記事では、音響機器・オーディオ用のインシュレーターについて紹介します。音響用のインシュレーターは、オーディオテクニカ・オヤイデ電気・アイシン高丘・KRYNA・AETなどのメーカーが製造・販売しています。
プラシーボ効果と言われることもあるインシュレーターですが、振動を整えることで音質に変化を与えることは確かだと思います。ここでは、持っているスピーカー・アンプなどの力をさらに引き出す事に役立つインシュレーターの選び方を紹介していきます。
インシュレーターは一度使うとその良さがよくわかりますので、初めて買ってみようと思っている人はもちろんの事、試行錯誤したい人にも参考にして頂ければと思います。
目次この記事でおすすめする商品
インシュレーターの用途
出典:amazon.co.jp
音は振動として伝わり、振動は空気や物を伝って広がります。スピーカーやアンプは目的の音を加工・増幅して伝える物ですが、ノイズや反響などを受けてしまうと目的の音とはズレた音になってしまう場合があります。
原因として考えられるのは、ACアダプタの振動や壁や接地面からの反響などがありますが、そういった目的外の振動を遮断・吸収するのがインシュレーターの役割です。インシュレーターを使うことで低音をはっきりとさせたり、高温に透明感を与えたりといった、いわゆる音質を良くすることに影響を与えます。
世の中には素材・形状・構造が異なる様々なインシュレーターがあり、さらにインシュレーターの置き方も音質に変化を与えます。音質を求める人は様々なインシュレーターを試行錯誤し、自分が聞きたい音にあった物を見つけています。
インシュレーターの選び方
インシュレーターを選ぶうえでポイントとなるのは素材と形状です。もちろん価格も大事なポイントですが、インシュレーターの価格はピンキリなので安い物でも良い物を見つける、逆に安かろう悪かろうな物は避けるために素材と形状に注目するようにします。
素材は密度と硬度と減衰性で選ぶ
インシュレーターに使用される素材は金属製であればステンレス・アルミや合金、木製であればコルク・黒檀、ゴムといった樹脂などがあります。密度・硬度・減衰性という点においては、インシュレーターとしてすべてが満点の単体素材は無く、各メーカーが素材・形状に工夫を重ねています。
自分がどの音域を重視するかによって素材を選ぶことがインシュレーターを選ぶうえでのひとつのポイントだと思います。
素材の密度が高いと音に厚みが出る
出典:amazon.co.jp
密度の高い素材は鉛・鉄・ステンレスといった金属の類です。密度の高い素材で接地面と隔てた方が周囲からの反響を遮断するイメージです。
素材の硬度が高いと音の立ち上りが良い
出典:amazon.co.jp
硬度の高い素材はガラス・鉄・アルミといったものが挙げられます。いわゆる金属系のインシュレーターは鉄を多く含む合金かアルミが主流で、金属系のインシュレーターは高音の伸びを良くします。逆に高音が響き過ぎて、バイオリンなのに金属音がするということもあります。
素材の減衰性が高いと音の分離感が良い
出典:amazon.co.jp
減衰性の高い素材はマグネウシム・鉛・鉄・木材といったものが挙げられます。減衰性が高いと音が響かないので、低音が重なってブレブレに響いたりすることを抑えることができます。
素材の形状は接地面・見た目で選ぶ
出典:amazon.co.jp
インシュレーターの形状には円柱形・四角柱形やスパイク型・シート型などがあります。ある程度の厚みや大きさがあった方が、音質をハッキリとクリアな感じに変化させてくれます。
特に面白いのはスパイク型で、組合せにより音質が変化します。一般的には尖っているスパイクと凹みがあるスパイク受けで構成されています。スパイク受け単体で音響機器の下において使うこともできますし、スパイクと組み合わせることもできます。スパイクも単体で上下両方で使用することもでき、それぞれ音質が微妙に変わってきます。
インシュレーターの形状・置き方の試行錯誤は音質を求める楽しみの一つですが、見た目も軽視できませんよね。部屋のトーンに合ったインシュレーターを選ぶと、音楽を聴くのがより楽しくなりますよ。
耐荷重で選ぶ
出典:amazon.co.jp
商品によっては明確に記載されていない場合もありますが、インシュレーターには上に乗せる物の耐えられる重さがあります。音響機器をたくさん持っている人は結構重ねて置いたりすることもあるので、念のため確認するようにしましょう。
特に木材製のインシュレーターや薄めのゴムシートは変形しやすい為、あまり重すぎる物は置かない方が良いと思います。金属製の物であっても、スパイクが変形したりする懸念がありますので重ね過ぎには注意しましょう。
インシュレーターのおすすめ人気ランキング10選
ここからは現在人気のインシュレーターを調査した結果をランキング形式で紹介します。口コミやレビューが多めの商品をピックアップしていますので、気に入った物が見つかった時は他の人のレビューも参考にしてみくださいね。
第1位 山本音響工芸 ブチルゴム製スペーサー20枚入り GS8
個数:20
耐荷重:-
滑りやすい木製のインシュレーターに合う
片面がテープ、もう片面が滑り止め仕様になっているので、滑りやすい木製のインシュレーターに使用すると機器同士を傷付ける心配もなくなります。単体での緩衝材としての効果は比較的弱いですが、商品名通りスペーサーとして非常に使いやすいサイズ・厚みです。安価で枚数も多いのでとりあえず直置きを避けたい人にもオススメです。
第2位 黒檀 スパイク インシュレータ 6組セット
個数:6
耐荷重:-
低音の引き締め・高音の伸びの効果あり
スパイクとスパイク受けの6個セットながらお手頃価格なので、初めてインシュレーターを使う人や金属製ではない物に手を出したい人にもオススメです。黒檀製なのであまりにも重量のある物は避けて方が良いかもしれません。スパイクの置き方でも音が変わるので、そういった試行錯誤の楽しみ方もできるインシュレーターです。
第3位 オヤイデ インシュレーター 4個1組 INS-SP
個数:4
耐荷重:1個当たり200kg
安定感がありズレにくい
単体・スパイク受けとして使用できます。鉛などよりも一点荷重に強いステンレスを使用しており、長期使用による変形の影響が小さく安定感があります。低音をはっきりさせる安めのスパイク受けを探しているのであればこれを使ってみる事をオススメします。
第4位 REQST レゾナンス・チップ・ゴールド 4個1組 RC-GL
個数:4
耐荷重:-4
スピーカーやACアダプターに貼るだけ
一般的なスパイク型のインシュレーターは音響機器の底面に取り付けますが、レゾナンスのチップは振動が発生するポイントにピンポイントで張り付けるタイプの物です。仕様上は一発で貼るところを決めないといけないので、経験や試行錯誤が必要にはなりますが、コードやACアダプターなど回路の仕組みで振動が発生する部分にも使用することができます。
第5位 サンシャイン ABA 金属製制振シートα 8枚 METAL-FORCE-A
個数:8
耐荷重:-
極薄のシート型でしっかりと振動を抑える
1mmという薄さでありながら床面からの振動をしっかりと抑えて音に分離感に良い影響を与えてくれます。一般的なスパイク型のインシュレーターだと音響機と接地面に隙間ができるのが気になるという人にもオススメです。
第6位 山本音響工芸 黒檀製三角セッティングベース(4個入) PB-22PB-22
個数:4
耐荷重:-
音にハッキリとした明確さを与える
木材の中では高度の高い黒檀を使用しており、金属製インシュレーターには無い制振制で心地よい澄み切った音に変化してくれます。特徴的な三角型ですが、一般的なピン型のよりも接地面が多いので3点置きでも問題なく使用できます。設置位置や向きを変えることで音の変化も楽しめることも良いポイントです。
第7位 wanstar インシュレーター スパイク (8個セット)
個数:8
耐荷重:-
低~高音までスッキリとしたヌケ感
低音から高温まで音をスッキリとした方向に変化させてくれます。反対に音の暖かみやウォーム感も抜けてしまうため、そういった音質が好みの人にはオススメできませんが、スッキリとしたクール系の音が好みの人にオススメです。光沢感のある金色のデザインが黒色の音響機に合いそうです。
第8位 アイシン高丘 【TAOC】 TITEシリーズ インシュレーター(グラデーション鋳鉄)[8個1組] TITE-25GS
個数:8
耐荷重:4個当たり10kg
TAOCインシュレーターのエントリーモデル
炭素を含んだ鉄合金である鋳鉄は、一般的な素材と比較して比重・硬度・減衰性のどれもが高めで、音の厚み・立ち上がり・分離感に良い影響を与えます。大きさはφ50・高さ20mmと小さくはないので、大きめのスピーカー・アンプに使用できます。
第9位 AET インシュレーター 4個 音質重視 VFE8015H
個数:4
耐荷重:-
面積・厚みが大きく低音重視
こちらの商品は10位の商品と比べて、面積が4倍、厚みが3倍あり、同様にVFEマテリアルを使用しているので耐久性には一定の品質があります。インシュレーターの接地面積が大きく、厚みがある方が低温が出やすいという傾向があるので、高温を重視する人にはオススメできませんが、低音をじっくり味わいたい人にはオススメです。
第10位 AET インシュレーター 4個 高音質重視セッティング VFE4005U
個数:4
耐荷重:-
長期間の使用にも耐える素材を採用
粘性の高いジェル素材を発砲させて作られたVFEマテリアルは、もともと軍需・工業用に用いられた物の為、一定の耐久性があり劣化が少ない素材です。優れた振動吸収性能は音響機器に対して高い効果を発揮し、目的外の音である「かぶり」を防いでくれます。
山本音響工芸 ブチルゴム製スペー…… 701円 黒檀 スパイク インシュレータ 6組…… 2,098円 オヤイデ インシュレーター 4個1組…… 1,420円 REQST レゾナンス・チップ・ゴール…… 2,800円 サンシャイン ABA 金属製制振シー…… 2,310円 山本音響工芸 黒檀製三角セッティ…… 794円 wanstar インシュレーター スパイ…… 3,190円 アイシン高丘 【TAOC】 TITEシリー…… 9,381円 AET インシュレーター 4個 音質重…… 3,075円 AET インシュレーター 4個 高音質…… 1,160円おすすめの商品一覧
製品 最安値 評価 リンク 3.8 4.1 4.27 4.15 4 4.6 3.6 4.84 4 4.5
まとめ
インシュレーターは使ってみると音質の変化が分かります。確かにその変化には好みもありますし、流す音楽の好みも人によって違いますよね。今回紹介した選び方を元にどういった音を良くしていきたいかを決めてインシュレーターを選んで頂ければと思います。