ノギスは、部品などの外径・内径・深さ・段差を測定する場合にとても有効な工具ですが、測定物の形状や測定箇所に合わせて使い分けが必要なことをご存知でしょうか?種類も多くアナログ・デジタル・ダイヤル式のほか、標準・ピッチ・両丸口・インサイド型など様々です。
ミツトヨ・シンワ測定など大手測定機器メーカーのノギスは、精密部品工場などものづくりの現場で広く利用されており、またノーブランド品は、安価で機能にも優れているためDIY用として人気があります。
ノギスは対象物に測定できるものを選ぶことが重要ですが、加えて読み取り可能な最小数値や機能の充実度、メーカーなども考慮すると失敗が少ないです。そこで今回はノギスの正しい使い方や選び方と共に、おすすめ人気商品10選などもご紹介していきたいと思います。
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ノギスとは
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ノギスとは、部品などの外径・内径・深さ・段差が測れる器具のことで、アナログ式では最小0.05mm、デジタル式では0.01mmまで測定が可能です。構造はシンプルですが、ホコリなどが付着すると正確に測定できないほど繊細な器具でもあります。
メインスケール(主尺)の上下にはインチ・センチの目盛りがあり、先端部分の下部にはジョウが付いています。また、上部にクチバシが付いているものあります。このジョウ・クチバシは固定されており動かすことはできません。ジョウは主に外径測定時に、クチバシは内径測定・段差測定時に使用します。
メインスケール上にはバーニアスケール(副尺)が刻まれた移動可能なスライダがあり、そこにもインチ・センチが刻まれています。スライダには移動側のジョウとクチバシが付いており、製品によっては深さ測定ができるデプスバーも付属しています。
ノギスの使い方
ノギスを正面に持って親指でスライダを移動させ、測定物を挟みます。その際、強く挟むと対象物を傷付けたり測定に誤差が生じるため、軽く挟むようにしてください。測定の際には、対象物に対してノギスが直角になっていることも確認しましょう。ここからは、読み方を例を挙げてご説明します。
対象物を挟んだ状態で主尺の1と副尺の0が合致していれば、対象物は10mmです。主尺の1と副尺の0がずれていれば、主尺と副尺との合致点を探します。主尺1に対して副尺0より右へわずかにずれ合致点が副尺4の場合、その対象物は主尺10mm+副尺0.4mm=10.4mmとなります。
今度は左にずれた場合です。主尺1に対し副尺0が主尺9mmと10mmの間にあり合致点が副尺7の場合、主尺は9mmですからこの対象物は、主尺9mm+副尺0.7mm=9.7mmとなります。デジタル式やダイヤル式はすぐに数値が分かりますが、アナログ式はこの読み方で数値を出します。
ノギスの選び方
元々ノギスはアナログ式が一般的でしたが、技術が進歩したことによって現在ではデジタル式も登場しています。また、部品の形状も多種多様にあることから、ノギスの形状も多様化しています。
ノギスの扱いに慣れている方ならば測定物に合わせて使い分けることが可能ですが、慣れていない方にはノギスをどのように選んだらよいか迷ってしまいますね。そこで、ここからは失敗しないノギスの選び方についてご紹介していきます。
形状で選ぶ
ノギスは、測定物の形状や測定箇所に合わせて使い分ける必要があるため、その形状も1つではありません。
例えば、「ノギス」として広く知られている形が標準型で、ものづくりの現場からDIYまで幅広く利用されている種類です。その他にもピッチ型・両丸口型・インサイド型など、あまり見かけない種類もあります。
ここでは、ノギスの形状に合わせた選び方として、どのような測定物や測定箇所に適しているかを詳しくご紹介します。
一般的な標準型
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精密部品メーカーの現場からDIYまで、幅広く利用されているのがスタンダードタイプの標準型です。標準型の特長は、対象物を様々な角度から測定できる点にあります。
ジョウの部分では対象物の外径が測定でき、クチバシでは内径と段差が測定できます。更に、メインスケール後方のデプスバーでは深さ測定も可能です。ただし、種類によってはデプスバーが付いていないこともあるため、深さ測定をする方は選ぶ際に注意しましょう。
主尺の長さにも種類があり、主流なのは100mmや150mmタイプです。100mmタイプならば90mm程度の対象物も測定できますが、主尺に余裕がなくなるため持ちにくくなります。従って、対象物が主尺の長さギリギリの場合では、対象物より余裕がある長さのものを選んでくださいね。
穴の中心測定はピッチ型
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穴がいくつか開いている部品では、穴と穴の中心間距離を測定することもあります。この場合、標準型ではジョウが左右対称ではなく先端も内側に寄っているため、穴の中心を捉えることができず正確な測定ができません。
その点ピッチ型ノギスは、1つのジョウが左右対称で先端も中心にあります。そのため、対象物の穴の中心を捉えることができ、穴の中心間を正しく測定することができます。
ピッチ型にも種類があり、板型ジョウタイプや円錐型ジョウタイプ、固定ジョウは標準型で移動ジョウが円錐型という特殊なタイプもあります。板型タイプや円錐型タイプの固定ジョウは、固定ネジを緩めることで上下に移動できるため、穴と穴の間に段差がある場合でも測定ができて便利ですよ。
くびれた形の測定は両丸口型
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ジョウとクチバシが特徴的な形状をしている両丸口型は、標準型などのストレートジョウでは測定できない特殊形状の部品に適しています。
例えば、側面にくびれがある部品の外径測定をしたい場合には、両丸口型のジョウを使えばうまく測定ができます。また、袋穴がある深部内径の測定には両丸口型のクチバシが最適です。湾曲したジョウが部品の凸部分に当たらないため、正確な測定ができるわけです。
対象物が特殊形状の部品で標準型で測定ができないと困っている方は、両丸口型を使ってみると問題を解決できる可能性があるので、検討してみてはいかがでしょうか?
内側の測定はインサイド型
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インサイド型は内径を専門に測定するノギスのことで、標準型のクチバシがジョウのように細長く伸びた形状をしています。対象物の形状によりジョウの先端が外側に鋭いもの、L字型のものと使い分けが可能です。
ジョウの先端が外側に鋭いものは、底部に段差がある対象物の深部測定に適しています。また先端がL字型のものは、内径にくぼみがある特殊形状部品の内側ポイント測定に適しています。
使い方は、ジョウを対象物に差し込み、内径の幅に合わせスライダを広げます。標準型と同様に、副尺目盛りの0が本尺目盛りのどこにあるか特定し、ピッタリでない場合は副尺目盛りで1mm以下の数値を読み取って判断します。
タイプで選ぶ
ノギスは測定物の形状に合わせた選び方の他に、タイプで選ぶ方法があります。ノギスのタイプにはアナログ式・デジタル式・ダイヤル式の3種類があり、それぞれ特長が異なります。
一見すると、デジタル式のほうがすぐに数値が出るので使い勝手が良いように感じますが、アナログ式にもデジタル式にはない良さがあります。ここでは、アナログ式とデジタル式の特長を詳しくご紹介していきますね。
定番で壊れにくいアナログ式
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昔から使用されているタイプがアナログ式ノギスです。アナログ式の大きな特長は、バーニアスケールを使って1mm以下の数値を読み取る点にあります。アナログ式を使用する場合には、本尺目盛りと副尺目盛りの読み取り方を把握していなければなりません。
また、読み取り方を把握していても、多種類の部品測定をすることで勘違いを起こし、寸法を間違えてしまう可能性も考えられます。そのため、毎回慎重に測定する必要があり、1回の測定に時間がかかりがちです。
ですが、アナログ式はデジタル式のように、電池交換や故障などで測定不能になることがありません。また軽量なので作業着のポケットに入れて携帯できる手軽さがあり、プロの中にはあえてアナログ式を愛用している方もいるほどです。
一目でわかるデジタル式
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デジタル式の最大の魅力は、対象物を挟めばすぐに測定できる点にあります。アナログ式のように、勘違いでの測定間違いがないほか測定時間も一瞬です。また、最小読取値が0.01mmとアナログ式より細かいので、より細かい測定値を出したいときにおすすめです。
ただ、最小読取値が0.01mmとなっていてもメーカーでは±0.2mmまでしか保証していません。これは主尺とスライダとの間にすき間があるためです。ジョウを押す力によりスライダに傾きが起こり、どうしても実際寸法との間に誤差が生じてしまいます。これはデジタルノギスでも起こることです。
ですが、液晶画面が見にくい場所での測定に便利なホールド機能、比較測定・間接測定に便利なゼロセットスイッチなど、便利機能が色々搭載されていて測定がスピーディに行える点は大きな魅力だと言えます。
標準とデジタルの間をとったダイヤル式
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アナログ式とデジタル式の魅力を兼備えたのが、ダイヤル式ノギスです。アナログ式のようなバーニア目盛り付きのスライダではなく、時計のような丸いダイヤルが付いている点が大きな特徴で、このスライダを見ればひと目でダイヤル式と分かります。
1mm以下の数値を0.02mm~0.01mmという高い精度で読み取れるほか、ダイヤルを見れば1mm以下の数字が一目で確認できるようになっています。ここで、最小読取値0.01mmタイプの読み方を、例を挙げてご説明していきます。
スライダの左端が本尺目盛りの32と33の間にあり、ダイヤルが64を示したとします。この場合本尺目盛りは約32mm、ダイヤルは0.64mmです。よってこの対象物は、32mm+0.64mm=32.64mmとなります。ダイヤル式は、アナログ式の煩わしさやデジタル式の電池交換がいらないのが最大の魅力です。
機能で選ぶ
デジタル式で少しご説明しましたが、ノギスには様々な便利機能が搭載されたものもあり、より使い勝手の良い製品が多く登場しています。
機能でノギスを選ぶ場合には、ゼロセットスイッチ・ホールド機能・スケール汚れ検出機能・電池電圧低下警報・外部出力機能などが搭載されているかで判断すると、快適でスムーズな測定が行えるでしょう。
変則的な測り方に便利なゼロセットスイッチ
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ものづくりの現場では、2つの対象物の寸法を比較したいときなどもあります。そんな時に役立つのがゼロセットスイッチです。INC(インクリメンタル)機能とも呼ばれ、デジタル式のほとんどに搭載されている便利機能の1つです。
デジタル式の液晶画面にある「ZERO」ボタンを押すことで、任意な位置で表示をゼロに戻すことができます。それから比較したい対象物を測定することにより、基準対象物と比較対象物の差を測定することができます。
この機能を使えば測定値をメモして差を計算するという手間が省けるほか、計算ミスなどもないので非常に便利です。この機能は、DIYで木材の組み立てなどをする方にも使える便利な機能だと言えます。
測りづらい場所に便利なホールド機能
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デジタル式の中にはホールド機能が搭載されているものがあります。この機能を使用すれば、液晶画面を直接確認できないような場所の測定などで役立ちます。
例えば、測定場所が暗く液晶画面が見づらいとき「HOLD」ボタンを押すことで、測定時の数値を保持することができます。一度HOLDボタンを押せば、ジョウを開閉しても数字が変わることはありません。
液晶画面が見えづらい場所にある対象物を測定する際には、このホールド機能を搭載したノギスを選ぶことをおすすめします。
メンテナンスを簡単にするスケール汚れ検出機能
ノギスはシンプルな構造ながら、スケールが少しでも汚れていると正確な数値を出せない繊細な測定器具です。そのため、使用前にはスケールの汚れをチェックすることが大切です。
とは言え、回数が少なければ毎回の汚れチェックも可能ですが、工場など生産数が多い現場ではその都度汚れチェックをするのは大変ですね。そのようなときに役立つのがスケール汚れ検出機能です。
この機能は、スケールに汚れがあるとそれを感知して、液晶画面に「ErrC」というエラー非メッセージを表示します。これにより、一発でスケールに汚れがあることを確認できるわけです。この便利機能はミツトヨ製品に搭載されているので、気になる方はチェックしてみてくださいね。
急な電池切れを防ぐ電池電圧低下警報
デジタル式では定期的な電池交換が必要ですが、そのタイミングが分からないと困りませんか?特に、スピーディーな測定が求められる時に電池切れを起こしては、大幅に時間をロスすることになりますね。
そんなときに役立つ機能が、電池電圧低下警報です。これは、デジタル式の電池残量が少なくなった際、液晶画面に「B」マークを表示して電池消耗を知らせてくれる機能です。
Bマークは電池切れを起こす前に表示されるため、その時点で交換すれば測定不能を起こすことはありません。事前に電池交換のタイミングが分かっていると、測定中に困ることもありませんね。
測定値をデータする外部出力機能
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工場では、ノギスで測定した数値をデータ化して保存しておくことで、その後の部品生産に役立つこともあります。ですが、測定の度にメモを取ったりするのは大変ですね。そのようなときには、外部出力機能を搭載したデジタルノギスをおすすめですよ。
これは主にミツトヨ製品に搭載されている機能で、オプションの接続ケーブルを使ってノギスとパソコンなどの端末を接続します。例えば、パソコンに測定データをインポートする場合、1chのUSBケーブルを使って接続します。
また、測定しながらデータとインポートしたいときなどには、ワイヤレスでデータを送ることができるミツトヨの継続データワイヤレス通信システム「U-WAVE」を利用すると良いでしょう。
ノギスのおすすめ人気ランキング10選
ここからは、今どんなノギスが売れているのかが分かる「おすすめ人気ランキング10選」をご紹介していきたいと思います。
選び方でタイプを絞っても、様々なメーカーから販売されていると再び迷ってしまいますね。そんな時に、このランキングを参考にして製品を絞っていきましょう。
1位 TACKLIFE デジタルノギス 150mm DC01
タイプ:デジタル式
サイズ:267mm×97mm×35mm
測定範囲:0~150.0mm(最小読み取り0.1mm)
機能:ゼロセット機能/オートパワーオフ/LCD液晶画面/内径・外径・深さ・段差測定可能/デプスバー付き
大型LCD画面で見やすく多機能が大人気!
デジタル式の標準型ノギスで、150mmあり対象物が比較的大きくても測定ができます。クチバシ・デプスバー付きなので基本の4測定が可能なほか、ゼロセットスイッチも付いているため比較測定や間接測定も可能です。
低価格のデジタルノギスもありますが、この製品も低価格ながらLCD液晶画面を採用しており、目にもやさしい設計となっています。画面も大きく数字も見やすいので、視力の低い方にもおすすめです。カーボンファイバー製で軽く、対象物に傷を付けることもありません。
ノーブランド品ながら、販売元による2年間保証に加え24か月の安心サポートサービスも受けられるので、安心して使用することができます。値段においては、amazonで通常1,999円のところ現在35%OFFの1,299円となっており、購入するなら今がチャンスですよ。
2位 デジタルノギス 150mm 専用ケース 電池2個付き
タイプ:デジタル式
サイズ:240mm×77mm×15mm
測定範囲:1mm~150mm(最小読取値0.1mm)
機能:ゼロセット機能/オートオフ/スライドでオートオン/単位変換(ミリ⇔インチ)/内径・外径・深さ・段差測定可能/デプスバー付き
デジタル式で低価格が好評
デジタル式の150mm標準型ノギスで、ゼロセットスイッチ・単位切り替え・オートオフなど機能性にも優れています。またデプスバー付きで基本の4測定も±0.1mmの精度で行えるほか、プラスチック製で軽く対象物を傷つけることもありません。
ノーブランド製品ではありますが、多機能なうえ交換用の電池が2個、専用ケースも付いているため値段も高めのように感じます。しかし、値段は700円台~と非常にコストパフォーマンスが高い製品だと言えます。
精密部品などの測定では、±0.01mmの精度のノギスが適していますが、DIY用では±0.1mmの精度でも十分です。またノギスは必要な時にしか使用しないことが多く、低価格なものでよいわけです。実際に購入した方も普段使いで購入していることからも、DIY用として最適な製品ですよ。
3位 ゴシェール デジタルノギス 150mm
タイプ:デジタル式
サイズ:242mm×91mm×28mm
測定範囲:0~150.0mm(最小読取値0.01mm)
機能:ゼロセット機能/LCDリアルタイム表示/内径・外径・深さ・段差測定可能/単位変換機能/デプスバー付き
リーズナブルながら使いやすさで人気!
高精度・高品質の製品は、何も大手メーカー製だけではありません。リーズナブルな値段ながら、見やすい液晶画面と搭載機能の多さで人気なノギスもあります。それがこの標準型デジタルノギスです。
メインスケールは目盛りがハッキリと表示されるため、ひと目で測定値を確認できます。アナログ式のようにバーニアスケールの読み違いなどが起こらないので、ノギスに使い慣れていない方でも簡単に測定できます。
外径・内径・段差測定が可能なうえ、デプスバー付きで深さ測定も行えます。また、最小読取値0.01mm・誤差0.01mm~0.03mmと精度が高いため、コストパフォーマンスも高いです。個人だけでなく、仕事で頻繁に使用するプロの方でも満足できるでしょう。
4位 ミツトヨ デジタルノギス CD-20APX
タイプ:デジタル式
サイズ:290mm×50mm×16mm
測定範囲:0~200.0mm(最小読取値0.01mm)
機能:ABS(アブソリュート)測定機能/INC(イクリメンタル)測定機能/スケール汚れ検出機能/電池電圧低下警報/外部出力機能/ホールド機能/デプスバー付き
多機能で機能性重視の方におすすめ
数あるデジタルノギスの中でも、選び方でおすすめした機能がいくつも搭載されています。ゼロセットスイッチやホールド機能はもちろん、スケール汚れ検出機能・電池電圧低下警報・外部出力機能も搭載されています。機能性でノギスを選びたい方には特におすすめです。
機能はこれだけではなく、他にもABS(アブソリュート=絶対原点)機能も付いています。これは、絶対原点が決められているため電源ONのたびにゼロセットする必要のない便利な機能です。更に「ORIGIN」スイッチ(原点スイッチ)を押すことで、絶対原点を変更することも可能です。
ものづくりの現場では測定結果をデータ化しますが、ミツトヨ製なので専用USBケーブルを揃えれば、測定データをパソコンにインポートすることも可能です。作業工程がスムーズに行えると生産能力もアップするので、精密部品メーカーの方は一度検討してみてはいかがでしょうか?
5位 シンワ測定 プラスチックノギス ポッケ 100mm 19515
タイプ:アナログ式
サイズ:161mm×58mm×8mm(梱包サイズ)
測定範囲:0.1mm~100mm(最小読取値0.1mm)
機能:外径・内径・深さ・段差測定可能/ポリカーボネート製/デプスバー付き
わずか15gの超軽量コンパクトタイプ
アナログ式の標準型ノギスですが、素材はポリカーボネート樹脂でできており重さ15gと非常に軽量です。そのため、ポケットにもスッポリ入り重みを感じることもありません。メインスケールの後方には穴が開いているので、ストラップを通して携帯することもできて便利です。
金属製の場合、ジョウで挟んだ際に対象物を気付けてしまうこともあり、真鍮などの傷が付きやすい部品には使用できない場合もあります。ですが、このノギスならば金属製のように傷を付けることもないため、どんな精密部品などにも使用できます。
また、水に濡れてもデジタル式のように壊れたり金属製のように錆びたりしないので、使用頻繁の少ないDIY用としてもおすすめですよ。
6位 ミツトヨ ロングジョウ 長尺ノギス C50L
タイプ:アナログ式
サイズ:718mm×308mm×56mm(梱包サイズ)
測定範囲:0~500.0mm(最小読取値0.05mm/最小内側測定値20mm)
機能:外径・内径測定可能
測定箇所が深め、径が大きめの対象物に最適
一般的な標準型ノギスのジョウよりも長めになっているのが、この長尺ノギスの大きな特徴です。大手測定器メーカーミツトヨ製のアナログ式で、誤差は±0.13mmと精度も高いです。測定範囲は500mmまであるので、測定位置が深めの対象物以外に大径の対象物も測定できます。
この長尺ノギスは、主に大きい対象物の外径と内径を測定するための特殊ノギスです。そのため、一般的な標準型のように段差や深さ測定はできません。従って、DIYではなく工場向きのノギスと言えます。
7位 シンワ測定 ポケットノギス 100mm 19518
タイプ:アナログ式
サイズ:157mm×52mm×7mm
測定範囲:0.1mm~100.0mm(最小読取値0.1mm)
機能:外径・内径・深さ・段差測定可能/ステンレス製/デプスバー付き
ポケットサイズで携帯に便利
100mmサイズのアナログ式コンパクトノギスで、重さも39gしかないので作業着のポケットに入れて携帯することができます。測定機器メーカーのシンワ製で誤差も±0.1mmなので、精密部品工場での試作品測定時などでも役立ちますよ。
ステンレス製のアナログ式なためバーニアスケールの読み方を把握する必要がありますが、デジタル式のように水に濡れても壊れることがないので、洗浄後すぐの部品検査にも使用できて便利です。
ただし、金属製なのでジョウを強く挟んでしまうと対象物を傷つけしまうこともあるため、慎重に測定するようにしましょう。
8位 シンワ測定 デジタルノギス ホールド機能付600mm 19987
タイプ:デジタル式
サイズ:626mm×169mm×20mm
測定範囲:0.01mm~450mm(最小読み取り0.01mm)
機能:ホールド機能/ABS測定機能/プリセット機能/微動送り機構付き/外径・内径・段差測定可能
ロングスケールで大きい対象物でもOK
ノギスで測定する対象物は、主に手のひらサイズ以下の小さい部品などですが、場合によっては大きなものを測定することもあります。このような場合には、メインスケールの長さが600mm(60cm)あるこのデジタルノギスがおすすめです。
安心のシンワ測定製の標準型ノギスで、ゼロセットスイッチによる比較・間接測定、表示が見えなくても数値を保持できるホールド機能、基準点(ゼロ点)に0.01mm単位で数値を加減できるプリセット機能など、様々な便利機能が搭載されています。
デプスバーは付いていないため深さ測定はできませんが、その他基本の3測定については最小読取値0.01mmと精度は高いです。
9位 シンワ測定 デジタルノギス ホールド機能付き 15cm 19975
タイプ:デジタル式
サイズ:235mm×77mm×15.5mm
測定範囲:0.01mm~150.0mm
機能:ゼロセット機能/ホールド機能/デプスバー付き/外径・内径・深さ・段差・比較・間接測定可能
ホールド機能付で測定場所を選ばない
デジタル式の標準型ノギスです。基本の4測定ができるほか、ゼロセットスイッチ付きで比較・間接測定も可能となっています。また、ホールド機能も付いているので、液晶画面が見えづらいところでの測定も行えますよ。
従来品は、防水仕様が施されていなかったため水に濡れると壊れてしまいましたが、この機種は防滴仕様が施されており、水濡れてもふき取ることで今まで通りに使用できます。値段は高めですが、測定メーカーのシンワ製品なので安心して使えます。
10位 1stモール デジタルノギス 大型液晶 150mm ST-A006
タイプ:デジタル式
サイズ:235mm×15mm×3.5mm
測定範囲:0~150.0mm(最小読み取り0.1mm)
機能:ゼロセット機能/単位変換/デプスバー付き/内径・外径・深さ・段差測定可能
リーズナブルなのに多機能
アナログ式の場合、目盛りが細かすぎて測定環境によっては見にくいこともあります。このノギスはデジタル式で画面も大きいので、計測数値を簡単に読み取ることができます。標準型で外径・内径・深さ・段差の4測定が可能で、ゼロセットスイッチも付いています。
ノーブランド品なため精度が気になるかもしれませんが、最小読取値は0.01mmとメーカー製品と同等レベルなので安心して使えます。良心的価格ですので、DIY用としてピッタリです。
TACKLIFE デジタルノギス 150mm DC01 999円 デジタルノギス 150mm 専用ケース …… 666円 ゴシェール デジタルノギス 150mm 2,399円 ミツトヨ デジタルノギス CD-20APX 14,334円 シンワ測定 プラスチックノギス ポ…… 417円 ミツトヨ ロングジョウ 長尺ノギス…… 53,768円 シンワ測定 ポケットノギス 100mm …… 590円 シンワ測定 デジタルノギス ホール…… 26,400円 シンワ測定 デジタルノギス ホール…… 3,889円 1stモール デジタルノギス 大型液…… 1,550円おすすめの商品一覧
製品 最安値 評価 リンク 3.8 3.8 4.4 4.25 4.23 5 4.11 3.2 4.7 4
ノギスのメンテナンス
ノギスを使用する場所としては、精密部品工場やDIYの作業場などものづくりの現場が多く、金属の切削クズや木材のクズ、水など様々な汚れがあったりします。そんな環境で精度の高い測定値を出すためには、定期的にノギスのメンテナンスを行うことが重要となります。
ノギスはシンプルな作りではありますが、メインスケールに小さなホコリが付着しただけでも測定不能になったり、正確な数値を出せない場合があります。そのため、スライダの動きがスムーズか・ゼロ点が合致するか・ジョウから光が漏れないか・デプスバーが合致するかを確認しましょう。
スライダの動きの悪いときにはオイルストーン(油砥石)で本尺の汚れを落とします。ゼロ点は、副尺目盛りの0と10が本尺目盛りと合致しているかを確認してください。ジョウは、閉じた状態で光にかざした際、光が漏れていないことを確認します。デプスバーは、垂直に立てた状態で0と10が本尺目盛りと合致しているかを確認しましょう。
まとめ
いかがでしょうか?ノギスには標準型以外に、特殊形状の対象物に合わせて様々な形のものがあり、選ぶ際にも何を測定するかを明確にしておくことも大切です。また、どのような機能を重視したいかも加えてリストアップしておくとよいですね。
この選び方とランキングでご紹介した製品を参考にしていただければ、自分の希望に合ったノギスを見つけることができるでしょう。