運転中にぬかるみや深い雪にはまってスタックしてしまったり、急に故障して道路に立ち往生してしまったときに使う牽引ロープ。どの商品も同じというわけではなくロープやフックの形状、破断張力などの耐久性や長さも異なります。
そこで今回は、車用牽引ロープの選び方とおすすめ人気ランキング10選を紹介します。軽自動車やトラックなどの大型車に対応している商品の紹介はもちろん、意外と知られていない牽引ロープの使い方も紹介するので、ぜひチェックしてみてくださいね。
目次
この記事でおすすめする商品
車用牽引ロープの使い方
冒頭でも紹介しましたが、牽引ロープを使うときはスタックや急な故障が起きた緊急時です。使う機会もあまりないため、正しい使い方を知っている方も少ないのではないでしょうか。緊急時となると冷静な行動ができないもの。なので、あらかじめ使い方を把握しておきましょう。
まず、持っている車のどこに牽引ロープを取り付けるフックがあるか確認しておく必要があります。ほとんどの車はバンパー付近のカバーの中に備え付けられていますが、正確な場所を特定しておきたいのであれば、車両マニュアルを参照してください。
車両にあるフックを見つけた後は、牽引ロープを取り付けます。その際は、まっすぐでねじれていないことを確認しておきましょう。取り付けたら、牽引される車よりも重量のある車で牽引します。
車用牽引ロープを使う際の注意点
車を引っ張りながら道路を走るため、牽引をしているときは細心の注意を払わないと大きな事故に繋がる危険性があります。一番重要なことは、周囲の車に牽引していると気づかせること。なので、派手な色のロープを使うなど周囲に気付かれる工夫をしましょう。
また、中には白い布が付属で入っている商品もあります。この白い布はロープの間に付けることで周囲に牽引していることを気付かせるためのもの。なので、商品に付属で入っていた場合は必ず使うようにしてください。
応急処置になるロープの結び方
スタックや車の急な故障で牽引が必要になる場面はいつ来るかわからないもの。そんなときに牽引ロープがない場合も十分に考えられます。なので、応急処置となるフックを使わないロープの結び方も覚えておきましょう。
おすすめの結び方は、もやい結びと言われる船を岸に止める際に使われるような結び方です。引っ張っても結び目が縮まずに簡単に解けることが特徴。ただ、牽引用のロープではないロープを使うと千切れやすいので注意が必要です。
車用牽引ロープの選び方
それでは、ここから牽引ロープを選ぶ際に重要になるロープ種類やフックの形状、耐久力や長さなどのポイントについて、それぞれ詳しく解説していきます。
ロープの種類で選ぶ
牽引ロープの種類には伸縮タイプ、ベルトタイプ、ワイヤータイプの3種類があります。それぞれ特徴や注意点が違うため、把握した上でどれがいいのか選ぶようにしましょう。
引き始めの衝撃を和らげる伸縮タイプ
伸び縮みすることで引き始める際の衝撃を緩和してくれる伸縮タイプ。また、自車と牽引車の車間距離が詰まってしまった場合に自動でロープが縮むため、地面を擦るリスクを軽減するという特徴もあります。
ただ、牽引する際に徐々に引っ張る必要があるためコントロールが難しいというデメリットも。一般道路などで車を牽引することを想定している方におすすめのタイプです。
軽くて扱いやすく収納性も優れているベルトタイプ
素材にナイロンなどの化学繊維を使っているため、軽量で扱いやすいのが特徴のベルトタイプ。また、丸めて収納しやすいため収納に場所を取らないということもメリットです。
ただ、他の2つのタイプに比べて汚れが付着しやすい面もあるので、頻繁に使用する場合や長期間の使用には適していません。なので、緊急時の備えとして車に常備しておきたいけどスペースを取られたくないという方におすすめの商品です。
強い力で一気に引き上げることができるワイヤータイプ
強い力で一気に引くことができるのが特徴のワイヤータイプ。ぬかるみや雪に埋もれてスタックしまったときは強い力で引っ張る必要があるため、こちらのタイプが適しています。
ですが、スタックした車を牽引して走行する際に一気にアクセルを踏んでしまうと、強い衝撃が加わり車両が破損する可能性があります。なので、ワイヤータイプを使って牽引するときはアクセルの加減に注意してください。
車を牽引するどんなシチュエーションでも対応できる牽引ロープが欲しいという方は、こちらのタイプを備えておくことがおすすめですよ。
フックの形状で選ぶ
牽引しているときにフックが外れてしまうと大きな事故に繋がる可能性もあるので、必ずフックが外れないような形状を選ぶようにしましょう。ここでは、外れ止め機能付きフックとシャックルについて紹介します。
取り付けが簡単な外れ止め機能付きフック
外れ防止機能付きフックは、ただ引っ掛けるだけのフックとは違い、引っ掛けた箇所が外れにくいような構造になっている形状のことを言います。取り付けも比較的やりやすいことが特徴。出来るだけ簡単に使える牽引ロープを探している方におすすめの形状です。
ネジやナットを使って固定するシャックル
通常のフックと違いネジやナットを使って固定する形状のフックを指すシャックル。他のフックに比べると圧倒的に外れにくく、しっかりと車両とロープを固定してくれるため安心感はシャックルが1番ですよ。
牽引するときに通常のフックだとどうしても心配になってしまう方は、こちらのシャックルがおすすめです。ただ、頑丈なシャックルだからといって強く引っ張りすぎてしまうと、取り付けた車が力に耐えられなくなり破損する可能性があるので注意してください。
耐久力を確認
牽引ロープの耐久力には、ロープに加わる力の限度を表す破断張力とロープが耐えられる重さの限度を表す耐荷重の2種類があります。
使用する場面によってどちらの耐久力に注目するか変わるので、ここでしっかりと確認していきましょう。
スタックした車を引き上げる脱出用は破断張力に注目
ぬかるみなどにはまってしまい抜け出せない状態の車を引き上げる脱出用に使う場合では破断張力を確認するようにしてください。破断張力とは、引っ張っているときに牽引ロープが耐えられる重さがどれくらいかを表したものです。
ジムニーのような軽自動車には2t、ミニバンのような普通乗用車には3t、トラックのような大型車には5t以上の破断張力があるものがおすすめ。緊急時用に車に常備しておきたいのであれば、ある程度の車に対応できる5t以上を選んでおくと安心ですよ。
ただ、ロープの破断張力ギリギリの車両重量だと引っ張る力も加わるため千切れてしまう可能性があります。なので、車両重量よりも余裕がある破断張力を持ったものを使うようにしましょう。
故障した車を牽引する場合は耐荷重に注目
耐荷重はロープが耐えられる重さを表しています。なので、運転中に車が故障して道路で立ち往生してしまって牽引が必要になったような場面では耐荷重をチェックしましょう。
牽引ロープの耐荷重は、車の車両総重量と照らし合わせて確認します。車両総重量は、車両重量+乗車定員数×55㎏の式で計算することができますよ。
長さで選ぶ
長さに関して注意してほしいのは、牽引する際は5m以内の間隔で行わなくてはいけないと法律で定められているということ。なので、牽引ロープの長さは4.5メートルを超えないようにしましょう。使いやすさを考慮すると3m程度の長さがおすすめですよ。
長すぎるとロープを擦ってしまったり、上手くカーブを曲がれないなどの問題が生じます。一方、短すぎると牽引している際に車同士でぶつかってしまう危険性があります。販売されている牽引ロープは4m前後のものが多いですが、念のために長さは確認しましょう。
また、牽引する車と故障車の後端までの長さにも注意が必要です。牽引は2台まですることができますが、牽引する車の前端から故障車の後端までが25m以内と決まっているので注意してください。
車用牽引ロープおすすめ人気ランキング10選
ここまでは車用牽引ロープの使い方や選び方について紹介をしましたが、実際に人気の商品はどのようなものか気になっている方も多いのではないでしょうか。
そこで、ここからは車用牽引ロープのおすすめ人気ランキングをご紹介していきます。それぞれの商品についても詳しく紹介していくので、ぜひ参考にしてくださいね。
1位 Emerson(エマーソン) けん引ロープ3t EM-373
長さ:4m
破断張力:50kN
重量:1020g
たるみのない軽量かつコンパクトな牽引ロープ
Emersonのけん引ロープは、たるみや踏みつけがないので安心して使用できます。軽量でコンパクトに収納ができますが、伸縮タイプのため、牽引する際は平坦な路上でしか使用ができないので注意が必要です。
また、4mという長すぎず短すぎない長さで使い勝手も抜群。破断張力も5tあるので、普通自動車やミニバンに乗っている方は持っていて損はありませんよ。
2位 Easma(エスマ) 最大破断力12t 牽引ロープセット
長さ:5m
破断張力:12t
重量:1700g
最大破断張力が12tで幅広い車に対応
Easmaの牽引ロープは、自力で走行が出来ない車にも対応できる耐久性があります。Dシャックル式のフックのため外れる心配もなく安心して牽引が可能です。
また、普通車だけではなく、大型ミニバン等にも対応が可能で、 大型車を牽引する可能性がある方におすすめです。
3位 HASHI-KEN [ 橋研 ] SOFT CAR ROPE [ ソフトカーロープ ]
長さ:1.5m~3.6m
破断張力:3t
重量:640g
6~10倍の伸縮性がある国産メーカーの初心者向けロープ
HASHI-KENの牽引ロープは、独自製法で編み込まれたナイロンテープを素材としており一般的なロープに比べても高い伸縮性が特徴です。そのため、高度な牽引テクニックがなくても安心して使用できます。
また、ナイロン製のため非常に軽く取り扱いがしやすいのも特徴。初めて牽引ロープを買うという方におすすめの商品です。
4位 KAKETE(カケテ) 汎用牽引ロープセット
長さ 5m:5m
破断張力:9t
重量:1.28kg
耐久性に強いナイロン製
KAKETEの牽引ロープは、優れた耐久性が特徴です。U字シャックルをフックに掛けるだけで取り付けができるので簡単にセッティングができます。
また、反射テープが同梱しているので、夜間でも安心して利用可能な点も特徴です。夜に運転することが多い方は、夜の非常時に備えたこちらの商品がおすすめですよ。
5位 meltec(メルテック) 車載用 緊急時対応4点セット #990
長さ:1.4m~3.8m
破断張力:2t
重量:1.72kg
ブースターケーブル付きでバッテリー上がりにも対応
meltecの牽引ロープは、緊急時に役立つ4点セットが専用バッグに入っており、車載用に適しています。また、ブースターケーブルがセットになっているので、バッテリーが上がってしまった際に対応可能です。
ブースターケーブルは12V用50A対応で、長さ3.5mと安心して使うことができます。車のバッテリー上がりや牽引しないといけない状況などのトラブル全般に対応できるようにしたい方にはおすすめの商品です。
6位 Besline 牽引ロープ
長さ:4m
破断張力:5t
重量:850g
長く使えて取り付けも簡単
Beslineの牽引ロープは鋼が素材となっているので、破断張力5tと大きく強い耐久性があります。耐摩擦G字シャックルフック付きのため、取り付けが簡単で外れにくい安心設計です。
表面が磨かれているので、通常のステンレス鋼と比較して耐久性があり、耐腐食性を備えています。長く使いたいと思っている方におすすめです。
7位 HAYOMI(ヒヨミ) 牽引ロープ
長さ:5m
破断張力:8t
重量:1.42kg
高品質ナイロンの牽引ロープ
HAYOMIの牽引ロープは、ナイロンの素材を使用している破断張力が8tのロープです。低価格ながら大型車にも利用できるのが特徴です。また、収納ケースもついているのも嬉しいポイント。
Dシャックル形状のフックがついた牽引ロープの中では無駄なものが入っていないことにより、重さも比較的軽いです。コンパクトであまり重くない牽引ロープが欲しいという方におすすめです。
8位 Bonarca(ボナルカ) 最大破断力 12t 牽引ロープ 4m
長さ: 4m
破断張力:12t
重量:3.36kg
軽自動車からトラックまで幅広く使用可能
Bonarcaの牽引ロープは、軽自動車から大型トラックまで幅広く使用可能です。取付が簡単なフックで誰でも簡単に取り付けができるのが特徴となっています。取り付けやすさと高い破断張力を求める方におすすめです。
9位 QDTD 安全フック付き牽引ベルト
長さ:5m
破断張力:10t
重量:-
大規模な牽引作業にも対応できる多機能牽引ベルト
QDTDの牽引ベルトは、多機能で耐摩耗性に優れているため、大規模な救助や緊急事態にも使用と汎用性に優れています。
また使用目的に応じて、破断張力の選択ができることも魅力の一つ。 5t、10t、15tの中から選択ができます。15tの破断張力は他の商品と比べてもかなり大きい値のため、ワゴンカーなどの大型車を牽引する可能性がある方におすすめの牽引ロープです。
10位 槌屋ヤック のびるのびるロープ4.8t GR-114
長さ:2~4m
破断張力:5t
重量:1.66kg
幅広い車種に対応可能な伸縮タイプ
のびるのびるロープは、牽引開始時のショックを軽減する伸縮性と安全性を考慮し、取り付けやすく外れにくいフックとなっています。ワンボックス車から4WD車まで使用が可能なので、幅広い用途で使用ができます。
おすすめの商品一覧
製品 | 最安値 | 評価 | リンク |
---|---|---|---|
Emarson(エマーソン) けん引ロー…… 1 | 2,183円 | 4.5 | |
Easma 最大破断力12t 牽引ロープセ…… 2 | 3,970円 | 4 | |
HASHI-KEN [ 橋研 ] SOFT CAR ROPE…… 3 | 3,800円 | 4.5 | |
KAKETE 汎用牽引ロープセット 4 | 1,570円 | 4.5 | |
meltec(メルテック) 車載用 緊急…… 5 | 1,663円 | 4 | |
Besline 牽引ロープ 6 | 1,999円 | 4.5 | |
HAYOMI 牽引ロープセット 7 | 2,599円 | 5 | |
Bonarca 最大破断力 12t 牽引ロー…… 8 | 4,480円 | 4.56 | |
QDTD 牽引ロープ 9 | 9,223円 | 4 | |
槌屋ヤック けん引ロープのびるの…… 10 | 2,413円 | 4 |
まとめ
車用牽引ロープを選ぶときには、タイプやフックの形状、耐久性や長さに注目することが重要なポイントです。また、破断張力と耐荷重についても違いを把握して適切な方を確認できるようになっておきましょう。
牽引が必要となる場面は緊急時が多いため、何よりも冷静に行動することが大切です。慌てることなく牽引ができるよう、本記事で紹介した使い方や選び方を参考にご自身に合った牽引ロープを選んでくださいね。