ガーデニングや家庭菜園など植物栽培するうえで大切なのが土壌作りです。元気な植物を作るには、適切な酸度の状態の土壌にしなければなりません。そこで必要なのが、土壌酸度計です。土壌に刺すだけで酸度を計測することができるので、土壌の状態や肥料の量などの調整にも役立ちます。
メーカーではシンワ測定社の商品が人気です。今回は土壌酸度計の役割や使い方、どのような観点で製品を選べば良いのかをランキング形式でご紹介していきます。使い方も解説していますので、是非参考にしてくださいね。
目次この記事でおすすめする商品
土壌酸度計の用途
土壌酸度計がそもそもどうして必要なのかというと、人に様々な性格があるように土も様々な特性を持っています。植物を栽培するにあたり、酸性質の土壌は土に含まれる酸性物質が植物（特に根）を傷め、植物の育成を阻んでしまうのです。
特に日本の気候は雨が多く、土壌養分の窒素・カルシウム・マグネシウム等の栄養素が溶け込み土壌が酸性化しやすいとされています。その為、栽培する植物によっては土壌状態を整えなければ栽培が出来なくなってしまうのです。そこをチェックする為には土壌酸度計は必要不可欠な道具です。
酸性土壌を中性にするには、土がどのくらい酸性化しているのかを数値で確認する必要があります。計測した数値をもとに石灰等アルカリ性物質を投入して調整をしていくのです。
土壌酸度計の使い方
土壌酸度計を使用する場合、ある程度水分を含んだ土壌に使用します。水分を含んでないと正しいpHが計測されないためです。もし、乾燥している土壌や肥料を多く含んでいる土壌の計測をする場合は、水をまき、20〜30分程度経過してから土壌酸度計を地面に刺しこむようにしましょう。
土壌酸度計を刺すまえに、測定する土壌が固くなるよう踏んでください。踏むことにより、土壌の密度が高くなるためです。
固くなった土壌に土壌酸度計を刺しこみます。約1分程度、数値が安定するまでにかかります。数値を計る際、場所によって肥料の多さや乾燥具合など異なりますので、数カ所測定し平均値を出し、その平均値を採用するのがおすすめです。
土壌酸度計の選び方
一般的にどの製品にも言えることですが、簡単に欲しい情報を手に入れることができる製品は機能の豊富さ故、価格が高価である場合がほとんどです。逆に手間と時間はかかるけれども必要な情報を手に入れることができる製品はシンプルな構造で価格も比較的リーズナブルな製品が多い傾向にあります。
土壌酸度計も同様で、土に挿すだけで簡単に必要な情報とその他多くの測定値を同時に測ることが出来る製品は高価なものが多いです。土を採集して薬剤等で成分を測りながら必要な情報のみを手に入れる場合は安価で簡易な製品であったり試験道具で済みます。
土壌酸度計で実績のある国内メーカーではシンワ測定社や竹村電機製作所等が様々な製品を販売しています。どちらの製品を選択するかは取得する際に必要な情報やそこに掛けることが出来る工数、予算によって決定していくことが望ましいです。
電源方式で選ぶ
土壌酸度計には計測に電源（電池）を使用しなくても測定が可能なタイプの製品と、電源（電池）を入れて使用するタイプの２つがあります。後者の中には表示項目をデジタル化して見やすくしたり、土壌酸度以外の測定も可能なタイプもあるため、各タイプで計測がどのように異なるのかメリットやデメリットを確認してみます。
電源がいらないアナログタイプ
出典：amazon.co.jp
電源(電池)がいらないアナログタイプの土壌酸度計は、計測前にスイッチを入れるだけで機器の数値を設定する必要が一切ありません。購入したらすぐに開封をして使用が可能と言えます。
使い方も至ってシンプルで、機種にもよりますが土壌酸度計の先端部分を土に挿して数十秒から数十分待つだけで土のpH値の測定をしてくれます。そのため栽培地へはこの測定器だけを持参すれば良いというメリットがあります。
正確な計測値が出るためには土が適度に水分を含んでいる必要がありますので、乾いた土の場合や肥料の多い土などでは正確に計測が出来ない可能性もあります。
比較的安価な電池タイプ
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電源（電池）が必要なタイプの土壌酸度計は測定前に機器設定をする必要があります。しかし、これはより正確な数値を設定する為に必要不可欠な作業となります。
アナログタイプと比べて土壌酸度以外の照度や水分値・地温等が図れる製品も有り、多機能で小型の製品が多く計測作業を効率的に行うことが出来るというのが最大のメリットです。電源（電池）を使用しますのでこれが無いと使用出来ないことや定期的に設定数値の補正が必要であったりと多少手間がかかってしまいます。
電源（電池）を必要とするタイプの土壌酸度計でも機能によってリーズナブルなタイプから多機能で高価なタイプまで様々な種類があります。使用する頻度や目的によってどの機能が必要なのかを把握して土壌酸度計を選んでいきましょう。
視認性で選ぶ
土壌酸度計で計測した数値を確認する場合、多くの製品はメーター方式で針が振れている方向の数値を確認します。
勿論農業を専従しているプロの方々はメーターの見方がわからないということは極めて稀だと思いますが、素人や家庭菜園が中心の初心者はまず数値の見方も分からないことが多いです。ましてメーター方式だと数値が見ずらいこともあり更にわからなくなります。
そこでここ最近の土壌酸度計は、誰が見ても測定数値が認識しやすいようなタイプの製品が主流となってきました。ここでは土壌酸度計の数値が確認し易い視認性の高い製品の特長をご紹介します。
一目でわかるデジタル表記タイプ
出典：amazon.co.jp
時計や車のメーターもそうですが、測定器だけでは無く身近な製品でも最近は数値表示がデジタル表示される製品が増えています。理由は簡単で、表記が一目で分かりやすいということが言えます。土壌酸度計も測定数値がデジタル表記された製品は一目で見やすく更にわかりやすいということは間違いありません。
上から確認できるメーター上向きタイプ
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分かりやすくなったのは表示方式だけでなく測定値を表示する面の向きも変化しています。これまでの製品は横向きでしたが、これでは数値を確認するのに1度土壌酸度計を取り上げて確認するか、測定者がしゃがんで確認しなければなりませんでした。
メーターが上向きになったことで、その動作をせず確認することが可能になったため、作業効率のアップにも繋げることができます。
測定時間で選ぶ
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どのくらいの時間で数値測定できるのかも製品を選択する理由の1つとなります。身近なもので言うと、体温計はセンサー機能の向上により早ければ数十秒で数値測定が可能となりました。広大な敷地で多くの地点を測定する必要がある農作業では測定時間はとても重要な要素となりますので、少しでも短縮されている製品は作業効率を上げてくれます。
便利な機能で選ぶ
土壌酸度計はその製品名の通り土のpH値を測定する製品ですが、現在はpH値測定だけにとどまらず土に含まれる水分量や土の中の温度ならびに光のあたり具合を示す照度をも1つの製品で測定が出来る機能製のついた製品が多く販売されています。ここではその機能をいくつかご紹介します。
水の含有量もわかる水分計付き
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土のpH値測定に使用する土壌酸度計ですが現在は土の中に含まれる水分を測る水分計の機能が同じ製品に付いていることもあります。土壌酸度計と水分計はそもそも別製品として単独の測定器で販売されていますが、これをまとめて1つの製品にすることで測定器を2つ持つ必要が無く、更に測定時間も短縮することが出来て作業が効率化されるメリットがあります。
植物に適した温度設定ができる地温測定機能
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水分計以外にも独立した製品として地温測定器という製品もあり、これをも土壌酸度計の機能として付属した多機能製品があります。植物が生育しやすい地温にあるかを確認する為の製品ですが、これも先ほどの水分計と合わせて1つの製品の中に組み入れることにより作業の効率化をより一層図ることが可能となります。
土壌酸度計のおすすめ人気ランキング6選
土壌酸度計も、初心者が購入後簡単に測定ができる製品からpH測定だけでは無く地中の水分や温度、照度までを1つの製品で測定することが出来てしまうものまで様々な種類の製品が販売されています。ここではその中でも人気の高い土壌酸度計の6選を人気ランキング形式でご紹介させていただきます。
1位:シンワ測定社：土壌酸度計A72724：電池不要タイプ
重量：100g
電源方式：電池不要
測定範囲：pH4～7
1目盛り：pH0.2
表記：アナログ
機能：土壌酸度測定
素人からプロまでシンプルで使い勝手の良い土壌酸度計
シンワ測定社の土壌酸度計。操作は至って簡単で土の中に挿して1分間待つだけ。初心者でも簡単に測定可能です。センサー電極部分が円錐形で差し込み易く面積も広い為、測定精度が高い製品です。電池不要タイプで電源を気にすること無く使用できます。メーターも作業しながらでも確認しやすいよう上部についており非常に使い易くなっています。
2位：Flameer社：土壌酸度計：電池必要（ソーラーパワー）
電源方式：電池必要
測定範囲：2.5〜9.0 pH
表記：アナログ
機能：土壌酸度計・ソーラーパワー・防水
ソーラーパワーで実質電源要らずのデジタル式土壌酸度計
Flammer社デジタル式土壌酸度計。ソーラーパワーで発電して使用が可能ですので、乾電池を用意する必要はありません。防水仕様となっている為耐水耐久性に優れた製品です。電極と測定本体は切り離しが可能ですのでコンパクトになり持ち運びや収納に便利です。
3位：シンワ測定社：デジタル土壌酸度計（+地温+水分+照度）72716：電池必要
重量：117g
電源方式：電池必要
測定範囲 ：照度(9段階） LOW-、LOW、LOW＋、NOR-、NOR、NOR＋、HGH-、HGH、HGH＋ 土壌水分（5段階） DRY＋、DRY、NOR、WET、WET＋ 土壌酸度（14段階） pH3.5～9.0(最小表示pH0.5、精度±pH0.5) 土壌温度 -9～50℃(最小表示1℃、精度±1℃)
表記：デジタル：表記：デジタル
機能：酸度・照度・温度・水分を測定可能。バックライト付き
4つの機能（酸度・地温・水分・照度）が搭載された高機能かつリーズナブルな価格の土壌酸度計
シンワ測定社土壌酸度計ですが照度・地中温度・地中水分を測定できる機能が付いた多機能測定器です。電池式で測定値の表示がデジタル表示、かつ夜間でも測定が可能なバックライトもついています。これ1台で土の成分が大よそ把握可能な便利な製品です。
4位：高森コーキ社：土壌酸度計SPM-002：電池不要
重量：40.8g
電源方式：電池不要
土壌水分：0～10
土壌酸度：pH3.0～10.0
表記：アナログ
機能：土壌酸度計
電池不要でいつでもどこでも使用できる土壌酸度計
高森コーキ社の土壌酸度計です。現機能に水分計が付いたアップグレード製品もあります。取扱説明書には140種類もの土壌ph目安表がついています。電池不要で取り扱いが簡単なので初心者でもすぐに使用可能な製品です。
5位：竹村電機製作所：土壌酸度計（＋照度＋温度）PCT35：電池必要
電源方式：電池必要
土壌酸度：0.0〜14.0pH
土壌照度：0〜1999μS/cm、2.0〜20.0mS/cm
土壌温度：0.0〜50.0℃
表記：デジタル
機能：スリーインワンの製品です
ペンシル型の形状で使い易く一目でわかるデジタル表示の土壌酸度計
竹村電機製作所の土壌酸度計です。ペンシル型の形状は持ちやすく表示形式も一目で分かるデジタル式です。ph測定だけでは無く多機能を備えている製品です。く
6位：ハンナ社：土壌酸度計（水耕栽培対応可能）HI98331N：電池必要
重量：44g
電源方式：電池必要
測定範囲： 0.0～14.0pH
表記：アナログ
機能：溶液チェックが可能な為、水耕栽培でも使用が可能
土の中のpH値のみならず水耕栽培の溶液も測定できる土壌酸度計
ハンナ社の土壌酸度計です。デジタル表示でpH値が一目で確認できます。センサー部分をダイレクトに挿し込むタイプ。センサー部分を直接溶液にあてることも可能な作りとなっている為、水耕栽培の溶液測定も可能です。ハンナ社は水質測定機器の専門メーカーであるが故の特徴とも言えます。
シンワ 土壌酸度計A72724：電池不…… 3,223円 Flameer社 土壌酸度計 電池必要（…… 3,390円 シンワ デジタル土壌酸度計（+地温…… 3,657円 高森コーキ 土壌酸度計 SPM-002 電…… 1,299円 RCYAGO社 土壌酸度計（＋水分計＋…… 1,299円 竹村電機製作所 土壌酸度計（＋照…… 28,489円 ハンナ社 土壌酸度計（水耕栽培対…… 18,200円おすすめの商品一覧
製品 最安値 評価 リンク 
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まとめ
植物を栽培するのに欠かせない土壌酸度計をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか？シンプルな機能の製品から多機能製品までラインナップは豊富です。
pH値の測定だけが目的であれば電池不要のシンプルな製品で十分ですし本格的に植物の栽培をする上で土壌に関わる様々な数値を測定したいようでしたら多機能製品を選ぶことをおすすめ致します。目的をしっかりと押さえて適切な製品を選択しましょう。