オイルフィルターレンチはオイルフィルターを交換する際に使用する工具です。オイルフィルターは車種によって様々な規格がある為に、規格に合わせてフィルターレンチをセレクトする必要があります。
KTCをはじめとする様々なメーカーから異なる機能を持つ製品が発売されており、使用目的に適した商品を選びに迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。そこで、今回はオイルフィルターレンチの選び方と合わせて、具体的なおすすめ商品6選をランキング形式で発表します。
目次この記事でおすすめする商品
オイルフィルターレンチの用途
日常的に多くの方々が使用する自動車やバイクなどに必ず搭載されており、必要不可欠な機能としてして「エンジン」があります。エンジンはガソリンを燃料とする部品で、自動車やバイクなど重たい機体を動かす力を発生させるために激しく動作しています。
激しく動作するエンジンパーツは1つ1つが精密部品であるために、長い時間使用する事で部品同士が摩擦や劣化で痛み故障が発生しやすくなります。そこで、普段激しく動作して消耗し続けるエンジン機能を補助する役割としてエンジンオイルが自動車やバイクに必ず搭載されています。
エンジンオイルは消耗品であるために、時期を見てオイル交換をする必要があります。エンジンオイルはエンジンの隣に搭載されており、形状も分厚い空き缶のような形で工具無しでは取り外しが困難です。そこで、エンジンオイルを交換しやすいようにするために、オイルフィルターレンチが使用されています。
日常生活では見聞きするような工具ではありませんが、自動車整備士の方やご自分で整備を行われている方であれば、自作のオイルフィルターレンチを使用されるなど顔馴染の工具でしょう。
オイルフィルターレンチの選び方
オイルフィルターレンチは取り外して交換するオイルフィルターのサイズと形によって、ジャストフィットの物を選択しなければなりません。しかし、近年ではフィルターのサイズ・形に関係なく幅広く対応できるタイプも用意されています。
オイルフィルターレンチの選び方のポイントは、整備する自動車・バイクのオイルフィルターのサイズやシチュエーションを把握することです。
ホームセンターなどで闇雲に製品を選び、オイルフィルター交換を行っても上手く交換ができない上に、周りのパーツや機能を痛める可能性が出てきます。ご自身が整備される自動車やバイク、場所をしっかりと理解しておきましょう。
タイプで選ぶ
オイルフィルターレンチはオイルフィルターの取り外し交換をサポートする工具ですので、選択する形状・サイズは基本的には取り外し交換するオイルフィルターに依存します。フィルターごとにサイズ・形が異なり、交換するシチュエーションは多種多様です。
ここでは、オイルフィルターに依存する選び方と作業シチュエーションに依存する選び方をご紹介します。
特定のサイズ専用のカップ型
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特定のサイズ専用のカップ型はオイルフィルターのサイズに合わせて、専用のカップを用意する形となります。自動車・バイクメーカー毎に異なるオイルフィルターが搭載れされており、整備する車種に合わせて専用サイズのカップを用意する必要があります。カップ型のフィルターレンチは様々な規格を揃える事ができれば効率良く作業ができます。
オイルフィルターに搭載後は真ん中に6角穴が空いてるのでサイズに合わせたラチェットを使用して、オイルフィルターの閉める・緩めるの動作を行う事ができます。カップ型はオイルフィルター交換の際にフィルターを傷付けずに、取り外し交換が可能出るのが1番のメリットとなります。
プライヤーの開きで幅広いサイズに対応するプライヤータイプ
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プライヤータイプはカップ型と違い、ニッパーの様な形状をしています。オイルフィルターにプライヤーサイズをある程度合わせた後は、フィルター部分にプライヤーを強力な力で固定する事で取り外しを行います。プライヤー部分は可動域が広い為に様々なフィルターサイズに対応します。
プライヤータイプは、大型車や強い力で固定されているオイルフィルターを取り外したい場合に効率良く作業を行う事ができます。強力な力で作業できる反面、プライヤー自体が大型なので作業スペースが狭い場合は不向きとなります。
チェーン位置の変更で幅広いサイズに対応するチェーンタイプ
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チェーンタイプはチェーンを調整・固定することにより、様々なサイズのオイルフィルターに対応する事ができます。プライヤーサイズの様な強い力で固定は出来ないものの、円形や三角形のフィルターに対応できる為に、1本持っておくと非常に便利な工具となります。
チェーンタイプを使用した作業シチュエーションは、大型車から小型車・オイルフィルター形状が特殊なタイプの物まで対応する事ができます。チェーンでフィルターを締め込んで固定するので、取り外しから交換まで対応する事が可能な万能工具となります。
がっちり掴む3本爪(2way)タイプ
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3本爪(2way)タイプは3本の爪を可動させて、オイルフィルターを締め込んで固定する事ができます。
3本爪をセット後に、オイルフィルターに合わせて6角穴にラチェットを使用することによりオイルフィルターを取り外し交換する事が可能となります。製品毎にフィルターサイズの適合表が用意されているので必ず確認しましょう。
3本爪(2way)タイプは2wayである為に、取り外し・取り付けが可能です。小型のタイプも販売されているので、ご家庭のガレージでも気軽にオイルフィルターの取り外し・交換ができるようになります。
ただ、ラチェットの締め込み固定時に力を入れ過ぎて交換フィルターを破損しないよう注意しましょう。
さらに強力で持っておくと安心な4本爪タイプ
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4本爪タイプは3本爪タイプと同じ様に、ラチェットを使用することにより爪を可動させてオイルフィルターに固定させます。3本爪と4本爪タイプの違いとしては、固定の安定感と対応できるフィルターへの対応幅の広さです。4本爪の方が爪が多い分固定時に安定して滑りを抑え、幅広いタイプのフィルター対応します。
4本爪タイプも3本爪と同じ様に手軽に使える工具で、幅広いタイプのフィルターに対応が可能です。3本爪では日本国産の車体のみにしか対応できないのに対し、4本爪では輸入車の特殊タイプフィルターに対応する事ができるので使い所の切り分けを行いましょう。
適合車種で選ぶ
オイルフィルターレンチの選び方に適合車種で選ぶ方法があります。特に大型車には特殊車両扱いの車体も多く、通常の車体とはオイルフィルターの形状やサイズが規格外のフィルターレンチを用意する必要があります。
さらに、近年で流行しているハイブリット車などに搭載されているオイルフィルター交換に特化したタイプを選ぶ際のポイントもご紹介します。
大型車向けタイプ
出典:monotaro.com
大型車向けのエンジンは大きな車体を動かす為に、普通車と比べるとパーツ数も多く・大きく作られています。エンジン部分が大きな分、フォローするエンジンオイルも容量が大きくなっているため、普通車の使用しているオイルフィルターレンチでは、規格に合わずに使用する事ができない場合があります。
普通車のオイルフィルターレンチを無理に使用すると、オイルフィルター自体を強い力で固定する為に破損する可能性があります。工具やオイルフィルターの破損はエンジン付近のパーツと機能の破損に繋がりますので、大型車の場合は専用のフィルターレンチを選びましょう。
ろ紙交換タイプ
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ろ紙交換タイプはオイルフィルターにろ紙が搭載されており、オイルの不純物を排除する機能が搭載されています。近年流行しているハイブリット車に搭載されている場合もありますが、日常生活で見かける事の出来る車種でも使用されています。
ろ紙交換タイプと通常のカップ型オイルフィルターレンチは形状が異なります。ろ紙交換タイプは特別なオイルフィルターとなりますので、必ず専用タイプのオイルフィルターレンチを使用しましょう。
オイルフィルターレンチおすすめ人気ランキング6選
オイルフィルターレンチはオイルフィルターの形状・サイズなどの規格により様々な製品が販売されています。販売されている製品は多彩ですがあなたの作業シーンを当てはめれば、ぴったりな工具が見つかるでしょう。
1位 KTC(ケーテーシー) カップ型オイルフィルターレンチ AVSA-064
重量:80g
対応サイズ:64mm
差込角:9.5sq.
高精度で選ばれ続けるカップ型オイルフィルターレンチ
オイルフィルターの交換時に使用されるカップ型のフィルターレンチは滑りやすく作業効率も上がりません。ですが、高精度に作られたAVSA-064ではオイルフィルターに綺麗に設置できる為に滑らず効率よく安全に作業を行う事ができます。整備士の方の工具箱にも入っている工具で、信頼度も高いメーカーから販売されています。
高精度に作られてる製品であれば作業効率を飛躍的に上昇させます。さらに作業効率をあげると共に滑りを予防する事で、安全面もカバーする事ができるところが多くの整備士に選ばれる理由でしょう。初めてオイル交換をされる方でフィルターレンチを探される方にもおすすめの製品です。
2位 エーモン フィルターレンチ 小径用 55~75φ対応 G702
重量:281g
対応サイズ:55〜75mm
幅広いフィルターに対応できる切り替え式
二段階に切り替えが可能で幅広いフェイルターサイズに対応できる製品です。工具を使用できるシーンも幅広く1本持っていればオイルフィルターの取り替えが可能です。対応できるフィルターサイズパターンも複数用意されており、様々な規格に対応できる柔軟性の高いモデルとなっています。
1本持っていれば幅広い規格のオイルフィルターに対応ができる為、自動車・バイクなどの整備を初めて行う方や必要工具が揃っていない方にはおすすめの製品です。
3位 シグネット オイルフィルターレンチ (65-83MM) 46918
対応サイズ:65mm-83mm
手軽に使えるラバータイプ
ラバータイプのオイルフィルターレンチは交換用のフィルターを傷付けずに交換する事が可能です。固定方法もラバータイプを巻きつけるだけなので、フィルター交換を容易にしてくれます。オイル交換に初めてトライする方で、オイルフィルターレンチにお金を掛けず簡単に交換を行いたい方にはおすすめです。
4位 KTC ADJオイルフィルターレンチ AVSA-6379
重量:295g
対応サイズ:63mm~79mm
安定感の高い4本爪オイルフィルターレンチ
4本爪タイプのオイルフィルターレンチは幅広い規格に対応できると共に、高い安定感で作業を行う事が可能です。オイルフィルターレンチとしては高額な分類に入りますが、KTC製のため製品の安定感は間違いありません。1つ持っておけば高い安定感で様々なシュチュエーションをカバー出来る為に人気の製品となっています。
5位 STRAIGHT オイルフィルターレンチ アジャスタブルタイプ 63~102(φmm)
重量:350g
対応サイズ:63mm~102mm
2way式で幅広い規格に対応
幅広い規格に対応でき2wayタイプで、閉める・緩めるの動作が可能な製品です。1つ持っていればオイル交換作業が可能となるうえに、製品のコストも非常に低く抑えられてます。3本爪のフィルターレンチの仕組みを理解する為、お試しで使ってみたい方に人気の製品となっています。
6位 プライヤー式 オイルフィルターレンチ 48~90mm WHSDJ007
重量:420g
対応サイズ:48mm~90mm
国産車に幅広く対応するプライヤー型
国産車であれば幅広い規格に対応できるプライヤー式オイルフィルターレンチです。オイルフィルターを固定する部分も3段階での固定が可能となっており、力加減の調整ができます。
プライヤー型はパーツと癒着している事が多いく、年に1回だけオイル交換をするような方におすすめです。製品のコストパフォーマンスも高いので1本持っておくと役に立つでしょう。
KTC(ケーテーシー) カップ型オイル…… 1,247円 エーモン フィルターレンチ 小径用…… 730円 シグネット オイルフィルターレン…… 605円 KTC ADJオイルフィルターレンチ AV…… 4,778円 STRAIGHT オイルフィルターレンチ …… 799円 プライヤー式 オイルフィルターレ…… 630円おすすめの商品一覧
製品 最安値 評価 リンク 4.52 3.8 4.65 4.7 2.9 4.1
外れない時の対処法
オイルフィルターを定期的に交換している場合は車体が整備されている為に、オイルフィルター周りのパーツも綺麗で工具を使えば容易に取り外しが可能です。しかし、2~3年越しに車体を整備する場合など、メンテナンスの期間が空いてしまうとオイルフィルターが接続パーツと癒着する場合があります。
癒着したオイルフィルターを無理に取り外そうとすると、エンジン付近のパーツを傷付けてしまう場合があり大変危険です。ここでは、癒着してしまったオイルフィルターを取り外す時の対処法をご紹介します。
カップ型レンチを強く固定する
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本来であればオイルフィルターの破損を避ける為に、癒着したオイルフィルターをカップ型レンチで取り外す際は、カップ型レンチをハンマーなどで叩いて深く固定します。深く固定する事によって、ラチェットで回転させた際のパワーロスを抑えつつ回転させる領域を広める事ができます。
しかし、ハンマーなどを使ってカップ型レンチを強く固定すると、オイルフィルターを取り外した後に深く固定したカップ型レンチから分離させるのに苦労します。深く固定しすぎない事に注意しましょう。
専用工具を使用する
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専用工具を使用する方法では、プライヤータイプのフィルターレンチを使用します。オイルフィルターを破損させることを前提にプライヤーを強く食い込ませて回転させます。プライヤーがフィルターに食い込んで滑りにくくりなり、回転に使うパワーロスも減ります。
オイルフィルターを破損させる前提なので、破損したオイルフィルターからオイルが漏れてきます。この方法を行う場合は広範囲にオイルが飛び散るので対策をしてから行いましょう。
オイルフィルターを切断する
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癒着したオイルフィルターをサンダーなどの切断器具を利用して切断する方法です。オイルフィルターの接続部分から先を切断して、残った接続部分を回転させます。専用の切断器具が必要になりますので、どうしようもない場合に行いましょう。
オイルフィルターの切断はオイルフィルター自体の内部構造を理解しておかないと危険が伴いますので、しっかりとした知識と工具を揃えられる方だけが行うことをおすすめします。
まとめ
自動車整備の工具であるオイルフィルターレンチの選び方とランキングをご紹介しました。オイルフィルターレンチは普段は目につかず、工具として使用する機会も少ない為に選び方のポイントを見いだす事が難しい工具です。
自動車・バイクの車種がとても多い為に、フィルターの規格も幅広く展開されています。ご自身にあった工具を選び快適な整備環境を用意する為には、整備作業を行う環境やオイルフィルターの規格を正確に把握する事がポイントとなるのでぜひ、細かくチェックしてみましょう。