戦争の背景や恐ろしさを知ることができる戦争映画(ミリタリー映画)。日本、アメリカ、韓国など各国がリアルな戦闘を描いた作品や実話をもとにした作品を製作していて、どれを見ようか悩んでしまいますよね。
この記事では、戦争映画の選び方とおすすめ人気ランキング10選をご紹介します。1000本の映画を観た筆者が、日本軍をモチーフにした邦画から第二次世界大戦を圧倒的スケールで描いた洋画まで、幅広い作品を解説します。戦争映画を通して、今一度世界の歴史に触れてみませんか。
目次
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戦争映画の選び方
戦争映画を選ぶ際に重要な5つのポイントをみていきましょう。
味わいたいストーリーや気分に合わせて「サブジャンル」で選ぼう
戦争映画には、ストーリーの方向性を決めるサブジャンルが存在します。あなたが興味を持ったジャンルを選んでみてください。
戦火の中の人々の愛や友情、力強く生き抜く姿に泣ける「ヒューマンドラマ・ラブストーリー」
戦争の中で必死に生き抜こうとする人々の人生にスポットを当てた、ヒューマンドラマ。過酷な状況下での家族愛や友情、戦争に翻弄される恋心に思わず涙してしまうでしょう。
戦争を”国と国”の対立だけではなく”人と人”の関わりとして描いている作品が多く、戦時中の人々の心境を見つめたい方におすすめです。
迫力のある映像から目が離せない!戦闘のリアルを知る「アクション」
大掛かりなセットや映像技術を駆使して、ド迫力の映像を映し出すアクション映画。銃撃戦から航空機や艦隊を使った激しい戦闘まで、あらゆる戦闘の形を通して戦争に触れることができます。
最前線の兵士が直面する恐怖だけでなく、前線の地域から離れた場所に迫る戦火のリアルを体感したい方は、ぜひチェックしてみてください。
体感したい歴史的背景に合わせて「テーマとなる戦争」で選ぼう
テーマとなる戦争によって、体感できる歴史的背景が異なります。あなたの興味のある戦争はもちろん、知識の少ない戦争をテーマとした作品にも挑戦してみてください。
誰もが知る戦争の背景を描く!多くの国が関わった「第ー次・第二次世界大戦」
人類史上初の世界大戦である第一次世界大戦と、戦争として知名度の高い第二次世界大戦。第一次世界大戦は、イギリス・フランスなどを含む連合国(協商国)と、ドイツなどを含む中央同盟国間の戦いで、ヨーロッパが舞台となっている作品が多いのが特徴です。
第二次世界大戦は、アメリカ・中国などを含む連合国と日本などを含む枢軸国間の戦いで、第一次世界対戦依頼の世界大戦です。多くの犠牲者を生んだことから、この対戦をテーマとした作品が多く存在します。日本目線の作品だけでなく、敵国目線の作品にも触れてみてください。
太平洋戦争・ベトナム戦争から今もなお続く戦争までを描いた「その他の戦争」
第二次世界大戦の局面のひとつである太平洋戦争や、南北ベトナムの対立から始まったベトナム戦争、今もなお続く紛争や内戦など、その他の戦争を描いた作品も名作揃いです。
日本が大きく関わる作品を観たい方は、太平洋戦争を描いた作品をチェックするとさまざまな作品が見つかりますよ。また、現在も続いている紛争や内戦をテーマにした作品を観ることで、戦争の恐ろしさをより身近に感じることができるでしょう。
アメリカ・日本など目線によって戦争の見え方が変わる!「製作国」で選ぼう
戦争映画の場合、製作国によって戦争の見え方が変わるのが特徴です。製作国に注目して作品を観ると、その国が描きたい戦争の姿を知ることができるでしょう。
しかし、戦争はどの国も加害者・被害者になり得るもの。さまざまな製作国の作品を見ることで、そういった事実を改めて実感することができるはず。ぜひ製作国に注目しながら、余裕があればいくつかの作品を見比べてみてください。
リアルな戦争の現実を知るなら「ノンフィクション映画」を観てみよう
多くの戦争映画が、過去に実際に起こった戦争を題材にしていますが、よりリアルな戦争の現実を知るならノンフィクション映画をチェックしてみてください。
ノンフィクションの戦争映画では実在した人物や実際に起った事象を描いているため、より現実味が増すでしょう。リアリティのある作品にのめり込みたい方や、戦争の背景を学びたい方にぴったりです。
小学生・中学生の子どもでも観やすい「アニメーション」も名作揃い
歴史の勉強のために戦争映画を観たい小学生や中学生におすすめなのが、戦争をテーマにしたアニメーション映画です。戦争についてわかりやすく描いた作品が多く、戦争についての知識が浅い方でも関心を持ちやすい作品が多いですよ。
実写映画に負けず劣らずの高い評価を得ている名作も多数公開されています。実写映画と比べバイオレンスな表現や血の描写などをリアルに感じ過ぎないのも特徴なので、そういった描写が苦手な方もぜひ挑戦してみてください。
戦争映画のおすすめ人気ランキング10選
ここからは、戦争映画の人気作品をランキング形式でご紹介します。さまざまな国の視点で描かれた戦争映画の中から、あなたにぴったりの作品を見つけてください。
1位 フューリー
製作年:2014年
ジャンル:アクション、ドラマ、戦争
監督:デヴィッド・エアー
収録時間:135分
戦車部隊に配属された新米兵士が体験する第二次世界大戦を描いた最高傑作
第二次世界大戦下のヨーロッパ戦線で、とある新米兵士が配属されたのは、歴戦の猛者ウォーダディー率いる戦車部隊。新米兵士の目に映る戦争は残酷そのものでしたが、過酷な状況下で少しずつ成長していきます。戦車フューリー号は、数々の危機を乗り越え、進軍していくのでした。
戦場でぶつかりあいながらも絆を深める兵士たちの姿に、胸が熱くなるでしょう。人気俳優ブラッド・ピットの男らしい演技も見どころです。戦車部隊が題材となっているだけありアクション要素が強いため、迫力のある映像を観たい方におすすめです。
2位 ミッドウェイ
製作年:2019年
ジャンル:アクション、ドラマ
監督:ローランド・エメリッヒ
収録時間:209分
日米の豪華役者が集結!20年間の調査をもとに明かされた3日間の戦闘
戦争の集結を願う日本軍の山本五十六が率いる戦艦が、真珠湾のアメリカ艦隊に打撃を与えます。日本軍が次の計画を練るなか、米軍のニミッツ司令官とレイトン少佐は日本軍の計画に探りを入れていました。そして戦いの舞台はハワイ諸島北西のミッドウェイ島に写っていきます。
ローランド・エメリッヒ監督が20年の年月をかけて構想した本作。米軍にエド・スクラインやパトリック・ウィルソン、日本軍に豊川悦司、浅野忠信、國村隼らを起用し、日米の豪華役者が勢揃いしたことでも話題を集めました。重厚な人間ドラマと激しい戦闘シーンに注目です。
3位 プライベート・ライアン
製作年:1998年
ジャンル:ドラマ、戦争
監督:スティーヴン・スピルバーグ
収録時間:169分
スピルバーグ監督が描く冒頭の戦闘シーンとリアリティを追求した映像は必見
第二次世界大戦最中、ノルマンディ上陸作戦は成功したものの、多くの死傷者を出していた米軍。そんな中、ライアン二等兵という兵士を戦地から救助するという命令を受けたミラー大佐。ミラーは7人の兵士とともに、ライアン二等兵を探しに出かけます。
冒頭の激しい戦闘シーンが高く評価されており、戦争の過酷さを描いた映像に一気に引き込まれるでしょう。スピルバーグ監督のリアリティにこだわった映像が見どころで、戦争の残酷さを学ぶための媒体としても存在意義のある作品です。
4位 ダンケルク
製作年:2017年
ジャンル:戦争、歴史
監督:クリストファー・ノーラン
収録時間:106分
陸、海、空の3つの視点から描かれる戦争とノーラン監督こだわりの映像美
第二次世界大戦下にフランスの海辺の街ダンケルクに追い詰められた、40万人の英仏兵士達。ドイツ軍に追い詰められていく兵士達を、民間船も含めた総勢900隻が救出に向かいます。限られた時間の中で、兵士たちは生きて帰ることができるのでしょうか。
「インターステラー」「インセプション」など、数々のSF超大作を世に送り出したクリストファー・ノーラン監督の作品です。戦争下の緊迫した空気とともに、監督こだわりの圧倒的な映像美を楽しむことができます。陸、海、空の3つの視点を用いた不思議な時間軸を体験してみてください。
5位 シンドラーのリスト
製作年:1993年
ジャンル:ドラマ、歴史、伝記
監督:スティーブン・スピルバーグ
収録時間:195分
1000人以上のユダヤ人の命を救ったオスカー・シンドラーがモデル
第二次世界大戦下での、ナチスドイツ占領下のポーランド。ナチスによるユダヤ人大虐殺が行われる中、ドイツ人実業家オスカー・シンドラーは彼らの命を救うことを決断します。
スティーヴン・スピルバーグ監督が、実在した人物をモデルに描いた戦争映画です。アカデミー賞では、監督賞・作品賞をはじめとする7部門に輝きました。ホロコーストにまつわる実話に興味のある方は、ぜひチェックしてみてください。
6位 アメリカン・スナイパー
製作年:2014年
ジャンル:アクション、ドラマ、戦争
監督:クリント・イーストウッド
収録時間:132分
160人を射殺し”悪魔”と呼ばれた優しい父親…自伝をもとにした実話
米海軍のエリート部隊であるネイビー・シールズの狙撃手であるクリス・カイル。イラク戦線では160人以上の敵を射殺したことで伝説の男となりました。しかし、彼は無事に帰国したあとも、戦争によるPTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しめられます。
巨匠クリント・イーストウッド監督と名優ブラッドリー・クーパーがタッグを組んだ本作。クリス・カイルの自伝”ネイビー・シールズ最強の狙撃手”をもとに製作されました。米軍では”伝説”、敵の組織からは”悪魔”と呼ばれた男の心の葛藤に胸が痛む、重厚感のある作品です。
7位 地獄の黙示録
製作年:1979年
ジャンル:ドラマ、戦争
監督:フランシス・フォード・コッポラ
収録時間:147分
CGを使わずにリアルかつ壮大なスケールでベトナム戦争を描いた1979年の名作
ベトナム戦争末期、アメリカ陸軍空挺将校のウィラード大尉はとある任務を受けます。その任務とは、かつては優秀な軍人であったカーツ大佐の暗殺指令でした。ウィラード大尉、戦争のために正気を失い軍からの命令を無視したカーツ大佐を追いジャングルの奥地へと向かいます。
1979年に公開された戦争映画で、人間の心を狂わせる戦争の恐ろしさが伝わってきます。CGを一切使わずにリアルな戦争を描いていることから、独特の臨場感に夢中になってしまうでしょう。
8位 フルメタル・ジャケット
製作年:1987年
ジャンル:アクション、戦争
監督:スタンリー・キューブリック
収録時間:117分
キューブリック節で描く強烈なキャラクターたちの過激な軍事訓練
ベトナム戦争に参戦するため、兵士になることを選んだアメリカの若者たち。新兵訓練所での非人道的な厳しい訓練に直面し、若き兵士たちの精神は蝕まれていきます。
若者達が殺人兵器となっていく過程に着目した作品です。多くの作品が最前線の兵士達を描くなか、少し異なる目線から戦争の恐ろしさを描いています。スタンリー・キューブリック監督らしい、強烈なキャラクターやリアルな演出を目の当たりにしてみてください。
9位 ライフ・イズ・ビューティフル
製作年:1997年
ジャンル:ドラマ、恋愛
監督:ロベルト・ベニーニ
収録時間:116分
ナチス・ドイツの強制収容所で息子のためのやさしい嘘を描いた普及の名作
1939年の北イタリアで、ユダヤ系イタリア人のグイドは美しい小学校教師と恋に落ち、子どもを授かりました。しかし、グイドと息子はナチス・ドイツの強制収容所に連行されてしまいます。救いようのない状況下でも、グイドは息子のために陽気に振る舞いますが…。
イタリアで製作された、ホロコーストが舞台の作品。戦争映画というと終始残酷な映像が続くものも多いですが、本作は戦争の悲劇の中にもユーモラスかつあたたかな要素を盛り込んでいるのが特徴です。とくにお子さんがいる方にとっては、涙なしでは観られない感動作です。
10位 火垂るの墓
製作年:1988年
ジャンル:ファミリー、アニメ
監督:高畑勲
収録時間:88分
太平洋戦争下で母と離ればなれになった幼い兄妹が生き延びる姿に涙
昭和20年、太平洋戦争の真っ只中で母と離ればなれになってしまった清太と節子の幼い兄妹。行く宛もなく、2人だけの力で生き延びることを強いられます。過酷な状況下でも笑顔を絶やさず過ごしていた2人でしたが、やがて食料も尽きてしまいます。
戦争をテーマに描いたジブリ作品です。貧しいながらも楽しく過ごそうとする2人の姿が、見る人の胸に突き刺さります。歴史を学ぶ中学生・高校生はもちろん大人まで、一度は観ていただきたい名作アニメーションです。
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製品 | 最安値 | 評価 | リンク |
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フューリー 1 | 899円 | 4.29 | |
ミッドウェイ 2 | 2,178円 | 4.04 | |
プライベート・ライアン 3 | 899円 | 4.55 | |
ダンケルク 4 | 880円 | 3.9 | |
シンドラーのリスト 5 | 899円 | 4.62 | |
アメリカン・スナイパー 6 | 943円 | 4.49 | |
地獄の黙示録 7 | 890円 | 4.3 | |
フルメタル・ジャケット 8 | 880円 | 4.3 | |
ライフ・イズ・ビューティフル 9 | 853円 | 4.37 | |
火垂るの墓 10 | 3,846円 | 4.75 |
まとめ
戦争映画を選ぶ際は、まず作品のサブジャンル、製作国から見ていきましょう。よりリアリティのある戦争映画に触れるならノンフィクション作品を、子どもでも見やすい作品を探しているならアニメーション作品もおすすめです。
最前線の兵士から戦争に巻き込まれる市民まで、さまざまな人々の視点で戦争を描いた戦争映画。世界の平和について考えるきっかけを与えてくれるかもしれません。戦争映画を通して、戦争の歴史や恐ろしさに触れてみてください。