新書で入門 ジャズの歴史 (新潮新書)(中古品)
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(中古品)
新書で入門 ジャズの歴史 (新潮新書)
【メーカー名】
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【商品説明】
新書で入門 ジャズの歴史 (新潮新書)
抜粋 1 ジャズって何だ? ひと息いれようと立ち寄ったカフェの店内を流れるソフトなモダン・ジャズ。 夏のリゾートにこだまするフェスティヴァルの賑わい。ブレーク・ビーツとリ ミックス・サウンドに揺れるクラブ・ジャズ。オヤジ世代のCDラックを飾る六 〇年代コレクション。ジャズ専攻の学生がとりくむアドリブの最新技法。憩いの ジャズ、酒のさかなに聞くジャズ、語るジャズ、演じるジャズ、聴き込むジャ ズ、聞くだけのジャズ、研究対象としてのジャズ......。 日常生活のなかでジャズの流れる場面、聴かれ方ひとつをとってもこんなにあ ります。これにそれぞれの場面で聴かれるジャズのスタイル、パターンをかさね あわせていったら、膨大なリストができあがるでしょう。 ひとくちにジャズといっても、そのありよう、姿かたちはさまざまです。極端 にスタイルのかけはなれたものをあれこれ聴きくらべると、どうしてそれがおな じ「ジャズ」としてくくられるのか、不思議な感じさえしてきます。 ジャズ好きだという相手と話していて、どうも話が噛み合わない。かなり有名 なアーティストを話題にしているつもりなのに、相手はその存在を知らなかった りする。ではどんなアーティストに興味があるのかと思って訊ねると、こっちの 知らない名前が返ってくる。そんな経験もあります。 どっちが思い描いているのが本来のジャズなのか、ここで主導権争いをしても 始まらない。それより、接点がみつからないほどタッチの違う音楽同士が、なぜ おなじ「ジャズ」として扱われるのか。そこを考えてみる必要があります。 ジャズを、音のしくみや楽曲の構造、拍子、アクセントのつけ方、リズム・パ ターンといった音楽的な形式によって明快に定義できれば便利なのですが、 残念ながらこの手は効きません。どんなに融通がきく柔軟な定義をひねりだして も、それに収まりきらない<あまのじゃく>が、かならずいるからです。 たとえ仮に現存するすべてのジャズをカヴァーできる定義がみつかったとして も、それはほんのいっときのこと、破られるのは時間の問題です。明日にもその 定規では計測不能な<はみだし者><厄介者>があらわれないとはかぎらない。 ジャズはそれほど展開のスピードが速く、変化の激しい音楽なのです。 ジャズの重要な機能のひとつに「アドリブ」もしくは「インプロヴィゼーショ ン」と呼ばれるものがあります。要するに即興演奏ですね。それをキーワードに ジャズを定義するというのはどうでしょう。 たしかに即興演奏はジャズの重要なポイントには違いありませんが、だからと いって即興演奏がジャズの専有物だというわけでもない。即興性を重んじる音楽 は他にいくらでもあります。 そこで問題になるのがジャズ固有の即興方法ですが、これがまた、時代やス クール(流派)によってまるで違っていたりする。もともと即興方法の変遷が、 ジャズをつぎのステップへ押し進める大きな誘因になっているのですから、これ は当然かもしれません。 では、ジャズ独特の「ノリ」はどうでしょう。いわゆる「スウィング感」とい うやつです。こいつをキーワードにジャズを定義するという手はないでしょう か。 むろん、なかにはストイックに「スウィングしない」ことを看板にしている 連中もいますが、そこはかつての「アンチ巨人は巨人ファン」的なノリで、それ もまたスウィングのしかたの一種と考えることにしましょう。こういった<あま のじゃく>問題については、具体的なジャズの歴史に入るまえに、もういちど 触れることになると思います。 「スウィング」の意味をここまで広くとれば、ジャズを定義するキーワードとし てかなり有効そうにみえますが、これが意外に手強い。 「ジャズとはスウィングする音楽である」といわれると、字面的にはわかったよ うな気がしますが、では「スウィングする」というのはどういうことなのか、こ とばで説明しろといわれて即答できるひとはどれほどいるでしょうか。 いまから半世紀以上まえ、アメリカのジャズ雑誌が、一〇人を超える有名 ミュージシャンとジャズ・コメンテイターに「スウィングとは何か」をアンケー トしたことがあります。なかには「おなじテンポで演奏しているのに、だんだん テンポが上がっていくように感じること」という、わかったようでよくわからな い、そのくせ、なぜかなっとくがいく名(迷)答があったりしておもしろいので すが、すべてを読みとおすと、けっきょくなにが「スウィング」なのかわからな くなる。そんなアンケート集でした。 ちなみにそのアンケートが載った半世紀以上まえというのは、ジャズでいうと 「スウィング時代」の最後期にあたり、一般家庭では当時「スウィング」はほと んど「ジャズ」と同義語として使われていました。 内容紹介 山下洋輔、菊地成孔両氏が推薦! 第一人者による、百年の物 語。 書斎のジャズ、酒場のジャズ、演じるジャズに語るジャズ----ジャズって何だ? 百人いれば百通りのとらえ方があり、定義するのも難しい。奴隷制度か ら禁酒法、二度の大戦、黒人運動、ベトナム戦争、そしてポスト・モダン----。 誕生からほぼ一世紀、アメリカ現代史とともに、ジャズは人種、文化の衝突と融 合のなかで、自在にその姿かたちを変えてきた。ジャズ評論界の第一人者によ る、ジャズ入門書の決定版。 内容(「BOOK」データベースより) 書斎のジャズ、酒場のジャズ、演じるジャズに語るジャズ—ジャズって何だ?百人いれば百通りのとらえ方があり、定義するのも難しい。奴隷制度から禁酒法、二度の大戦、黒人運動、ベトナム戦争、そしてポスト・モダン—。誕生からほぼ一世紀、アメリカ現代史とともに、ジャズは人種、文化の衝突と融合のなかで、自在にその姿かたちを変えてきた。ジャズ評論界の第一人者による、ジャズ入門書の決定版。 著者について 相倉久人(あいくらひさと)1931(昭和6)年東京都生まれ。音楽・ 映像評論家。東京大学文学部美学美術史学科中退。ジャズ評論の傍ら、新宿 「ピットイン」で司会をつとめる。七〇年代以降は、ポップスやロック評論 の分野でも活躍。『現代ジャズの視点』『相倉久人の超ジャズ論集成』など著書 多数。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 相倉/久人 1931(昭和6)年東京都生まれ。音楽・映像評論家。東京大学文学部美学美術史学科中退。ジャズ評論の傍ら、新宿「ピットイン」で司会をつとめる。70年代以降は、ポップスやロック評論の分野でも活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
当店では初期不良に限り、商品到着から7日間は返品をお受けいたします。
イメージと違う、必要でなくなった等、お客様都合のキャンセル・返品は一切お受けしておりません。
中古品の場合、基本的に説明書・外箱・ドライバーインストール用のCD-ROMはついておりません。
商品名に「限定」「保証」等の記載がある場合でも特典や保証・ダウンロードコードは付いておりません。
写真は代表画像であり実際にお届けする商品の状態とは異なる場合があります。
中古品の場合は中古の特性上キズ、汚れがある場合があります。
他モールでも併売しておりますので、万が一お品切れの場合はご連絡致します。
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在庫切れの場合はご連絡させて頂きます。
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※離島、北海道、九州、沖縄は遅れる場合がございます。予めご了承下さい。
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抜粋 1 ジャズって何だ? ひと息いれようと立ち寄ったカフェの店内を流れるソフトなモダン・ジャズ。 夏のリゾートにこだまするフェスティヴァルの賑わい。ブレーク・ビーツとリ ミックス・サウンドに揺れるクラブ・ジャズ。オヤジ世代のCDラックを飾る六 〇年代コレクション。ジャズ専攻の学生がとりくむアドリブの最新技法。憩いの ジャズ、酒のさかなに聞くジャズ、語るジャズ、演じるジャズ、聴き込むジャ ズ、聞くだけのジャズ、研究対象としてのジャズ......。 日常生活のなかでジャズの流れる場面、聴かれ方ひとつをとってもこんなにあ ります。これにそれぞれの場面で聴かれるジャズのスタイル、パターンをかさね あわせていったら、膨大なリストができあがるでしょう。 ひとくちにジャズといっても、そのありよう、姿かたちはさまざまです。極端 にスタイルのかけはなれたものをあれこれ聴きくらべると、どうしてそれがおな じ「ジャズ」としてくくられるのか、不思議な感じさえしてきます。 ジャズ好きだという相手と話していて、どうも話が噛み合わない。かなり有名 なアーティストを話題にしているつもりなのに、相手はその存在を知らなかった りする。ではどんなアーティストに興味があるのかと思って訊ねると、こっちの 知らない名前が返ってくる。そんな経験もあります。 どっちが思い描いているのが本来のジャズなのか、ここで主導権争いをしても 始まらない。それより、接点がみつからないほどタッチの違う音楽同士が、なぜ おなじ「ジャズ」として扱われるのか。そこを考えてみる必要があります。 ジャズを、音のしくみや楽曲の構造、拍子、アクセントのつけ方、リズム・パ ターンといった音楽的な形式によって明快に定義できれば便利なのですが、 残念ながらこの手は効きません。どんなに融通がきく柔軟な定義をひねりだして も、それに収まりきらない<あまのじゃく>が、かならずいるからです。 たとえ仮に現存するすべてのジャズをカヴァーできる定義がみつかったとして も、それはほんのいっときのこと、破られるのは時間の問題です。明日にもその 定規では計測不能な<はみだし者><厄介者>があらわれないとはかぎらない。 ジャズはそれほど展開のスピードが速く、変化の激しい音楽なのです。 ジャズの重要な機能のひとつに「アドリブ」もしくは「インプロヴィゼーショ ン」と呼ばれるものがあります。要するに即興演奏ですね。それをキーワードに ジャズを定義するというのはどうでしょう。 たしかに即興演奏はジャズの重要なポイントには違いありませんが、だからと いって即興演奏がジャズの専有物だというわけでもない。即興性を重んじる音楽 は他にいくらでもあります。 そこで問題になるのがジャズ固有の即興方法ですが、これがまた、時代やス クール(流派)によってまるで違っていたりする。もともと即興方法の変遷が、 ジャズをつぎのステップへ押し進める大きな誘因になっているのですから、これ は当然かもしれません。 では、ジャズ独特の「ノリ」はどうでしょう。いわゆる「スウィング感」とい うやつです。こいつをキーワードにジャズを定義するという手はないでしょう か。 むろん、なかにはストイックに「スウィングしない」ことを看板にしている 連中もいますが、そこはかつての「アンチ巨人は巨人ファン」的なノリで、それ もまたスウィングのしかたの一種と考えることにしましょう。こういった<あま のじゃく>問題については、具体的なジャズの歴史に入るまえに、もういちど 触れることになると思います。 「スウィング」の意味をここまで広くとれば、ジャズを定義するキーワードとし てかなり有効そうにみえますが、これが意外に手強い。 「ジャズとはスウィングする音楽である」といわれると、字面的にはわかったよ うな気がしますが、では「スウィングする」というのはどういうことなのか、こ とばで説明しろといわれて即答できるひとはどれほどいるでしょうか。 いまから半世紀以上まえ、アメリカのジャズ雑誌が、一〇人を超える有名 ミュージシャンとジャズ・コメンテイターに「スウィングとは何か」をアンケー トしたことがあります。なかには「おなじテンポで演奏しているのに、だんだん テンポが上がっていくように感じること」という、わかったようでよくわからな い、そのくせ、なぜかなっとくがいく名(迷)答があったりしておもしろいので すが、すべてを読みとおすと、けっきょくなにが「スウィング」なのかわからな くなる。そんなアンケート集でした。 ちなみにそのアンケートが載った半世紀以上まえというのは、ジャズでいうと 「スウィング時代」の最後期にあたり、一般家庭では当時「スウィング」はほと んど「ジャズ」と同義語として使われていました。 内容紹介 山下洋輔、菊地成孔両氏が推薦! 第一人者による、百年の物 語。 書斎のジャズ、酒場のジャズ、演じるジャズに語るジャズ----ジャズって何だ? 百人いれば百通りのとらえ方があり、定義するのも難しい。奴隷制度か ら禁酒法、二度の大戦、黒人運動、ベトナム戦争、そしてポスト・モダン----。 誕生からほぼ一世紀、アメリカ現代史とともに、ジャズは人種、文化の衝突と融 合のなかで、自在にその姿かたちを変えてきた。ジャズ評論界の第一人者によ る、ジャズ入門書の決定版。 内容(「BOOK」データベースより) 書斎のジャズ、酒場のジャズ、演じるジャズに語るジャズ—ジャズって何だ?百人いれば百通りのとらえ方があり、定義するのも難しい。奴隷制度から禁酒法、二度の大戦、黒人運動、ベトナム戦争、そしてポスト・モダン—。誕生からほぼ一世紀、アメリカ現代史とともに、ジャズは人種、文化の衝突と融合のなかで、自在にその姿かたちを変えてきた。ジャズ評論界の第一人者による、ジャズ入門書の決定版。 著者について 相倉久人(あいくらひさと)1931(昭和6)年東京都生まれ。音楽・ 映像評論家。東京大学文学部美学美術史学科中退。ジャズ評論の傍ら、新宿 「ピットイン」で司会をつとめる。七〇年代以降は、ポップスやロック評論 の分野でも活躍。『現代ジャズの視点』『相倉久人の超ジャズ論集成』など著書 多数。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 相倉/久人 1931(昭和6)年東京都生まれ。音楽・映像評論家。東京大学文学部美学美術史学科中退。ジャズ評論の傍ら、新宿「ピットイン」で司会をつとめる。70年代以降は、ポップスやロック評論の分野でも活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
当店では初期不良に限り、商品到着から7日間は返品をお受けいたします。
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