気持ちいい羽毛布団で眠りたい!選び方のポイントと扱い方


軽くて暖かい羽毛布団を購入したいけれど、何を基準に選んだらいいか迷っていませんか?そんな羽毛布団選びの迷いを解消できるように、種類別の特徴や選ぶ際のチェックポイントをおさえていきましょう。
羽毛布団はどんな布団?


軽くて暖かく、ムレにくい羽毛布団。羽毛布団はバリエーションも多く、寒い冬だけでなく夏向きの羽毛布団や、オールシーズン使える羽毛布団もあります。そんな羽毛布団に共通する基礎知識をおさえていきましょう。
羽毛布団と羽根布団は違うの?
羽毛布団は、軽くてしなやかさがあり、寝返りしやすく体への負荷が低いのが特徴です。お手入れを続けていけば数十年も使い続けられるため、コスパが高い布団とも言えます。アヒルやガチョウといった水鳥の胸部の羽毛「ダウン」をどのくらい詰めているかによって羽毛布団か羽根布団かに種類分けがされます。ダウンは一般的にふわふわっとして軽くてやわらかいのが特徴。布団全体の詰め物の材質の比率で、ダウンが50%以上は羽毛布団、50%未満は羽根布団と分けられます。羽根布団の方が、羽毛布団に比べ安価なものが多いです。羽毛布団に比べて、羽根布団の方が羽根やつめものの密度が低く通気性が高くなりますが、保温性は羽毛布団の方が高いのが特徴です。
羽毛布団の種類は?
羽毛布団に使われる羽毛は、ダック(アヒル)・グース(ガチョウ)・マザーグース(ガチョウの親鳥)の3種のいずれかを使っているものがほとんどです。鳥の体長が大きくなるほど、胸元に生えるダウンと呼ばれる綿毛のような羽毛のサイズが大きくなります。このダウンは羽軸がなくふわふわとしているのが特徴です。ダウンが大きくなるほど、空気を含む量が多くなり、布団にしたときに保温性が高くなります。
水鳥の腰部に生える細い羽軸のある羽毛は、スモールフェザー。細い羽軸があるため、ダウンと合わせたときに、布団の弾力性がたかまり、ふっくらと厚みがでます。
ダック・グース・マザーグースの3種類の羽毛を比較してみましょう。
ダック |
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・ダウンが小さい ・アヒルは雑食のため、羽毛に油脂が付きやすく羽毛のニオイがやや強い |
グース |
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・ダウンがダックよりも大きい ・ガチョウは草食でダックに比べて羽毛のニオイが気になりにくい |
マザーグース |
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・ダウンが大きく保温性が高い ・卵を孵化させるためにも使われる羽のため温度を一定に保つ機能がある |
羽毛布団を買い替えるタイミングは?
羽毛布団は、羽毛の品質や使用頻度、手入れ方法によって異なりますが10〜20年が寿命です。正しい使い方とお手入れを続ければ、安心して10年以上使えます。購入時と比べ、羽毛布団のボリュームが無くなっている、干してもふっくらさが戻らない、羽毛の飛び出しがふえてきた、重さを感じるようになったというのは買い換え時のサインです。
羽毛布団は洗濯できるの?
羽毛布団は基本的に、洗濯ができません。羽毛の比率の高い布団ほど、洗濯をすると羽根のふんわり感が失われやすいです。洗濯の変わりに、陰干しか布団カバーを付けたまま短時間直射日光に当て、湿気を取り除きましょう。最近では羽毛布団でも、家庭用洗濯機で洗濯ができる商品、羽毛に近い暖かさと軽さをもった「シンサレート」という化学繊維の布団も登場しています。布団も洗いたいという人は、表示を確認して洗濯可能な布団を選ぶとよいでしょう。また、布団カバーを使うのも大切です。布団カバーを使うと、側生地の汚れや羽毛の飛び出しも防げます。布団カバーなら、定期的な洗濯もしやすいですね。
羽毛布団の選び方


羽毛布団を購入する時に、価格とサイズだけで選んでいませんか。どちらも重要な選択肢ですが、それ以外にも購入前に確認してほしいポイントがあります。
厚みとあたたかさをチェック
羽毛布団は厚みによって、本掛け布団・合掛け布団・肌掛け布団に分けられます。シングルサイズの掛け布団でのそれぞれの重さと、おすすめの季節を確認しましょう。
本掛け布団 |
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・詰め物の羽毛量は1.0~1.5㎏ ・羽毛の量が多く、保温性が非常に高い ・室温が15度以下になる冬におすすめ |
合掛け布団 |
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・詰め物の羽毛量は0.6~1㎏ ・薄さと保温性を兼ね備えている ・室温が15〜25度くらいの春、秋の使用がおすすめ |
肌掛け布団 |
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・詰め物の羽毛量は0.3~0.5㎏ ・薄く「ダウンケット」とも呼ばれる ・エアコンを効かせて眠る夏におすすめ |
3種類の掛け布団を買い揃えなくても、1枚でオールシーズン活躍する布団もあります。
寝室の室温や使う人の使い心地に合わせて、どの布団にするのかを検討してください。寒がりの人が使うのであれば、保温性に注目しましょう。保温性の高さを求めるならダウン率85%以上がおすすめ。また、羽根の種類によっても特性が変わります。
- ダック:羽が小さくボリュームを求めると詰める量が多くなり重くなりやすい。
- グース:大きめの羽を確保でき、吸湿発散性と保温性のバランスが良い。
- マザーグース:羽が大きく少量でもたくさんの空気を含むため、軽量。保温性が高く、耐久性にも優れている。
側生地と縫製をチェック
羽毛の飛び出しを防ぎ、ダニの侵入を防ぐという面からも、羽毛を包んでいる生地、側生地選びも大切です。羽毛が飛び出しにくいよう高密度に織られた側生地で包んであるものを選びましょう。側生地素材として、綿は吸湿発散性に優れ、ムレを防いでくれるのが特徴。特に、綿の繊維が長めのものは、しっとりとした肌触りを好む人におすすめです。ポリエステルを混紡した素材は、羽毛の軽さを活かせる軽い仕上がりになります。
側生地のキルト加工も羽毛布団では大切なチェックポイントです。羽毛布団の場合、羽毛が側生地の中で一方に偏らないようにキルトという縫製加工をしています。このキルト加工によって、肌触りの感触や軽さが異なるので、購入時にはチェックをしましょう。立体キルトは一般的な縫製で軽い仕上がりが特徴。表地と裏地の間にマチができ、羽毛が空気をたっぷりと含んで膨らみやすく保温性が高くなります。2層キルトは、表地と裏地の縫い目をあえてずらし、縫い目部分から保温した熱が外に逃げにくいようにしています。立体キルトよりも手間がかかるため高価になりますが、保温力が高くなり、体にフィットしやすいのが魅力です。
羽毛布団を長く使うポイント


羽毛布団を購入したら、長く気持ちよく使い続けるために注意したいことを確認しておきましょう。
布団カバー
洗濯ができない羽毛布団には、布団カバーを付けて使うのがおすすめです。このカバーを付けるときには、安全ピンの使用は避けてください。羽毛布団とカバーがずれないように、安全ピンなどを使いたくなりますが、羽毛布団にはNGです。ピンの小さな穴からでも、羽毛が飛び出す原因となります。
羽根の飛び出し
羽根の飛び出しに気づいたら無理に引き抜くのはやめてください。穴が大きくなり、次々と羽根が飛び出す恐れがあります。飛び出した部分の反対側を側生地の上から探り当て、中に戻すようにひっぱって戻しましょう。もし穴が開いてしまったら、補修布を当てるのがおすすめ。アイロン接着できる補修布なら、縫い目から羽根がでてくることも防げます。
布団干し
羽毛布団は晴れて乾燥した日に、両面各1時間程度日光が当たるように干しましょう。その際に布団カバーをかけたまま干すのがコツです。側生地を直接日光に当てると、側生地の傷みが早まりますので、シーツなどをかけて干すのも良いでしょう。干した後に羽毛布団を小さく折り畳み、中の空気を押し出すようにすると、羽毛が抱えていた空気が入れ替えられ、ニオイ対策とともに保温力もアップします。
シーズンオフの収納
しばらく羽毛布団を使わない時には、畳んで風呂敷や使わなくなったシーツで包んで収納してください。重いものを羽毛布団の上にのせると羽毛がつぶれてしまいます。押し入れやクローゼットでは一番上に収納しましょう。圧縮袋を使うのは避けてください。強い圧縮で羽軸が側生地を破って飛び出す可能性があります。また、長期間圧縮され続けると、もとの厚さまで膨らまない恐れもあります。できる限り圧縮袋ではなく、大きな布で包んで収納してください。
まとめ

羽毛布団の種類や選び方、扱い方などをみてきました。羽毛布団選びで迷ってしまったら、もう一度この記事を読み直してみてくださいね。
羽毛布団の商品一覧- 本記事は、au PAY マーケットによって企画・制作されています。各店舗へのお問い合わせはご遠慮ください。
- 写真はイメージとなります。
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